2021年FIA-F4選手権第8戦、第9戦の公式予選が9月11日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、第8戦は#5小出峻(HFDP/SRS/コチラレーシング)が、第9戦は#6木村偉織(HFDP/SRS/コチラレーシング)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時30分より30分間で行われた。天候は曇り。しかし朝方に少し雨が降った影響で路面はほぼドライだが、競技団からはウェット宣言が出される中での走行となった。
序盤から速さを見せたのは#6木村。昨夜からの雨で走りはじめの路面状況はかなり悪化していたようだが、そんな中でも1'24.757、1'24.661、1'24.335と着実にタイムを削りながら周回を重ねる。これに続いたのが#5小出、#7太田格之進(HFDP/SRS/コチラレーシング)らのHFDP勢、そして前回の鈴鹿大会で初優勝を達成した#36荒川麟(TGR-DC RSトムススピリットF4)、同じく初表彰台を獲得した#40元嶋成弥(SACCESS RACING)らだ。
そして残り19分を切ったところで#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)が1'24.632を叩き出し、一気に2番手に割って入った。
しかしその直後、3コーナーで#23YUGO(S2R Racing)がコース上にストップしたために予選は赤旗中断となってしまう。
車両回収ののち、予選は午前8時46分に残り時間14分で再開された。
するとことでいきなりタイムアップを果たして2番手に食い込んできたのが#35野中誠太(TGR-DC RSトムススピリットF4)だ。タイムは1'24.604。野中は次の周でも1'24.567とタイムを削ってきたが、残り時間が6分30を切ったところで#62松澤亮佑(HELM MOTORSPORTS F110)が1'24.487で2番手にジャンプアップしてきた。
これに対し、トップの木村は1'24.262までタイムを上げるが、その直後に小出が1'24.228を叩き出してトップに立つ。さらに予選終了間際には#80伊東黎明(OTG DL F4CHALLENGE)が1'257を叩き出して2番手に食い込んできた。
この結果、第8戦のポールポジションは小出、2番手は伊東、3番手は木村という結果となり、セカンドベストタイムでグリッド順が決まる第9戦は1'24.335の木村がポール。1'24.447の伊東が2番手、そして1'24.487の松澤が3番手という結果となった。
第8戦決勝はこのあと12時35分より。第9戦決勝は午後4時25分より、いずれも17周で行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI