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S-FJもてぎシリーズ

S-FJ:第5戦もてぎ 岡本大地、もてぎも制覇、日本一決定戦に向けて熱いバトルが展開

 2020年JAF地方選手権スーパーFJもてぎシリーズ最終戦が11月29日(日)にツインリンクもてぎで開催された。

 4月の第2戦がコロナ禍で大会中止、また9月の第4戦もスーパーFJは開催中止となり、もてぎチャンピオンカップ第5戦だが実質は今シーズン3戦目でシリーズ最終戦となる。

 タイトル争いは第3戦優勝の18号車新倉涼介(ZAP LUCK 10V ED)が35ポイント、開幕戦優勝の8号車杉本涼(ZAP SPEED 10V ED)が28ポイントとZAP勢が1位2位を固め、第3戦でポールポジションから2位の72号車前田大道(ELEVコンドルKKS II SWR)が24ポイント、第3戦3位の37号車小谷諭司(NILZZぐんま東庄10V ED)が18ポイントと、ここまでがシリーズチャンピオンの可能性を残している。

 エントリーは全部で24台。もてぎシリーズをホームとする7台に加えて、来週もてぎで開催されるスーパーFJ日本一決定戦に向けて各地の有力選手もスポット参戦。筑波/富士、鈴鹿、岡山、菅生の各シリーズで上位を争う選手が17台も出場、さながら日本一決定戦への前哨戦の様相を呈している。

 注目されるのは、今年の鈴鹿シリーズチャンピオンで、岡山、オートポリス、筑波、菅生の各シリーズを転戦して各地で優勝を飾っている80号車岡本大地(FTK・レヴレーシング)がもてぎでも勝つのか? あるいは岡山で岡本を破っている56号車宮下源都(MYST・KK-S II・制動屋)、昨年末のデビュー以来筑波シリーズで負け知らず、菅生では岡本に勝利している10号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)など他のシリーズの有力選手と、もてぎをホームとする選手がどう彼らを迎え撃つか? という点だが、更に台風の目として、3号車石坂瑞基(アウティスタ 10V)の参戦がある。

 石坂は2013年スーパーFJ鈴鹿シリーズチャンピオンで、FIA-F4を経て現在はポルシェカレラカップシリーズやスーパー耐久で活躍、今年はフォーミュラ・リージョナル日本選手権や全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にもスポット参戦している。今回7年ぶりにスーパーFJに参戦した経緯について聞いた。

 「今回の参戦は マシンにも書かれているアウティスタというショップがマシンを購入した事がきっかけ。これからスーパーFJにステップアップしたい若い選手を支援したいという社長の想いがあってマシンを購入し、練習などに使えたらいいな、と考えている。まずは自分が実戦で走りマシンの素性やポテンシャルを確かめて、しっかり走れるマシン(とチーム)なのだという事を証明して、若い選手たちが安心して練習できる環境なのだという事をアピールする為に、参戦する事になった。なので自分は今回一度きりの参戦で、来週の日本一決定戦には別の選手が出場する。(とりあえず練習走行してみた感触は?)自分が昔乗っていたのと同じ型式のマシンなので全く問題なく走り出すことはできた。タイム的にはまだちょっとトップとは差があるので、そこをもう少し詰めて行きたいと思っている。きちんとゴールまで持って行って、ちゃんと戦えるマシンなんだよ、という事をアピールして、これからフォーミュラに上がってくる子達がこのマシンで練習したり参戦してしていける環境が整えばいいな、と思う」

≪予選≫

 20分間の予選は午前8時に新倉を先頭に全車コースイン。クリアラップを狙ってか81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)は1分以上間を空けてピットを離れた。晴天で路面はドライコンディションだが気温、路面温度ともにかなり低い。

 タイヤの発動を待つため、しばらくは各車押さえたペースで周回を続け、残り13分の時点でようやくタイムが2分6秒台に入り、いよいよタイムアタックが開始。まずは杉本が残り11分時点で2分6秒667、続いて松澤が2分6秒449を出してトップに立つ。

 残り8分で宮下が2分5秒052と5秒台に入れるとポールポジション争いが本格化。台風の目石坂が2分5秒752と0.7秒差で2番手に上がる。

 残り6分で宮下のトップは変わらず、鈴鹿シリーズ3位の61号車佐藤巧望(MYST・KK-S II・制動屋)が2分5秒511で2番手に進出。松澤が2分5秒590で3番手、石坂は4番手にドロップするが、すかさず2分5秒466を出して2番手を奪回。

 ここで筑波で連続表彰台の66号車野島遼葵(Deep-R・10V・ED)が2度目のピットイン、ピットガレージ内へと押し込まれる。ミッショントラブルとの事で、決勝までのインターバルでスタッフが必死の修理に取り掛かる。

 残り2分となり、松澤が2分4秒976と2分4秒台に入れてトップ、岡本も2分4秒995と0.019秒差で2番手へ。宮下、石坂は3番手、4番手に落ちるが、残り30秒のタイミングで宮下が2分4秒488とトップタイムを叩きだしてポールポジションを決め、石坂も2分4秒930でフロントロウを確保。岡本が2分4秒973で3番グリッドを確保。松澤は岡本に0.02秒及ばなかったが、もてぎ勢トップの4番グリッドとなった。

 もてぎシリーズチャンピオンを争う新倉は12番グリッド、杉本7番グリッド、前田14番グリッド、小谷22番グリッドにつけ、杉本の逆転チャンピオンの目が出てきた。

(予選後のコメント)

ポールポジション 56号車宮下源都(MYST・KKS-SII・制動屋) 2分4秒488
 「前日の練習ではニュータイヤでも全く出せていなかったタイムで、セッティングを変更したことでコースに合い、いいタイムが出せたという感じ。昨日は4秒9がベストだったので、4秒488は自分でも予想していなかった。もてぎをスーパーFJで走るのは今週が初めてだったがいい走りが出来たと思う。スタートを決めていいレースをして、優勝出来たらな、と思う。来週の日本一決定戦に向けた良い収穫が得られるようにしたい」
2位 3号車石坂瑞基(アウティスタ10V) 2分4秒930 トップとの差0秒442
 「今週で一番いいタイムは出せたが、トップの選手の4秒4というのは結構速いなという印象。いきなりの出場で準備もあまり出来ていないので、このタイムが限界だったかな、とは思う。ただ決勝は展開次第でどうなるか分からないし、もちろん優勝を狙っていきたい。タイヤが暖まってしまうと宮下選手が速いのは間違いないと思うので、タイヤが暖まり切るまでが勝負だと思う」
3位 80号車岡本大地(FTK・レヴレーシング) 2分4秒953 トップとの差0秒465
 「狙ってたタイムには届いていないが今出せるベストだったと思う。だがトップと差がかなりあって正直しんどい。決勝に向けてはセッティングの見直し等いろいろやるつもり。結構タイム差があるので今のままの状態で(レースに)出て行っても差はそのままなので、色々変えてみたいと思う」
4位 81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED) 2分4秒973 トップとの差0秒485
 「タイム的にはもうちょっと行けたかな、という感じ。ベストラップが出た最後の周でもアタックで少しミスが出てしまい、悔しい結果だ。(決勝に向けては?)昨日、一昨日の練習でも周りに比べてラップタイムが安定して良いので、落ち着いて追い上げて行く」

≪決勝≫

 定刻10時15分にコースインが始まるが、3コーナーで予選9番手、レース前には「問題点は見つけたので決勝は見せ場を作る」と挽回を誓っていた伊藤がなんとスピン、コースアウトするも無事に再スタートしてグリッドに戻った。

予選でミッショントラブルに見舞われていた野島はコースイン5分前に修理が完了して24番グリッドについた、一方菅生シリーズランキング3位、38号車池内比悠(新潟国際自動車ワコーズEDKKS)はトラブル修復が間に合わずピットスタート。

 好天気だが気温8.9度、路面温度14度とタイヤの発動には厳しいコンディション。フォーメーションラップを終えたところで赤旗が提示されいったん中断。コース外の問題だった様だがこれでスタート進行はフォーメーションラップからやり直しとなり、10周の予定だったレースは1周減算の9周で行われる事となった。

 全車きれいにスタートする中、ポールスタートの宮下の加速が弱く1コーナー進入で石坂がトップを奪い、岡本も2コーナーで2番手に上がる。グランドスタンド前に戻って来た石坂は岡本がスリップに付く事を嫌って進路を変えながら走るが2周目の3コーナーで岡本が石坂に並びかけ、そのままS字までサイド・バイ・サイドの攻防をくり広げ、V字コーナーで岡本が遂にトップを奪う。後方では小谷が1コーナーでコースアウト、リタイヤとなった。

トップ2台がやりあう間に3番手以下が接近し、ビクトリーコーナーで宮下が石坂のインを差して2位に浮上。

 この隙に岡本は2位とのギャップを築き2周目終了時点で約1秒の差をつけるが、続く3周目に宮下が0.443秒差に詰めると岡本も更にプッシュ、5周目には宮下が2分4秒449のファステストラップを出すが追いつけない。この周のメインストレートでは松澤が石坂を仕留めて3位にポジションアップする。

 もてぎシリーズの首位新倉は12位とポイント圏外、一方7点差でランキング2位の杉本は6位で、このままフィニッシュすれば1ポイント差でチャンピオンに届かない為、5位8ポイントを取るべく前を走る佐藤に0.75秒と迫っている。

 レースは岡本と宮下の一騎討ちの様相を呈し、6周目のコントロールライン通過時点で宮下が0.152秒の差まで迫るが、その後は岡本が冷静に0.4~0.5秒のギャップを維持して7周目、8周目を終え、いよいよファイナルラップに突入。宮下はヘアピンで岡本にぐっと接近するとダウンヒルストレートでスリップから抜け出し、90度コーナーでのブレーキング勝負を仕掛けようとするが、最後の勝負所となる筈だった90度コーナーにはコースアウトした車両がありイエローフラッグが提示されていて万事休す。岡本が0.437秒差で宮下選手を振り切って優勝、スーパーFJ各シリーズ戦全てて優勝をマークした。2位に宮下、3位には松澤が入りもてぎ組として気を吐いた。

(決勝後のコメント)

優勝 80号車岡本大地(FTK・レヴレーシング)
 「スタートが良く、2コーナーで2番手に上がる事ができてまずは(出足が)よかった。石坂選手と序盤はバトルが厳しかったが、最初の数周はタイヤの暖まりが早くこちらのペースがよかったのでバトルの末に抜くことが出来た。激しいバトルだったが、お互いクリーンな戦いができていいレースだったと思う。トップに立ってからは宮下選手とのギャップを見ながら走れた。(日本一決定戦に向けては?)宮下選手は速いので、今日は勝てたものの、最終ラップも黄旗に助けられたリ、その辺りは自分に運があったとは思う。日本一決定戦では もっと単純な速さをが必要、今日は予選~決勝を経てタイムも向上していったので、その改善点を突き詰めていきたい。そうして宮下選手と同じくらいか、それ以上の速さを手に入れないと、日本一決定戦で勝てないと思う」
2位 56号車宮下源都(MYST・KKS-SII・制動屋)
 「元々スタートに苦手意識があって、出遅れても落ち着いた気持ちで行こうと思っていたが、思ったより岡本選手のペースがよかった。自分もついてはいけたが、バトルが下手なのと経験不足があり、岡本選手も速くて抜きずらかった。ファイナルラップのダウンヒルストレートがラストチャンスと思っていて、(90度コーナー進入の)ブレーキング勝負と考えていたが、黄旗だったので、それは仕方ないな、と思う。悔しいが(気持ちを入れ替えて)日本一決定戦を頑張る」
3位 81号車松澤亮佑(群馬トヨペットリノアED)
 「前半で石坂選手を抜くのにてこずってしまい、それが要因で前を追えなかった。もう少し早く処理できていれば、トップ争いにも加われたかなという思いもあり、悔しい3位だが(表彰台に立てて)ホっとはしている。日本一決定戦に向けては 今調子もいいので優勝目指して頑張る」

 もてぎシリーズ戦は杉本が佐藤を追いきれず6位となり6ポイント獲得で計34ポイント、新倉は11位でノーポイントだったものの35ポイントで逃げ切り、チャンピオンを獲得した。(手元集計)。

もてぎシリーズ チャンピオン 18号車新倉涼介(ZAP LUCK 10V ED)
 「今回11位でチャンピオンはどうなんだ?という感じだが、まずは安心している。とはいえ今日のレースでは 鈴鹿勢とかなりの差を見せつけられたので、来週の日本一決定戦では差を縮められる様にセッティングも自分自身も見つめなおして頑張りたい」

優勝した岡本大地(FTK・レヴレーシング) 決勝2位の宮下源都(MYST・KK-SⅡ・制動屋) スポット参戦の石坂瑞基(アウティスタ10V) 表彰式

 今年のスーパーFJ日本一決定戦は12月6日にツインリンクもてぎで開催される。今回他を圧倒した鈴鹿勢の速さと強さに対し、各地区の選手がどう巻き返すのか、37台の戦いに目が離せない。

Text & Photo: Junichi SEKINE


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