SUPER GT

SGT:第4戦もてぎ優勝会見 「できればファンの皆さんに、実際にサーキットに来てレースを見てほしいです。皆さんの支えがあってこそのレースですから」(塚越広大)

GT500 Class #17 KEIHIN NSX-GT

塚越広大
まずはホンダとブリヂストン、チーム、そしてもちろんバゲットに感謝します。このクルマでもてぎを走るのは、実は今回が初めてでした。しかし第2戦富士のセットがとてもイメージとして良かったので、それをベースにして持ち込み、そこから微調整して仕上げました。昨日は僕自身がコースアウトしたりして、ずいぶんドタバタしたんですが、午後の公式予選では良い流れを取り戻して、決勝レースでは2番手からのスタートになりました。決勝では「キラキラ輝くようなドライビングをしたい」と思っていましたが、最初のスティントで走ったベルトランが38号車を抜く時に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、僕も何とかお返ししたいと思ってスタートしました。僕のスティントでもセーフティカーが導入され、築いたギャップがなくなってしまいました。でもペースとしては決して負けてないのが分かっていたので「リスタートしたら全力で走り切ろう」と思っていました。シリーズの前半で2勝できたことは、チームにとっても、もちろん僕自身にとっても嬉しいのは言うまでもありません。ただ細かい点を見ていくと、チームやスタッフ、それぞれに課題もあります。鈴鹿での課題を見直したことが、今回の優勝に繋がっています。バゲットとは「まず1勝しよう」「もう1勝したい」などと話したわけではなく、今回の2勝目も通過点でしかないと思っています。やはり目標はチャンピオンです。荒れた天候などに翻弄されるのではなく、それを味方にするような強さを、チームとしてもドライバーとしても手に入れたい。そしてチャンピオンを獲るためにベストを尽くしたいですね。ここまで無観客のレースが続きましたが、新しい形でファンの皆さんと繋がることができたと実感もしました。でもできればファンの皆さんに、実際にサーキットに来てレースを見てほしいです。皆さんの支えがあってこそのレースですから。
ベルトラン・バゲット
素晴らしいレースになりましたね。今回は46㎏のウェイトハンデを載せていたので苦しかったのですが、その分、前回よりも嬉しい優勝になりました。僕のミッションは38号車を抜くことでした。僕のスティントは短めだったのでタイヤを使い切ってもいいと思い、スタートからプレッシャーをかけ続けたのですが、相手もノーミスで簡単に抜くことはできませんでした。ただ、相手がわずかなミスをした隙を逃さず抜くことができ、ギャップをつくって広大さんに繋ぐことができました。そうしたら広大さんもそのギャップを保ったまま走って、優勝することができました。ホンダとブリヂストン、チーム、そして広大さんに感謝します。シーズンも折り返しとなる今の時点でポイントリーダーになれたことは、チャンピオンを狙う上で非常にポジティブだと思っています。ただ、ウェイトハンディも増えてしまい、第5戦富士と第6戦鈴鹿は非常にタフな戦いになると覚悟しています。だから優勝だとか、ポディウムを狙うのではなく、着実にポイントを稼ぐようなレースを心掛けたいと思います。次戦の富士では観客が入るということで、楽しみですね。5,000人というのは少ない気もするけれど、それでもファンの皆さんの前で走れるのは最高です。そしてこれが一歩目のステップになって、少しずつでもファンを多く迎えることができるようになり、そんなファンの皆さんの前で良い結果が出せれば、なお最高ですね。

GT300 Class #65 LEON PYRAMID AMG

蒲生尚弥
今シーズンはここまで勝てそうなレースが何度もあったのですが、あと少しで勝てない状況が続いていました。今回の優勝で、その悔しさを払拭することができ、ホッとしている、というのが正直なところです。最初のセーフティカーは、自分たちにとっていい方向に働き、作戦やピットでの作業もベストでトップに立つことができたのですが、2回目のセーフティカーは、さすがにドキドキしました。作戦としてはタイヤ無交換で走り切ったのですが、これは昨日の公式練習を終えたところでブリヂストンさんと相談して決めました。充分なロングランができた訳ではなかったけれど、なんとか行けそうだということで決断しました。次戦の富士では観客を迎えてのレースとなるので楽しみです。レースで走っていても、スタンドのファンが応援してくれるのは目に入ります。そんな光景が戻ってくるのは嬉しいですね。でも次戦の富士でも気を引き締めて、全員がミスなく最後まで走り切れるようがんばります。
菅波冬悟
これが僕のスーパーGT初優勝になりますが、まずは速いクルマを用意してくれたチームと、最後まで戦うことができたタイヤを用意してくれたブリヂストンさん、そしていつも応援してくれているファンの皆さんに感謝します。今回は走り始めから調子が良かったのですが、Q2ではコンディションが変わってきて、結局、決勝レースは13番手からのスタートになりました。それでもレースではまったくミスもなく、そして蒲生選手が、まるでお手本のような素晴らしいドライビングで追い上げてくれ、優勝することができました。今回の優勝でウェイトハンディも増えてしまいましたが、ここから気持ちを切り替えます。クルマの調子が良いのは分かっているので、最善を尽くし、チャンピオンを目指してがんばっていきます。ここまでは無観客のレースで寂しい思いをしてきました。でも次回の富士からはファンの目の前で走れるということで、大変楽しみにしています。


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