Japanese F3

JF3:2018年よりNクラスはダラーラF312/VWエンジンに。 日本F3協会が概要を発表

全日本F3選手権を運営する日本フォーミュラスリー協会は7月7日付でプレスリリースを発行し、来シーズンからF3-Nクラスで使用される車両の概要を明らかにした。

F3-NはF3参戦の門戸を広げることを目的に2008年より設定された日本独自のクラスであり、ダラーラF306、F308などの旧型シャシーにトヨタトムス3S-Gのコントロールエンジンを使用することでコストの抑制を図っている。
これまでにも2013年スーパーフォーミュラチャンピオンの山本尚貴(無限)をはじめ、スーパーGTで活躍する小林崇志(ARTA)や平峰一貴(JLOC)など、数多くの若手ドライバーを輩出してきた。

しかし発足当初から現在まで使用され続けてきた車両の老朽化に加え、2012年に新世代に移行し、今年のアップデートにより空力性能を大幅に向上させたJ項適合のF3マシンとのラップタイム差が広がってきていることから、Nクラスにおいても安全性とパフォーマンスの向上が求められてきていた。

そこで2018シーズンからはシャシーをダラーラF312世代のものに更新、エンジンもフォルクスワーゲンA18-CNエンジンに変更されるという。
厳密には「2016年FIA J項適合車両」とのことで、F314やF315など、昨年までいわゆるCクラスで使用されていたシャシーなら使用可能といえそうだ。
A18-Cエンジンは数年前までヨーロッパF3などで使用されていた1世代前のモデルで、これを指定チューナー(コックス株式会社)の管理のもとで供給することになる。リストリクター径は28mmとされ、約220PSを発揮するとのことだ。
F3協会では今後できるだけ早期のシェイクダウンを実現するべく、準備を進めているという。
またコスト抑制策についても現在検討中とのこと。

近年では若手の育成だけでなくベテランドライバーのスキルアップの場としても活用されつつあるF3-Nクラスがこの車両更新でどう変わっていくか、今後の動向にも注目していきたい。

Text: Kazuhisa SUEHIRO


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