琵琶湖スポーツランドで開幕を迎えた2016全日本カート選手権西地区は富士山を望む静岡県オートパラダイス御殿場に舞台を移し5月29日に第2戦が開催される。
カートレースのもっとも重要なマテリアルであるフレームには沢山のメーカーが存在する。そのメーカーの多くはヨーローッパが本場であるが、日本にも拠点を置き、将来のプロドライバーにフレームを供給およびサポートしている。その沢山あるフレームメーカーの中で、ワークスチームEnergy Japanとして全日本カート選手権に参戦するEnergy Kartはベースカラーのメタリックブルーが特徴である。
今回は、ワークスチームEnergy Japanで開発ドライバーを担当する三澤拓真選手にレースに対する取り組み、日々の取り組みについて話を聞いた。
プロフィール
- Team Energy Japan(エナジージャパン)
- No.3 三澤 拓真(みさわ たくま)
- 2000年3月6日生まれ 16歳
レース戦歴
2008年 | 北神戸サーキット SLヤマハカデットクラス | デビューレース |
2009年 | 北神戸サーキット SLヤマハカデットクラス | シリーズチャンピオン |
2010年 | 北神戸サーキット SLヤマハTIA Jrクラス | シリーズ4位 |
2011年 | 第35回SL全国大会 TIA Jrクラス 同大会にて最優秀ジュニア賞受賞 | 6位入賞 |
北神戸サーキット SLヤマハTIA Jrクラス | シリーズ2位 | |
2012年 | JAF ジュニアカート選手権 FP Jr クラス | 参戦 |
2013年 | JAFジュニアカート選手権 FP Jrクラス | 総合ランキング6位 |
2014年 | JAFジュニアカート選手権 FP Jrクラス | シリーズチャンピオン |
鈴鹿選手権カートレースinSUZUKA YAMAHASSクラス | シリーズチャンピオン | |
神戸スポーツサーキット 神戸シリーズ | シリーズチャンピオン | |
2015年 | 全日本カート選手権 全日本FS-125クラス | 総合ランキング3位 |
- Q.カートをはじめたきっかけはなんですか?
- A.小さい頃から車が好きで、遊園地に行っても車の乗り物にしか乗らないような子共でした。もっと自由に運転したいと思いそれを両親に伝え、両親が探してくれたのが、カートとの出会いです。
- Q.あなたにとってレーシングカートとはどのような存在ですか?
- A.夢を叶えるための登竜門であり、自分にとっての楽しみの1つでもあり、真剣に向き合うことのできるスポーツです。
- Q.レーシングカートの魅力とはなんですか?
- A.単純な構造でできているレーシングカートですが、色々なセッティングの仕方があり、そのセットの仕方でカートの動きや、路面に対してのグリップ感などの伝わり方が変わるところが、魅力だと思います。
- Q.あなたの将来の夢はなんですか?
- A.人を引き付けるような走りができるプロレーシングドライバーになることです。
- Q.夢を実現するためにクリアしなければならない課題はなんですか? 課題解決のためにどのような取り組みをしていますか?
- A.今年の一番の課題としては、全日本カート選手権FS-125クラスでシリーズチャンピオンを獲得することです。一人ではレース活動を続けていくことはできません。それはチームであり、メカニックであり、両親であり、多くの人々に支えていただきレースに参加することができます。いつも支え応援してくださっている方々に感謝の気持ちを忘れないようにしています。また、カート整備やセッティング変更なども自分ですることで新たな発見もでき、セッティングの幅を増やすことでいろんな状況に対応できるように努力しています。
- Q.モータースポーツは他の競技と異なり、サーキットに行かないと練習ができない為、練習時間が限られてしまいます。サーキットでの練習走行以外に、日常生活において取り組んでいることや意識していることはありますか。
- A.体力作りはもちろんのこと、次に走行するコースのイメージトレーニングや、そのコースの動画などを調べ、見たりなどしています。
- Q.レースにおいて勝敗を分ける”差”はなんだと思いますか?また、ライバルに対してその差をつける努力や取り組みはありますか?
- A.冷静さだと思います。今参戦しているカテゴリーにおいては、経験豊富なドライバーばかりなので、運転技術では大きな差はないと思います。その中でいかに冷静に状況判断をし、落ち着いて運転に集中できるかが大きな鍵になるのではと思っています。練習に行ったときでも、どのようなセッティングをし、そのセッティングがどのように感じたのかをメカニック・監督に伝え、データをノートに記入する。当たり前の事ですが、限られた練習時間を無駄にすることなく、データ収集しています。レース前にはもちろんのこと、今までの動画を観て研究し、自分の運転と重ねイメージトレーニングをする。日頃から必要な部分に十分な筋力をつけるなど、体調管理も含め自分でできる事はしっかりとするようにしています。
- Q.あなたにとって理想のドライバーとは、どのようなドライバーですか? または誰ですか?
- A.誰というドライバーはいませんが、どれだけ速くて有名なドライバーになったとしても、そこまでに至ったのは誰のおかげなのか、という感謝の気持ちを忘れず、いつもお世話になった方々に恩返しができるような走行ができる、そのようなドライバーになりたいです。
- Q.スポンサー様の紹介や応援して下さる皆さまに向けて一言
- A.はじめに、今年のレース活動にあたり、多くのサポートや応援していただいている方々に心から感謝しています、ありがとうございます。その応援とご期待に応えられるよう精一杯努力し頑張ります。
- ナガオカート様
- モーターレーシングストアStar 5 様
- Nails Malheim 様