前回、第5戦で華々しいデビューウインを飾った岡村建(以下、タケル)が、F1サポートレースを挟んで開催されたシリーズ第6戦で予選6位、決勝では前車をオーバーテイクし、他車のコースアウトもあり4位に入賞。緒戦に続きポイントを獲得しました。
予選・決勝がワンデーとなっているシリーズ第六戦。今回は東コースへと舞台を移しての戦いでした。
F1やスーパーフォーミュラと同じスタート・フィニッシュラインを使い、1-3コーナー、名物のS字と抜けてデグナーまでは行かずにショートカットしてシケインの先からホームストレートへと戻る一周2.243kmのショートコース。
予選のポールポジションはTeam Naokiの平優弥。53秒940に対し、タケルは54秒337。全17Lapした中の15Lap目にマークした。トップから0.397の差を付けられたものの、すぐ後ろの選手には0.070の差をつけて6番手のポジションを手に入れた。ギャップから計算すると前回のF1サポートレースよりも差が縮まっており進歩の跡が伺える。
決勝は日本時間15時より22LAPで争われる。フォーメーションラップを終えた参加12台が一斉にスタート。
6番手スタートの岡村は若干多目のホイールスピンしながらもポジションをキープし、無事にオープニングラップを終える。
レースはシリーズタイトルを争う上位3台(平・八巻・平木)が4番手以下を引き離し逃げる展開。4番手以降が、別のグループとなりレースは進行する。
タケルは前車との差をジワジワと詰めていき、5番手の背後にピタリと付ける。そして4周目の2コーナー、わずかにはらんだ前方のマシンのインに滑り込んだタケルはサイド・バイ・サイドの状態でS字コーナーに突入し、2つ目の右コーナーでオーバーテイク成功。『オーバーテイクポイントが無い』と言われる鈴鹿サーキット東コースでのオーバーテイクを成功させた。
そして8周目。トップ争いをしている平木が1-2コーナーでコースアウト。5番手を走るタケルはこれで自動的にポジションアップし4番手となった。
そのままレースは進行するものの14周目に自己ベスト(54.548)をマークしたタケルは徐々に3番手の選手との間を詰め始め、19周目から一気に差は縮まるもののオーバーテイクには至らずに0.714の差で4番手フィニッシュとなった。
- 岡村タケル
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自分で何の問題があるのか理解しています。どこで何が出来て、何が出来ていないかも分かっています。従って今後のテストでそれらを克服し、今年の最終目標である日本一戦で自分のパフォーマンスを日本中のS-FJドライバーの中で確認し、来季へとつなげる。この目標に向かって進んでいきます。マカオGPにもチームから来るように言われています。GPドライバー達と一緒に紹介してくれると言うことなので行きたいですが、誰かスポンサーしてください(笑)。
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