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SGT:第2戦富士公式予選 コースレコード続出の接戦を制したのは#1モチュールGT-R!GT300は佐々木孝太が通算13回目のPP獲得

2015オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」の公式予選が5月2日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT500、GT300ともコースレコードを上回る好タイムが続出する激しいタイムアタック合戦が繰り広げられた。
その結果GT500クラスは#1MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)、GT300クラスは#31TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太/中山雄一/嵯峨宏紀組)がポールポジションを獲得した。

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第2戦の公式予選は午後2時15分よりノックアウト方式で行われた。
天候は快晴。気温24℃、路面温度40℃という絶好のコンディションの中での走行となった。

予選Q1
GT300で赤旗中断があったため、GT500の走行は当初予定より6分遅れ午後2時41分からとなった。
例によって大半のチームが残り7分あたりまで様子見を決め込む中、朝の公式練習でエンジントラブルに見舞われた#100レイブリックNSXだけは序盤から精力的に周回を重ねていく。
しかしやはり本格的なアタック合戦が始まったのは残り5分を切ってからだった。
先に動いたチームが1分29秒前半のタイムを相次いで記録する中、午前中にコースレコードを上回るタイムを記録してトップだった#1モチュールGT-Rが1’28.087というとてつもないタイムを叩き出してトップに躍り出る。
これは昨年のコースレコードをコンマ7以上上回るもの。ドライバーは松田次生だ。
松田はさらに次の周で1’28.022までタイムを縮め、トップで走行を終えた。
2番手には#12カルソニックGT-Rの安田裕信、3番手には#36ペトロナスRC Fの伊藤大輔、4番手には#17ケーヒンNSXの塚越広大がつけ、終わってみればこの4台が昨年のレコードを上回っていた。
一方、前戦優勝の#37KeePer RC F、同2位の#100レイブリックNSXら7台がここでノックアウトされることとなった。

GT300クラスは前回優勝の#31プリウスを駆る中山雄一が40kgものウェイトハンデを物ともせず、1’36.519とコースレコードを更新してトップに立つ。ソフトウェアの問題で午前中の走行時間の大半を失った31号車だったが、ホームコースとも言える富士で意地を見せた格好だ。
ところが残り4分というところで今季マザーシャシーから新たに興された#2ロータスエヴォーラがトラブルによりコース上にストップしたため、赤旗中断になってしまった。
この時点でまだアタックをしていなかった#7Studie BMW Z4をはじめとする数チームはこれにより万事休すかと思われたが、走行時間を5分に延長して予選は再開され、7号車はヨルグ・ミューラーの懸命のアタックによりどうにか9番手に滑り込んだ。

予選Q2
10分間のインターバルを置いて行われた予選Q2。GT500クラスは出走8台中6台がレコードを更新するという激しい戦いとなった。
しかしここでも#1モチュールGT-Rの速さは抜きん出ており、ロニー・クインタレッリは遂に前人未到の1分27秒台に到達。
1’27.675、1’27.552を立て続けに記録して第2戦のポールポジションをものにした。
一方、これまでのレコードホルダーだったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラも#12カルソニックGT-Rを駆って1’27.877をたたき出し、2台の日産GT-Rがフロントローを占める結果となった。

GT300クラスは当初WEC参戦を予定していた嵯峨宏紀に代わって第1ドライバーに登録された佐々木がアタックを担当。決勝を睨んで中山よりは硬めのタイヤを選択したにもかかわらず、1’36.952とこちらも他を圧倒するタイムを叩き出し、自身通算13回目のポールポジションを獲得した。
予選2番手にはベテラン星野一樹の駆る#3B MAX NDDP GT-Rがつけた。

スーパーGT第2戦決勝は明日午後2時15分より110周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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