SUPER GT

SGT:第5戦富士 GAINER Rn-SPORTS SLS、一時は3位を走行するも厳しいコンディションの中14位完走 (GAINER)

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  • #10 GAINER Rn-SPORTS SLS
  • Masayuki UEDA / Hideki YAMAUCHI
  • 予選:12位 決勝:14位
  • 入場者数/予選日18,500人・決勝日26,500人
8月9日(土曜日)
  • 公式練習 9:00~10:50 曇/ドライ/気温:25度/路面温度:29度
  • ノックアウト予選1回目 14:00~14:15 曇/ドライ/気温:25度/路面温度:31度
  • ノックアウト予選2回目 14:40~14:52 曇/ドライ/気温:25度/路面温度:28度

 台風11号がゆっくりと北上し、富士スピードウェイにもかなりの影響が出ると思われた予選日。意外にも雨は降らず、厚い雲が被われる中スタートした。

 まず山内英輝からマシンセットに入る。高速域でのアンダーステア傾向のようだ。リアウイングを調整して再びコースへ。2種類のタイヤを試し、セットを確認していく。タイムも悪くなく、1分39秒662とこの時点での3番手。

gt_r05_gainer_10-2.jpg  ある程度セットを進めてから10時前に植田正幸と交代。植田はセクター3のアンダーステアが気になるようだ。GT300専有走行時間になる前に、ミッションが入らなくなったと植田から無線が入る。500クラスの走行が全て終わってからの回収となったため、この時点で走行は終了した。結局ドライブシャフトの破損によるものとわかり、予選までには無事に直りそうだ。

gt_r05_gainer_10-3.jpg  予選は開始前に少し雨粒が落ちてきた。雨が降る前にアタックを行うため、コースオープンと共にピットを離れる。Q1を担当するのは山内。心配された雨は本降りになることはなく、ドライのままで走行は出来そうだ。計測3周目に2番手にポジションを上げる。計測5周目に1分38秒862のタイムでベストを更新。しかし最後の最後でタイムを更新され、Q1は4番手のポジションでQ2に進むことになった。

 Q2は植田。計測3周目までは、シングルポジションをキープし、上位からのポジションを獲得できるかと思われたが、思った以上に他車がタイムを上げていき、植田自身もベストタイムを更新するが、明日の決勝は12番手からのスタートが確定した。

植田正幸ドライバーコメント
gt_r05_gainer_10-5.jpg  今日は練習走行でドライブシャフトが折れるトラブルに見舞われてしまい、思うように走れませんでした。山内がQ1で凄く良い走りをして尚かつ、良いタイムでQ1を突破してくれたので、もっと僕自身前にいきたかったのですが、上手くタイミングが合わせられませんでした。決勝は頑張ります。
山内英輝ドライバーコメント
gt_r05_gainer_10-4.jpg  練習走行から車のフィーリングは凄く良くて、タイヤも2パターンあったのですが、両方のタイヤとも、フィーリングもパフォーマンスも凄く良かったです。予選もFIA-GT3勢の中でトップを獲りたかったのですが、2号車に前にいかれてしまったのは残念でした。明日は雨の中でのスタートになると思いますが、良いポジションで植田さんにバトンを渡せるように頑張ります。
8月10日(日曜日)
  • フリー走行 9:00~9:30 雨/ウエット/気温:22度/路面温度:22度
  • 決勝 15:00~ 雨/ウェット/気温:24度/路面温度:26度

 前回の菅生戦から雨のレースウィークの為か、真夏の3連戦が思わぬ低気温と低路面温度のスタートとなっている。日曜日のフリー走行は台風11号の影響で、雨と風の走行開始となる。初めに山内がコースへ。走行開始後雨が酷くなり、赤旗中断となる。午後のレースを占うような雨となった。

 雨が小康状態となり7分ほどの中断のあと、走行は再開した。11号車に続いて山内がタイムを出し、雨に強いダンロップタイヤの証明をするように2台が表示画面の上位に位置する。その後植田と交代しこのセッションは5番手で走行を終えた。

gt_r05_gainer_10-6.jpg  今回の決勝レースは、普段より1時間スタートが遅い。そして、台風の影響でウォーアップの時間が8分から20分に延ばされた。この時にはまずスタートを担当する山内から。そして植田にもコース上の川の状況などの確認のために交代し、ウォーアップは終了した。

 決勝レースは、2周のセーフティーカー(SC)先導でスタートした。1周目こそ、そのままのポジションで戻ってきたが、2周目には既に9番手までポジションをあげ、3周目には8番手、4周目には7番手と確実にポジションアップ。

 6周目に4号車Z4をパスし、前をいく7号車Z4を射程圏内に納める。しかし、この頃から急激に雨が激しくなり、スタートして8周目にSCが入り、その後14周目に赤旗中断となり、ストレートに全車整列。

 30分ほどの中断の後、SC先導でレース再開。再び山内の激走が始まる。再開した1コーナーで7号車を抜きに掛かるが、オーバーランしてしまい、4号車にパスされてしまう。しかし、山内は落ち着いて次周には抜き返し、5番手に。続けて31号車PRIUSも交わし着実にポジションを上げていく。

 その真後ろからハイスピードで追いかけてきたマシンが31号車をパスして後方に迫ってきた。11号車のビヨンだ。ヘアピン直前、55号車CRZに詰まったタイミングでビヨンがインを突き前へ出るが、無理をせず11号車先行の2台で前を追う。山内も負けじとビヨンの後ろに食らいつく。2台が繋がって走っている様は、まるでワークスのようだ。

 11号車が3号車GTRを抜くと、次周山内もダンロップコーナーで3号車をパス。トップを走行していたミシュランタイヤを履く61号車は圧倒的なタイムでの周回を刻んでいたので、これ以上のポジションアップは望めず3番手を快調に走行する山内。

 この頃から徐々に雨が止み初め、ウエットタイヤではだんだんと路面状況と合わなくなり、ルーティーンのピット作業と合わせてタイヤを早めに交換してくるマシンも現れる。10号車はインターミディエイトを履く他車のタイムの上がり方を見て、予定より少し早めではあったが、35周目にルーティーンのピット作業を行い、植田をコースへ送り出す。

 ピット作業を終了している車の中ではこの時点で3番手を走行。1周目、2周目と植田のタイムは良く、快調に思えた。しかし、13コーナーでまさかのスピン。コースオフしてしまい、一気にポジションを下げてしまう。

 全車ピット作業を終了した48周目の時点で14番手。前をいく2号車McLarenをパスするチャンスをうかがっていたが、なかなか差を詰める事が出来ず、55周目に急に雨が強く降り始め、再びSCが導入される。そのままSCランが続き、結局再開することなく62周目もSC先導でのチェッカーとなった。

 2戦連続の雨で、10号車にとっても恵の雨に見えたが、後半で足をすくわれてしまった。次戦鈴鹿は上位陣がヘビー級になるので、このチャンスを必ずものにして、大量ポイントを獲得したいと思う。

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植田正幸ドライバーコメント
 今回は車もタイヤも山内もみんな完璧で、完璧じゃなかったのは僕だけでした。みんなの努力を結果で残せなかったので申し訳なかったです。今のGTは細かいミスとか、大きいミスを無くさないとポイントが取れないので、次戦までに特訓をして無くせるようにしておきます。
山内英輝ドライバーコメント
 今回はダンロップさんが用意してくれたレインタイヤが調子良くて、周りを抜いて3位まで上がっていったのですが、交代後植田さんのラップタイムも良かったのですが、ミスしてしまって今回もポイントが取れなかった事がちょっと悔しいですね。植田さんも速さはあっただけに、ミス無く走れれば次は期待できるかなとは思います。11号車が2位表彰台に上がったことは、素直におめでとうと言いたいし、僕たちももうちょっと頑張らないと駄目だなとは思いました。僕自身もドライビングをもっと磨いて、もっともっと速さを追求出来るように頑張っていきたいと思います。
田中哲也監督コメント
 10号車に関しても非常にもったいない結果に終わりましたが、速さという点では十分にアピール出来たと思います。次回はその速さを結果に結びつけられるように頑張っていきたいと思います。今回も応援ありがとうございました。

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