SUPER GT

SGT:第3戦オートポリス GAINER Rn-SPORTS SLS、5位を走行するも12位でチェッカー (GAINER)

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GAINER Rn-SPORTS SLS
Masayuki UEDA / Hideki YAMAUCHI
予選:11位 決勝:12位
入場者数 予選日:13,800人・決勝日:24,600人

5月31日(土曜日)
  • 公式練習 9:00~10:50 晴/ドライ/気温:24度/路面温度:31度
  • ノックアウト予選 1回目 14:00~14:15 晴/ドライ/気温:28度/路面温度:38度
  • ノックアウト予選 2回目 14:40~14:52 晴/ドライ/気温:28度/路面温度:43度

 例年10月に開催されていたオートポリス戦。毎年雨や霧に悩まされる週末を迎えていたが、今年は5月末に開催日が移動し、真夏の様な太陽の日差しが照りつける快晴の中での予選日となった。

 まずセットを進めるのは山内英輝。コースオープンと共にピットを離れていく。マシンバランスは悪くないようだが、若干のアンダーステアがあるようで、リアの足回り、リアウイングの調整を行いセットを進める。残り時間40分ほどで植田正幸に交代。セットも確認と決勝を想定した走行でこのセッションを終えた。

gt_r03_g10-2.jpg  午後からも暑さは変わらず、気温よりも体感温度は30度を超えているように感じる。

 まずQ1を担当するのは山内。今年初のQ1突破を目指し、シートに収まる。タイヤのことを考え、アタック1発で決めるために予選時間残り5分でピットを離れていく。計測2周目には1分46秒767のタイムで7番手に浮上。山内より後にアタックをしているマシンは無く、無事Q2に駒を進めた。

 Q2を担当するのは植田。#11の平中と同時にピットを離れるが、間に違うマシンが挟まり、2台が揃ってアタックすることが出来なくなった。しかし、植田は自分のペースでアタックを開始。計測3周目に1分48秒334のタイムで暫定9位。しかし、この後アタックをするマシンがタイムを更新し、明日は 11番手のグリッドからのスタートとなった。

植田正幸ドライバーコメント
 朝の走り出しはアンダーで苦しんでましたが、山内が頑張ってマシンを仕上げてくれました。予選でも山内が良いタイムを出してくれたので、初めてのQ1突破を果たしました。僕も今年初のQ2進出だったので、出来ればポジションを落とさないようにしたかったのですが、4つポジションを落としてしまいました。決勝はなんとか挽回したいと思います。
山内英輝ドライバーコメント
 公式練習は余り良くないポジションだったのですが、チームのみんなが予選に向けて車を仕上げてくれて、フィーリングも良くなりました。朝はアタックも出来てなかったので、確実にタイムは上がるとは思っていたので、自信はありました。でも、ここまでタイムアップするとは思っていなかったので、Q1を7位で突破できたことは素直にうれしいです。2台とも苦しい状況からQ1突破出来たので良かったと思います。植田さんも頑張ってくれて11番手の決勝スタートになりますが、ダンロップタイヤさんの決勝ラップはこの2戦凄く良いので、その力生かして良いレースが出来たらと思います。

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6月1日(日曜日)
  • フリー走行 9:00~9:30 曇/ドライ/気温:25度/路面温度:31度
  • 決勝 14:00~ 晴/ドライ/気温:20度/路面温度:33度

 昨日とは変わり薄い雲が広がる。しかし暑さは昨日とほぼ変わらない。朝のフリー走行はオンタイムで開始された。

 まず山内がコースインしていく。かなり周回を重ねたタイヤでの走行だったため、マシンバランスが昨日と変わっていたが、ブレーキの焼き入れなどを行い、開始後10分ほどで植田と交代。山内とはコメントのずれが若干あったものの、フリー走行後のサファリで山内がもう一度セットの確認を行い走行は終了した。

gt_r03_g10-4.jpg  今回は気温も路面温度も高くなってるということで、ウォームアップランが無く、フォーメーションラップの1周でスタートが行われた。

 スタートを担当するのは山内。山内のスタートは悪くなく、1周目には9番手までポジションを上げていた。前を行く#30GT-Rはストレートが速く、その差は0.5秒以内の攻防が8周に渡って繰り返されたが、500クラスを使って上手くパスし、8番手に浮上。

 続けて#86ランボルギーニ、#88ランボルギーニを順にかわし、14周目には6番手までポジションを上げる。この時前を行く#60BMWと8秒あった差も徐々に詰めていき、27周目には0.7秒まで詰め寄ったところで、車に振動を感じ予定より少し早い周回で植田と交代。

 全車ピットが終わった時点でドライバー交代したときのポジションの6番手に。しかし、44周目に前を走行する#30が1コーナーでコースオフして大破。SCが入ることになる。せっかく築いた後ろとの差も8周のSC後にはほぼ無くなり、残り9周はスプリントレースの様相を呈した。

 植田は他車に劣ることなく周回するが、55周目にタイヤカスに乗ってしまいコースオフ。一気に6つポジションを下げてしまう。残念ながらそのままのポジションでチェッカーを受けることとなった。

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植田正幸ドライバーコメント
 山内が頑張ってポジションを上げてくれたので、それをキープ、もしくは少しでも上をと狙っていたのですが・・・SCが入るまでは自分なりに良いペースで走れていたとは思うのですが、SCが入ってからはタイヤが冷えて、タイヤカスを拾ってしまいリスタートしてから順位を落としてしまいました。そのあと抜きに来た車に押し出される格好で再びタイヤカスを拾ってしまい、コースオフしてしまいました。ポジションもかなり落としてしまいました。まだまだ勉強不足なので、もう少し上に行けるようにもっと頑張ります。
山内英輝ドライバーコメント
 スタートでポジションを上げて、その後GT-Rに詰まってしまい、抜くのにかなり時間が掛かってしまいました。それがもったいなかったと思います。抜いた後のペースは凄く良かったし、その後も2台続けてパスしてBMWに追いついて、このマシンを抜いて植田さんにバトンを渡せれば良かったのですが、タイヤのマネージメントをすることになってしまいました。自分のなかでもこの辺りをしっかりとマネージメントして、もっと速く走らなければいけないと思いました。植田さんは5番手まであがりましたが、トラブルで順位を下げてしまいました。これも僕の中での経験だと思うし、今週通して2人とも良いペースで決勝は走れていたので、次に繋げるレースが出来たと思います。次は表彰台目指して頑張ります。
福田洋介エンジニアコメント
 タイヤに厳しいオートポリス戦。先日の菅生テストの11号車の結果を考えると苦戦必至と事前予想し、土曜朝のセッションは、タイヤ表面温度を見ながらタイヤに優しいセットに振り、バランスが取れた所で実験的なセットを試し、半分弱の時間を植田さんにタイヤの耐久性を確かめて貰う方向で進めました。Q1には、山内君からのフィードバックで予選向けのバランス変更を行い、これが路面と上手く合い、7番手のタイムとなりました。Q2は植田さんもベストの走りで、並居るプロドライバーに次ぐ11位を獲得でした。決勝は今季ベストリザルトを刻めそうでしたが、セーフティーカー後の冷えたタイヤとタイヤカスに脚をすくわれ、12位と残念な結果に終わりました。次戦は、上位がウェイトハンデをかなり背負っているので、10号車はその間隙を縫って、表彰台を目指します。
GAINER


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