SUPER GT

SGT:第1戦岡山 GAINER Rn-SPORTS SLS、開幕戦からポイントゲット! (GAINER)

GAINER Rn-SPORTS SLS
Masayuki UEDA / Hideki YAMAUCHI
予選:15位 決勝:10位
入場者数/予選日:9,000人・決勝日:18,000人

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4月5日(土曜日)
  • 公式練習 9:00~10:50 曇/ドライ/気温6度/路面温度:13度
  • ノックアウト予選 1回目 14:00~14:15 曇/ドライ/気温:10度/路面温度:24度
  • ノックアウト予選 2回目 14:40~14:52 曇/ドライ/気温:9度/路面温度:17度

gt_r01_gainer_10-02.jpg  今年はGT500クラスが新しいレギュレーションになり、マシンがドイツDTMレースと統一規格になる。GT300クラスも海外メーカーの支援を受けたワークス体制のチームが現れるなど、昨年以上に厳しい予選、レース展開が予想された。

 GAINERは久しぶりに2年連続同一車両での参戦となり、ドライバーは、11号車に平中克幸、BjornWIRDHEIM組を継続。10号車にはF3でチャンピオンも獲得したことのある若手実力派山内英輝を加え、植田正幸との新コンビで表彰台を狙う。

 監督には昨年10号車をドライブし、長年GAINERのドライバーとして在籍した田中哲也が就任し、2台体制で悲願のチャンピオン獲得に向けてスタートした。

 花冷えのする岡山国際サーキットでSUPER-GTは開幕した。朝から雲が多く、雨の予報だった為にほとんどのマシンが積極的に周回を重ねていた。

 10号車は山内英輝がセットアップを担当。しかし、路面状況がなかなか好転せず、ほぼ同時に11号車平中も同じコメントを発する。ラインを外した車両が前にいると、埃がかなり舞い上がり前も見えなくなるほどだと。

 一旦植田正幸に変わるが、マシンバランスも悪くセットを進めることを優先。 再び山内がハンドルを握る。やはりアンダーステアが非常に強く、車高、足回りを調整しながらセットを進めていく。しかし、何度セット変更してもマシンの挙動が変わらない。NEWタイヤに変更し、なんとかアンダーステア、マシンの跳ね、接地感のなさを消しに掛かる。だが思うようにセットが進まず、あっという間に1時間50分の走行は終了してしまった。

 ノックアウト予選はQ1が山内、Q2は植田が担当する。天気予報では雨予報だったが、空一面に雲が広がっているものの、Q1中には雨が落ちてくることはなさそう。オンタイムで開始され、山内は若干の時間をおいてコースインしていく。

 計測4周目に1分27秒839のタイムで暫定3番手。しかし今年の予選はかなりシビアで、1分27秒台に15台がひしめく状態。15番手までがコースレコードを塗り替える速さ。ポジションを維持するには、少しのミスも許されない状況下で、タイムアップを図るべく山内はアタックを続ける。

 しかし、タイヤの一番良いタイミングは既に終わっており、タイムを上げることが出来ない。結局0.035秒差で今年1回目のQ2進出は果たせず、明日の決勝は15番手からのスタートとなった。

植田正幸ドライバーコメント
gt_r01_gainer_10-03.jpg  今年は相方も変わって、若い山内君が来てくれたので期待はしているのですが、今回はちょっと周りが速すぎたので、僕たちはもう少しマシンのセットを詰めていって、早く追いつけるようにしていかないと駄目ですね。決勝は15番手からのスタートなので、後ろからしこしこと追い上げて行きます。
山内英輝ドライバーコメント
gt_r01_gainer_10-04.jpg  朝のマシンの状態は、前回テストとは全く変わってて正直困りました。予選では何とか改善されて、自分なりに良いラップが取れたと思ったのですが、Q1敗退だったので悔しいですね。でも決勝は諦めずに、周りより良いラップで走れるように、全神経を明日の決勝に集中して考えていこうと思っています。
4月6日(日曜日)
  • フリー走行 9:00~9:30 雨・曇/ウエット/気温6度/路面温度:8度
  • 決勝 14:00~14:15 曇・雨・晴/ドライ・ウエット・ドライ 気温:9度/路面温度:20度

 シーズン最初の決勝日は雨からのスタート。走行開始直前からポツポツと降り始めていたこともあり、ウエットタイヤで山内がコースインしていく。

 しかし、あっという間に路面は完全なウエット状態。ドライでコースインするマシンが多く、山内はどんどんタイムアップしていく。

 そのままウェットタイヤで走行を続けるが、徐々に雨が止み路面もハーフウエット状態になると、残り約7分でドライタイヤと交換し再びコースへ。

 路面状況により、最終のセット確認は出来なかったが、昨年よりも少し濡れた路面でのスリックタイヤでの走行はかなりタイヤパフォーマンスが向上し、山内もその路面が得意なのかチェッカーが振られた周に、このセッションで唯一1分33秒台に入る好走を見せ、トップで走行を終えた。その後に行われたサーキットサファリでは植田が走行。今回あまり周回していなかったが、ラップタイムは悪くなく、決勝でも不安は無いようだ。

gt_r01_gainer_10-05.jpg  決勝はオンタイムの14時にウォームアップランが開始された。今年からGT500クラスのブレーキがカーボンブレーキに変更されたため、ウォームアップランが1周追加され、1周のフォーメーションラップ(合計2周)でスタートする形が取られた。

 しかし今回は隊列が整えられず、プラス1周のフォーメーションラップが追加され、レース周回数が81周(GT500)に、減算された。

 スタートを担当するのは山内。スタート直後の1コーナーで少し他車と接触し、左ミラーが見えなくなる。

 山内のスタートは良く、500クラスが2台、リボルバーコーナーで接触して1台がコース上に止まっているのを避けなければ通過できなかった事で、若干のロス。10番手まで上がっていたポジションを落としてしまう。

 2周目には61号車(BR-Z)もパスし再び10番手に。しかし3周目の1~2コーナーで1周目にコース上に止まっていた500クラスが後方から迫り、コーナーリング中に接触。どちらもラップダウンすることなくアトウッドカーブで難なくパスされる。

 しかし、幅寄せしたとの裁定で無念のドライブスルーペナルティを受けてしまう。この時前を行く65号車(SLS)を捉えかけ、9番手までポジションを上げていただけにペナルティは悔やまれる。ペナルティを消化し、20番手から再び山内は猛追する。周毎に前車をパスし、30周を超えた辺りではすでに10番手までポジションを回復していた。

 45周目に植田と交代するためにピットへ。ピット作業も完璧にこなして植田をコースへ送り出す。植田も初めは左ミラーが無いことで、ラップタイムも上がりにくかったが、徐々にマシンにも慣れ、レース感覚も戻り1分30秒~31秒台で安定ラップを築く。

 21号車(AUDI)をパスし再び10番手に上がると、前を行く0号車(CR-Z)を追いかける。10秒近くあった差も一時は2秒近くまで詰めていたが、抜くまでには至らず、ポイント圏内の10番手でチェッカーを受けた。

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植田正幸ドライバーコメント
 昨日の予選があまり良くなかったので後ろからのスタートでしたが、山内が頑張ってスタートで11番手まで上がったのですが、接触があって、ドライブスルーペナルティを受けてしまいました。僕に変わった時は実質10番手位で変わったのですが、車的には今週の初めから考えたら、決勝ではすごく乗りやすい車に仕上がっていたので、こんななかでもポイントが取れたので良かったです。次回はもう少し上でポイントを稼いでいきたいと思っています。
山内英輝ドライバーコメント
 1周目のスタートで、5.6台抜いて10番手位まで上がっていたのですが、500が止まっているのを回避したあと、ミラーが見えなくなってたのもあるのですが、3周目の1~2コーナーでその車と接触してしまって、ドライブスルーペナルティを受けてしまいました。来てるのはわかっていたのですが、どちらから来るのか見えなかった事が結果接触した原因でした。このことはきっちりと受け止めて、マシンの速さもあったし、ダンロップタイヤも良かったので、ここでくじけず次の富士に繋げられるように気持ちをしっかりと切り替えていきます。第2スティントを走った植田さんのペースもかなり良かったし、ペナルティの後20番手くらいまで落ちて、ポイント圏内でチェッカーを受けられたのは、植田さんの力も大きかったので、今の僕らの雰囲気でいけば表彰台も夢ではないので、車をぶつけないことを約束してしっかり前を向いて頑張りたいと思います。
田中哲也監督コメント
 ミラーの問題とか接触によるペナルティとかありながらでも、ポイントが取れたことは非常に良かったと思います。車のポテンシャルを考えると、もう少し上位で入賞出来たとは思うので、その辺りはもったいなかったと思いますね。ただ2台とも最低限のポイントは取れたと思うので、不幸中の幸いだったレースだった。

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GAINER


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