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Japanese F3

ANABUKIレーシングチーム リリース Rd.6-1

            ANABUKIレーシングチーム
     1995年 全日本F3選手権シリーズ第6戦 レースレポート
      「再びウェットレース、本山選手2位でフィニッシュ」
 大会名:TI・爆走400km N1耐久レース
 日時・場所:1995年6月18日(予選17日) 岡山県・TIサーキット英田(3.702km)
 天候:雨(17日:晴れ)
 気温:20.0℃
 コースコンディション:ウェット
 観客数:28,700人(決勝日)
 6月18日、岡山県のTIサーキット英田(あいだ)で開催された全日本F3選手権シリーズ第6戦において、ANABUKIレーシングチームの本山 哲選手(ダラーラ395/無限)は、フロントロウの予選2番手からスタート。強い雨がコースを濡らし、非常に滑りやすい状況のもと、本山選手は安定した走りで25周回を走りきってゴール。
 今季3度目の二位入賞で6ポイントを加算した本山選手は、シリーズ・ランキング2位の立場を守っています。
〔公式予選〕
 1995年全日本F3選手権シリーズも、いよいよ後半戦に突入しました。
 その最初のレースとなる第6戦は、いわば”シリーズ仕切りなおし”の一戦です。
 これまでのところ最大のライバル、ペドロ・デ・ラ・ロサ選手が優勝三回と二位1回で33ポイントを上げてランキング首位。本山選手は優勝1回を含む25ポイントでランキング2位につけていますが、このTI戦で勝たなければロサ選手とのポイント差はますます拡がり、今後のタイトル争いは非常に苦しくなってしまいます。
 11ポイントでランキング3位に並ぶ道上 龍、フィリップ・ペーター両選手にも、まだチャンピオンの可能性は残されているものの、そのパーセンテージは極めて低く、実際にチャンピオンを争っているのは本山選手とロサ選手の二人だけと言えます。
 そして、本山選手もこのレースに勝ってロサ選手とのポイント差を縮めなければ、チャンピオンの可能性は遠のいてしまうのです。
 予選が行われる土曜日、空気は湿っぽいながらも空は快晴でした。
 昨年からF1グランプリも開催されるようになったTIサーキットは、全長が約3.7キロメートル。2本のストレートをはさんでウィリアムズ、モス、リボルバーなど、往年のF1ドライバーの名をつけた12のコーナーが連続した中低速コースは、マシン・サイズの大きいF1レースには少し窮屈ですが、マシンの小振りなF3にとっては追い越しポイントも多い、ぴったりサイズのサーキットです。
 しかし、追い越しポイントが多いとはいっても、最前列グリッドを得るに越したことはありません。しかも天気予報は、日曜日の降水確率を50%と予想しています。
 ここ二戦、ロサ選手に奪われっぱなしのポールポジションを取り返すべく、マシンに乗り込みコンセントレーションを高めた本山選手は、ムダのない5周きりのアタックでタイムを縮め、1分30秒671のベスト・ラップを4周目にマークしました。
 しかし、ロサ選手がそれよりコンマ5秒速いタイムを出しており、本山選手の順位は2番手。気温が上昇した午後の予選二回目は誰もロサ選手のタイムを破れず、結局ロサ選手の3戦連続ポールポジションが決定したのでした。
 さて、このレポートをお読みの皆さんの中には、ロサ選手の予選の速さの秘密は何なのか、知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「特別な秘密なんてないんだけど」と、不躾な質問に困った様子のロサ選手。
「その時々に合ったタイヤの使い方を心掛けているくらいかな。
 その日の気温や湿度、コースの状態(例えば砂やオイルで滑りやすくなっているとか)と、ブリジストン・タイヤの特性(一周一周のタイヤの消耗具合のことなんだけど)を考えて走り方を変えるんだ。気温やコース状態で、タイヤは消耗の具合が変わるからね。
 でもそんな取り組み方は、きっと他の選手も同じじゃないかな。
 ただ、一緒に走っていて思うんだけど、他の選手はタイヤを最高に使う走り方が1ラップしかできないみたいなんだ。いわゆる”一発タイム”ってやつさ。
 でも僕は、それが一周だけでなく何周でもできる。
 予選でタイヤが一番いい状態になるのは走り出してから3周目で、それ以降はどんどんグリップ力が下がる。
 しかし、4周目5周目になっても、その時のタイヤの状態に合わせた走り方をすることで、速いタイムを出すことはできるんだよ」
 どうすればそれができるようになるのかと尋ねますと、「たくさん走るしかないだろうね」とロサ選手はニッコリ言い切りました。
 聞けば、ヨーロッパ、特にロサ選手が参戦していたイギリスのF3選手権では、レース以外の走行時間がとても多かったそうです。
 日本のように60~90分のテストを一日二回、それを一ヵ月に1~3日、なんて時間をブツギリにした走行ではなく、マシンやタイヤの様々なテストをこなしながら一日中、それこそ一日置きくらいに走ることもしょっちゅうだったといいます。
 つまり、日本のF3選手の一年分の走行距離を、イギリスF3の選手なら一ヵ月足らずで走ってしまうわけですね。
 本山選手の場合、F3の参戦年数はロサ選手より多いのですが、その走行距離を考えると、恐らくロサ選手の半分以下でしょう。とすると、ロサ選手と本山選手のコンマ5秒の差は、走行時間=経験の差であるとは言えないでしょうか。
 物価の高い日本のモータースポーツ事情では、イギリスのように丸一日サーキットを借り切って走行するなんて贅沢は許されません。本山選手はじめ日本のドライバーが実力をつけるには、全神経を使って頭と身体をフル回転させ、少ない走行時間を有効に活用するしかありません。それゆえ松本恵二監督はじめチームの首脳陣は、口が酸っぱくなるほど”集中力”について本山選手に注意するのです。
                        (その2へ続く)


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