全日本GT選手権

1994年全日本GT選手権統一規則概要

       1994年全日本GT選手権統一規則概要
1.選手権名称:全日本GT選手権
2.選手権タイトル:
  全日本ツーリングカー選手権第1部門:ドライバー、チーム。
               第2部門:ドライバー、チーム。
3.レースの走行距離および形態:
  本選手権のレース距離は、最短250km、最長300kmとする。
4.参加車両:
 (1)1994年JAF国内競技規則グランドツーリングカー(N-GT)に以
   下の項目を追加、変更した、2乗降ドアを持ち2座席以上5座席以下の公認
   車両およびJAF登録車両で、最低重量、リストリクター径およびコンプリ
   ートホイールサイズにより、2つの部門に分けられる。
   1)  最低重量:(1994年JAF国内競技車両規則第8章第48条を適用)
    Iクラス:1200kg(4WD車両は40kg増量)
    IIクラス:1050kg(4WD車両は40kg増量)
   2)  エンジン:
    生産エンジンに対する過給器の取り付け取り外しはその数を含め自由。
    気筒容積の変更も自由とする。
   3)  サスペンションの要素:
    車体へのサスペンション取り付け点の回転軸の位置は移動することが許さ
    れる。
   4)  ブレーキシステム:
    自由。ただし、カーボン製ブレーキディスクの使用は禁止する。
   5) ハンディウエイト取り付け装置:
    アシスタントシート取り付けアンカーを利用した堅牢なウエイト固定装置
    を有することとする。
 (2)FIA-GT
    1994年FIA国際スポーツ法典付則J項「スポーツカー(GT)技術
   規定」に上記(1)の追加、変更項目に明記される最低重量、およびハンディ
   ウエイト取り付け装置を適用した車両でクラスI、クラスIIが各々第1、第
   2部門に分けられる。
 (3)JAFが特別に認めた車両。
5.タイヤ:
  Qタイヤの廃止、経費削減を目的とし、次の通りとする。
  公式予選開始前に3セットを用意し、審査委員会の抽選によりこのうち1セッ
 トを決勝レーススタート用に主催者が保管する。
  公式予選および決勝朝のフリー走行は、残り2セットで行う。
6.ライセンス:
  ドライバー: 当該年度有効な国内A以上のライセンスを所持していなければ
         ならない。(ただし、国際格式競技の場合は、国際C以上の所
         持者とする)
  エントラント:当該年度有効な国内参加者ライセンスを所持していなければな
         らない。(ただし、国際格式競技の場合は、国際参加者ライセ
         ンスの所持者とする)
7.ドライバー:2名以下とする。
8.燃料補給:決勝レース中、1回以上の燃料補給が義務付けられる。
9.ピット作業:
  最大5名の登録されたメカニックが、同時に作業につくことができる。
  タイヤの交換は1車両につき2名以下で行うこと。
  燃料補給中に他の作業をすることは許されるが、燃料補給以外の作業を行える
 人数は3名以下であること。
10.車両の変更:
  スペアカーの使用は認められない。それに伴い、車両の変更の期限は「最初」
 の公式予選開始30分前迄とする。
11.公式予選:
  予選は決勝日の前日に2セッション行われ、各部門の上位3台の最速タイム平
 均の110%以内のドライバーおよび車両を予選通過者(車両)とする。
12.スタート手順:
  スタンディングスタートとする。
13.ウエイトハンディ制:
 (1)当該レースの上位3位以内の入賞車両に対し次レース出場時に、ウエイト
    ハンディを科す。
 (2)1位、2位、3位にそれぞれ30kg、20kg、10kgのウエイト搭
載を義務付ける。
 (3)ハンディ重量は最大100kgまで累積され、チームと車両の組合せが変
    わるまで継続される。
 (4)次のレースで車両変更した場合でも、同一型の車両であればハンディが科
    せられる。
 (5)車両はウエイトハンディを外した状態で最低重量規定を満たさなければな
    らない。
 (6)ウエイトは定型の鋼板で搭載位置はアシスタントシートの取付け部に限定
    される。
 (7)ウエイトハンディを科せられた車両が、4位以下の成績となった場合には
    ウエイトハンディが10kg軽減される。
 (8)レース出場車両が5台以下の場合には、1位30kgのみウエイトハンディ
    が科せられる。
 (9)ウエイトハンディは部門別に実施される。
14.参加車両の車体表示義務(ハンディ重量やドライバー氏名の車体外部表示義務)
  ドライバーの氏名およびウエイトハンディは車体外部の指定位置に表示しなけ
 ればならない。
15.順位基準:
  周回数優先とし、優勝車両の70%を順位認定の必要条件とする。
16.得点基準:
 (1)開催された当該部門のレースの全てが得点合計の対象となる。
 (2)ドライバー、チームともに各部門毎に次の通り与える。
    ドライバー:           チーム:
    1位 20点  6位  6点   1位 20点  6位  6点
    2位 15〃  7位  4〃   2位 15〃  7位  4〃
    3位 12〃  8位  3〃   3位 12〃  8位  3〃
    4位 10〃  9位  2〃   4位 10〃  9位  2〃
    5位  8〃  10位  1〃   5位  8〃  10位  1〃
17.罰則規定:
  (他の競技者、観客にレース展開を解りやすくするため、審査委員会が反則
   内容により一定基準の罰則を科す)
  以下の反則に対する罰則はペナルティストップエリアに於いてエンジンをか
 けたまま車両を停止することとし、反則行為確認後直ちにピット放送と同時に
 コントロールラインで競技番号を表示する。
  1)  不正スタート(停止時間10秒)
  2)  黄旗無視  (停止時間10秒以上)
  3) 燃料補給時の作業規定違反(停止時間10秒)
  4)  ピット停止時のエンジン不停止(停止時間10秒)
  10秒ペナルティ時に自チームのピットに停止することは許されない。
  10秒ペナルティの通告が表示されてから3周以内にペナルティを規定通り
 実行できなかった車両については失格とする。ただし、3周以内にレースが終
 了しペナルティを規定通り実行できなかった場合は、レース結果に対して1分
 間のタイム加算が行われる。
                                以 上
資料:JAFモータースポーツ局
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