《TOM'S:全日本ツーリングカー選手権ニュース》 10月31日(日) 【第9戦:国際ツーリングカー耐久レース インターTEC】 天 候:晴れ 路面:ドライ 観客数:94,600人 サーキット:富士スピードウェイ ************************************************************************ 37トムスレビン 第3位 (予選第9位) 36トムスレビン リタイヤ(予選第4位) ☆ 1993年全日本ツーリングカー選手権は最終戦を迎え、インターTECをもって グループAの歴史にピリオドを打つ。 グループA最後のレースとあって、その雄姿を目に焼き付けようと、予選日に は28,800人の観客が集まった富士スピードウェイであったが、天気がこの熱気に 水を差してしまった。 それまで晴天が続いていた静岡県東部の天候が、低気圧の接近で急に崩れ、公式 予選は強い雨に見舞われてしまったのである。 まず11時からの予選1回目がキャンセルされ、午後3時からのセッションが近 づいても、天候は回復する気配を見せなかった。 このまま中止かと思われたが、開始直前になって小雨に変わり、タイムスケジュー ル通り公式予選はスタートした。 しかし皮肉にも、各マシンがコースインすると再び雨が強くなり、15時07分に 一時中断、10分後に再開されたもののまたすぐに中断となり、結局このまま終了 となった。 約10分間とはいえ、予選は行なわれたためこのセッションが予選1 回目となり、決勝日の8時10分から40分間、公式予選第2回目が設けられること となった。 ・ 幸いにも、31日決勝日は朝から晴天に恵まれ、スタンドは朝7時から待ちきれ ない観客で埋めつくされていた。 予選2回目は、36トムスレビンが3クラス第4位、37トムスレビンは遅い車に 阻まれてしまい、第9位で終了した。 ☆ 決勝はタイムスケジュール通りの12時33分にスタート、いよいよグループAの 最後のレースが開始された。 序盤3クラスは各車が接近したままの混戦模様の 展開となり、36関谷正徳は3位から5位、37星野薫も8位前後をキープしながら 前の車をマークし、スキを突く無理をしない走行となった。 しかし、周回が増えるにつれ、各マシンに様々なトラブルが襲い始める。 まず、10ラップ目に順調な走りを続けていた36関谷が緊急ピットイン、右のリヤ タイヤのナットが緩んでしまうハプニングであった。 素早い作業ですぐに復帰した36トムスレビンであったが、12位と大きく順位を落 としてしまう。 17周目には、トップを走っていた 100シビックがミッショントラブルのためピッ トイン。修理に長い時間を強いられることとなった。 しかし、最大のハプニングは28ラップで起きた。 村松選手がドライブし、7位を走行していた33シビックがホーム・ストレートで 転倒、コースを塞ぐ大クラッシュとなってしまった。 幸いドライバーに大事はなかったものの、このアクシデントでレースは赤旗終了 となり、第1パート、第2パートに分かれ、その合計タイムで争われる2ヒート 制となったのである。 第1パートは、32、14、25、19、5、37、33、77、28、36の順位で終了。 第2パートはクラッシュした33を除いて、37が6位、36が9位からのスタートと なった。 ☆ 14時13分、79周の第2パートが開始されると、36関谷は素晴らしいスタートを 決め、1周目には3位に浮上し、猛追撃を開始した。 しかし5周目、後ろを走行していた車に追突され、コースアウト。 P.H.ラファネルにドライバーチェンジすることなくリタイヤとなった。 一方、37は1分43秒から44秒台のタイムで確実な走行を続け、ライバルが次々 とリタイヤする中、18周目に4位のポジションでピットイン。 田中哲也にドラ イバーチェンジした。 田中も堅実なドライブで走行、36周目に32シビックがリタイヤし、3位となると そのまま走りきり、最後のグループAレースを表彰台で飾った。 ※ リザルト省略 提供:(株)TOM'S テクニカルセンター * FMOTOR4_SysOp 新倉芳夫 (SDI00686)-RIJ *