◎リデル、今季2勝目 ビルヌーブの追撃およばず まっ青に晴れわたった秋空の鈴鹿サーキット。シビックレースの赤旗中断のお かげでスタートが送れたF3の決勝レースは、フロントロー右側のグリッドから 飛び出したリカルド・リデル(高須クリニック・トムス032F・トヨタ)が1 コーナーまでにポールシッターのジャック・ビルヌーブ(伊藤ハム・トムス03 2F・トヨタ)を抜いてトップに立ち、そのまま17周のレースをリード。後半、 ビルヌーブが追撃を開始して0.5秒台まで迫ったが、抜くまでにはいたらず、 リデルがトップでチェッカーを受けた。 3位は4番手グリッドからスタートしたトム・クリステンセン(ALEXEL 文化・ORS・ラルトRT35改・トヨタ)。4位には石川朗(CAPCOM・ ラルトRT35改・無限)が入り、日本人最上位となった。5位には田中哲也 (セキスイ・ツーユーホーム・トムス032F・トヨタ)、6位には今年のチャ ンピオンを決めたアンソニー・レイド(ファミリーマート・レイナード923・ 無限)が入った。 ◎ドライバーのコメント ◇リカルド・リデル 「トムスの3台が予選で1-2-3位でとれてよかった。スタートではジャッ クが2速をミスして前に出ることができた。トップに出てからは、序盤で2位の ジャックとの差を広げることに専念した。そのおかげで後半になって距離を詰め られても、十分に逃げることができるだけのマージンを築くことができた。TI のレースではポールをとりながらスタートでミスしたおかげで」 ◇ジャック・ビルヌーブ 「せっかくポールをとったのに、スタートで2速をミスしてしまった。決勝用 に新しくしたブレーキのあたりが出ていなくて、序盤、リカルドに差をつけられ ることになってしまった。車の状態は予選よりよかった」 ◇クリステンセン 「1周目は田中の後につけていたが、彼の車のバランスがよくなかったので1 30Rで思いきり詰めて、シケインでぶつかりそうになりながらパスした。あと は4位に上がった石川との差をつけることだけを考えていたけど、ほとんどが単 独走行だったので退屈なレースだったよ」 すがやみつる(SDI00104)/鈴鹿