全日本F3000選手権第7戦(富士スピードウェイ) 予選レポート 星野、フロントローより出撃 星野一義 カーナンバー1 1分17秒401 予選A組1位 片山右京 カーナンバー3 1分17秒354 予選B組2位 ●マシン 星野はローラT90-50/無限、片山はローラT90-50/DFVを用いる。 星野車、片山車とも、前回のレースで使用したシャシーに、富士用の低ドラッグ・ ウイングを装備している。両者とも、TカーにはT91-50を用意。 ●記録 星野一義:トップフォーミュラ116レース目。今季第3戦で通算35勝目を挙げ、 36勝目を狙う。現在15ポイントでシリーズ第3位。 片山右京:トップフォーミュラ32レース目。通算2勝。現在22ポイントでシリ ーズポイントリーダー。 ●予選 富士スピードウェイを包み込んでいた霧は、公式予選A組第1回目を前に晴れようと していた。コースがオープンされても、ほとんどのチームはコンディションを睨んで 動きださない。星野が1セット目のタイヤを装着してタイムアタックにかかったのは セッション開始後15分を経過しようとした頃。彼はこの1回目のセッションで1分 17秒762のベストタイムを記録。星野はさらにセッション残り5分 で2セット 目のタイヤを投入、2度目のタイムアタックを行う。第1コーナーで前のマシンに ひっかかりながら星野はタイムを1分17秒401まで更新する事に成功した。 一方、片山はB組のセッションが開始されて5分を過ぎたところで1回目のタイム アタックに入った。結果は1分17秒854に留まる。片山はピットに戻ってフロン ト・ホイールのキャンバーを調整。セッション終了15分前に2セット目のタイヤを 装着して再度タイムアタックにかかった。記録は1分17秒354。しかし、マル ティニ選手のベストタイムには及ばず、片山はb組2位に甘んじた。 午後、星野と片山はポールポジション奪取を狙って、すでに使用した予選用タイヤ を使っての3度目のタイムアタックを敢行するが、タイムアップはならず、公式予選 順位は1回目のセッション通りに決定することとなった。 ●談話 星野一義:クルマの調子は抜群にいい。最初のセッションではコースが荒れていたし 天候がどう変わるかわからなかったので慎重になった。しかし結果的には作戦ミス だったかなぁ。2セット目では気合いが入っていた。でも第1コーナーで前のクルマ にひっかかってしまった。そこでアタックを打ち切って走り直すことも考えたけど、 そのまま頑張った。ポールが取れなかったのは残念だけれど、フロントローだから 十分だね。決勝では気持ちのいいレースができると思う。なにがなんでもここで勝っ て、王座を守らなければね。 片山右京:今日は路面も気候もコンディションが変わったので、セッティングが微 妙にずれてしまった。リミッターが効きすぎてしまうし、アンダーステアが強くて。 でも、それはごくわずかな問題。今のF3000は実力が伯仲してるので、わずかな 問題がこういう差になる。ポールポジションがなかなか取れませんね。自分で自分が もどかしいです。でも2列目なら十分。明日は目の前にいるクルマを全部抜くつもり でいきます。ポイント・ランキング首位の座を守ることよりも、攻めていくことを 心がけます。 提供:キャビン・レーシングチーム事務局