<<<< CABIN Racing Team Press Release =============================== MOTOR SPORT NEWS 1991年5月24日 キャビン・レーシングチーム事務局 キャビン・レーシングチームwithヒーローズが 新開発エンジン吸気系システムを採用 JT(日本たばこ産業株式会社)が支援するキャビン・レーシングチーム withヒーローズ(監督:田中 弘、ドライバー:片山右京)は、F3000レー ス用エンジン吸気系システム「HIT&HITシステム」を、全日本F3000 選手権・第6戦「日本信販スーパーカップ Rd.2 菅生インターフォー ミュラレース」より使用する事を決定した。 「HIT&HITシステム」は「High response Thro ttle body & Hidensity Twin injecti on System」の略称で、キャビン・レーシングチームwithヒーロー ズのエンジン・メンテナンスを担当する株式会社ケン・マツウラレーシング サービス(代表:松浦 賢)と、有限会社エフテックの共同開発により製作 され、マツウラCOSWORTH-DFVエンジンに装着される。 <HIT&HITシステムの特徴> (1)バタフライ式スロットルバルブの採用 トップクラスのF1エンジン2、3機種に採用されているバタフライ式ス ロットルバルブをF3000用エンジンとして初めて採用した。これにより全閉 時からのスロットル・レスポンスが改善された。また、エアファンネル入口 から燃焼室に至る吸気の流れをスムーズにすることにより、従来採用されて いたスライディング式スロットルバルブと同等以上の最高出力を達成した。 (2)一気筒あたり2個のインジェクター ツインCPU(中央演算装置)内蔵のエフテック製コンピュータ採用によ り、一気筒あたり2個のインジェクター(燃料噴射弁)制御が可能となった。 これにより混合気の高霧化による最高出力の向上と、各インジェクターを吸 気バルブ近くにレイアウト可能となり、スロットル・レスポンスの向上が達 成された。 資料提供:キャビン・レーシングチーム事務局