昨日に引き続き快晴となった鈴鹿サーキット。前日のような冷たい風もなく絶好のコンディションの中、全日本スーパーフォーミュラ選手権のエンジンメーカー・ルーキードライバーテストの2日目が行われた。
前日のメンバーと少し顔ぶれが変わり、ルマンにフェリックス・セラレス、インパルに平川亮と金丸ユウ、トムスにジェームス・ロシター、B-MAXに佐々木大樹、ナカジマに伊沢拓也が乗り込んだ。
セッション開始から15分が経過しようとしたところで、セラレスが2コーナー立ち上がりでコースアウト、1回目の赤旗が提示される。その後、1時間ほどの間に国本雄資、金丸、また国本とデグナー付近でコースアウト、計4回もの赤旗が提示された。
4回目の赤旗が解除され残り10分を切るタイミングで各車がアタックに入り、石浦宏明、伊沢らがタイムを縮めてくるが、赤旗直前に塚越広大が出した1分36秒143が2日目午前中のトップタイムに。石浦、伊沢、山本尚貴、野尻智紀までがトップ5となった。
ルーキードライバーのトップは総合でも8番手に入った福住仁嶺が、9番手に大津弘樹が名を連ねた。
午後2時から始まったこの日2度目のセッションでは、終盤に大津がストップして赤旗、再開後には佐々木大樹もストップして再び赤旗が出され、結局終了予定の午後4時が15分間延長された。
昨日の関口雄飛のタイムの更新が期待されたが、コンディションが良くなかったのか、午後は中嶋一貴が1分36秒089でトップタイム。以下、野尻、山本、小林可夢偉、松下信治までがトップ5となった。
2日間の4セッション総合では関口がトップタイム。中嶋一貴、アンドレ・ロッテラー、アレックス・パロウ、塚越の順となった。
ルーキーでは4位に入ったパロウが最上位。1セッション走っただけでの順位であり、関係者の評価も高かったものと思われる。ルーキー2位は10位に入った松下。3位は同11位の福住と続いている。松下は4セッション走ったこともありこのままダンディライアンのシートに収まりそうだ。福住は来シーズンF2選手権への出場が決定している。スーパーフォーミュラへのダブルエントリーもうわさされており、今後の報道に注目したい。
スーパーフォーミュラの年内のプログラムはこれで終了。来シーズンは3月にテストが行われ、4月中旬の鈴鹿で開幕を迎える予定だ。
Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI