2011オートバックススーパーGT第5戦鈴鹿の公式予選1回目は#1ウイダーHSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)が専有走行の終盤にトップタイムを記録。1分53秒991だった。
GT300クラスは#2エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(高橋一穂/加藤寛規組)が2分6秒873だった。
一方、GT500では昨年の優勝者である#8ARTA HSVをはじめ、#24コンドウGT-R、#32エプソンHSV、#19ウェッズスポーツSCらがここでノックアウトされることとなった。
公式予選一回目は午後0時55分より、2クラス混走30分間、専有走行各10分間で行われた。
今回はこのセッションがノックアウト予選のQ1を兼ねることとなっており、ここでGT500は上位11台、GT300は上位16台が次のQ2に進むことになっている。
ところが開始10分で#41タイサンフェラーリがシケイン手前でタイヤバリアに突っ込み、コースにかかった状態でストップしたために赤旗中断となった。
41号車は自力でピットに戻り、走行は1時9分に再開。
ここで松田次生の駆る#12カルソニックGT-Rが1分55秒278を叩き出してトップに浮上。2番手には#39デンソーサードSCがつけるが、混走終了9分前に#38ZENTセルモSC、チェッカー直前には伊沢拓也の駆る#100レイブリックHSVがここに割って入り、結局12、100、38、39の順で10分間の専有走行に臨むこととなった。
GT300の走行を挟んで開始されたGT500クラスの専有走行では、終了1分前に#17ケーヒンHSVが塚越広大のドライブで1分54秒286を記録してトップに躍り出ると、それを石浦宏明の#39デンソーSCが1分54秒062上回り、最後にデュバルが唯一の53秒台となる1分53秒991を記録してトップに立った。
一方、ノックアウトゾーンの争いは#6エネオスSC、#24コンドウGT-R、#8ARTA HSVらによって争われたが、生き残ったのは#6エネオス。終盤タイム更新できなかった#24、#8、#32、#19がここで予選を終えることとなった。
GT300は一時#88、#87のランボルギーニ勢が1-2を形成したが、次第にタイムを挙げてきた#2紫電が加藤寛規のドライブにより2分6秒873を残り5分のところで記録してトップに立ち、谷口信輝の駆る#4初音ミクZ4が2分6秒887と僅差で続く展開に。
その一方で#31カローラアクシオ、#41タイサンフェラーリ、#15アートテイスト、#5マッハ号、#22R'Qsがここで予選を終えることになった。
また#69サンダーアジアMT900と#7エヴァンゲリオンRT弐号機は2名のドライバーが予選通過基準タイムをクリアできず、予選落ちとなった。69号車は横溝直輝に交代してピットアウトしたところで突如スローダウン、130R手前でストップしたため、まともにタイム計測ができない不運に見舞われている。
なお、この2台の予選落ちにより、終了時点ではノックアウトゾーンにいた#43ARTAガライヤ、#66triple aヴァンテッジらが繰上げでQ2出走を果たした。
公式予選Q2、Q3はこのあと午後3時25分より各10分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA