SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が4番グリッドを獲得 (HONDA)

  • 2012年10月27日(土)・予選  会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)  天候:晴れ  気温:20℃(14:00時点) 路面温度:30℃(14:00時点)  コースコンディション:ドライ

 10月27日(日)、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎにおいて、2012 オートバックス SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」の公式予選が行われました。

 SUPER GTの最終戦は、昨年に続き、今シーズンもツインリンクもてぎが舞台となります。ここまでHonda勢は、第3戦セパン大会で、#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)が勝利を挙げたものの、そのあとは思うような結果を残すことができず、シリーズタイトルは前戦の第7戦オートポリス大会でライバルチームの手に落ちました。ただし、最終戦となる今大会では、ハンディウエイトがゼロとなるので、HSV-010 GTの本来の速さを生かした力強い戦いぶりを見せてくれるものと期待されます。

 予選が行われた本日は、さわやかな秋晴れに恵まれました。風も穏やかで、絶好のレース観戦日和となりました。

 午前9時に始まった公式練習は、スピンしたマシンを回収するため、2度の赤旗が提示された影響で、予定を8分間延長して11時38分まで行われました。このセッションでは、これまで重いハンディウエイトに苦しんできた#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が1分42秒416を記録して4番手につけました。そして、#18 ウイダー HSV-010は7番手、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)は10番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)は14番手、そして#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)は15番手となりました。

 今回の予選はノックアウト方式が採用されました。予選1回目では上位11台が2回目に進出、2回目でその中の上位7台が3回目に進出し、この予選3回目で記録したタイムに従って決勝レースのスターティンググリッドを決めます。また、惜しくも次のセッションに進出できなかったチームは、その段階での順位が決勝レースのスターティンググリッドとなります。

 予選1回目は午後2時15分から15分間にわたって行われました。ただし、開始から7分ほどは各チームともピットで待機し、コースコンディションが改善されるのを待ちました。そして、予選時間が残り7分30秒となったころに、一部のチームのマシンがコースイン。Honda勢はさらにギリギリのタイミングを狙い、残り7分を切ったところで走行を開始しました。このセッションでは塚越選手が1分41秒986を記録して4番手となり、5台のHSV-010 GTの中でトップに立ちました。続いて、伊沢選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010が7番手、小暮選手が乗る#18 ウイダー HSV-010が1分42秒037で8番手となり、それぞれ予選2回目への進出を決めました。一方、ファーマン選手が乗る#8 ARTA HSV-010は13番手、道上選手が乗る#32 EPSON HSV-010は14番手となり、この時点で決勝レースのスターティンググリッドが確定しました。

 続く予選2回目は午後2時50分にスタート。本格的なタイムアタックは、やはり残り7分を切ったころに始まりました。ここでHonda勢のトップに立ったのは、山本選手がドライバーを務め1分42秒296をマークして5番手につけた、#100 RAYBRIG HSV-010。ヴァン・ダム選手が乗る#18 ウイダー HSV-010も7番手につけ、予選3回目への進出を決めました。金石選手が乗る#17 KEIHIN HSV-010は惜しくも10番手となったため、この時点で決勝レースのスターティンググリッドが確定しました。

 予選3回目は午後3時25分から10分間にわたって行われました。ここでも残り7分30秒を切ったころに、各車が一気にタイムアタックを開始します。Honda勢では、伊沢選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010が1分41秒761を記録して4番手。また、小暮選手が乗る#18 ウイダー HSV-010が1分41秒908を記録して5番手となり、それぞれ決勝レースのスターティンググリッドが確定することになりました。ポールポジションは、#38 ZENT CERUMO SC430が獲得しました。

 GT300クラスでは、第6戦富士大会で初の表彰台を獲得し、第7戦オートポリス大会でもポイントを獲得する活躍をみせた#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)が、予選3回目で武藤選手が1分50秒629を記録し、9番グリッドから決勝レースを迎えることになりました。デビュー5戦目となる今大会は、3戦連続となるポイント獲得に期待がかかっています。

 明日は午前9時15分からのフリー走行に続いて、午後2時に決勝レース(53周)がスタートします。

松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「ポールポジションを狙っていましたので、4番グリッドが最上位という結果は残念です。いずれにしても、#17 KEIHIN HSV-010、#18 ウイダー HSV-010、#100 RAYBRIG HSV-010の3台はマシンもよくまとまっていますので、明日は上位フィニッシュが期待できます。このうち、#17 KEIHIN HSV-010はタイヤチョイスとの兼ね合いにより、予選2回目で十分なタイムを記録できず、10番グリッドとなってしまいましたが、きっと決勝レースは追い上げてくれるでしょう。また、明日はウエットレースになると予想されますので、やはりウエットレースとなった第7戦オートポリス大会で2位に入った#32 EPSON HSV-010の活躍も期待できると思います。今日はこれから各チームのデータを見直し、決勝レースで少しでもいい成績が収められるようにがんばります」
伊沢拓也(4番手 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「久々にいい予選でした。夏以降、予選、決勝ともに苦しんでいましたが、開幕から2戦連続2位になったときのフィーリングが戻ってきました。明日の決勝では、失うものはなにもないですし、がんばれば大きく得るものがあると思っています。一つ勝つ、ということが大事ですし、今年一年の集大成がこの最終戦だ、と言えるように、すべてをかけてがんばります」
山本尚貴(4番手 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「結果は4番手で悔しい気持ちもありますが、明日につながる走りができたかと思います。大きなミスもなかったですし、伊沢選手が予選1回目をクリアできるタイムを一発で出してくれたおかげで、タイヤを無駄遣いせずに、いい状態で2回目に臨めました。僕たち2人が持っている力と、チームの力を出しきれ、満足のいく予選だったかと思います」
小暮卓史(5番手 #18 ウイダー HSV-010)
 「マシンの調子はどんどんよくなっていきましたが、結果的にはトップと1秒近く離されてしまっており、悔しいというのが正直な気持ちです。明日は雨の予報ですが、最終戦にふさわしく、いいレースをして、優勝を目標に戦います」
カルロ・ヴァン・ダム(5番手 #18 ウイダー HSV-010)
 「事前にもてぎで行われたテストの際にはトラブルが発生したため、マシンを十分に仕上げることができませんでしたが、この週末に入ってからは徐々に状況はよくなっています。まだ改善の余地は残されていますが、僕が担当した予選2回目では、マシンの感触はとてもいいと感じました。明日はウエットレースになりそうですが、これまでも僕たちは雨のセッションでとても速かったので、明日も1周のタイムは速いはずですが、あとはこのスピードをどこまで長く持続できるかでレースの結果は決まると思います」
Text: HONDA


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