SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第5戦鈴鹿 ZENT Audi R8 LMS ultra、入賞まであと一歩の11位完走 (Hitotsuyama)

 Hitotsuyama Racingは8月17~18日に三重県・鈴鹿サーキットで開催されたSuper GT 第5戦「POKKA SAPPORO 1000km」に参戦致しました。昨年は表彰台獲得を目前にリタイヤを喫した苦い思い出があるため、そのリベンジとして臨んだ1戦でしたが、BoPにより不利な状況にある#21 ZENT Audi R8 LMS ultraは思い通りのペースで走行することが出来ず、11位完走に終わりました。

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8月17日 公式練習 / 公式予選

 通常の300kmレースと比較すると3倍以上の1000kmレースとなる第6戦鈴鹿。毎年クラッシュやトラブルが相次ぐシーズン中最も過酷な1戦である。昨年、2位表彰台を目前にリタイヤを喫したHitotsuyama Racingは7月の公式テストにも参加し、Hankookタイヤの開発も行い、昨年の屈辱を晴らすべくサーキット入りした。リチャードと都筑により順調にマシンのセットアップが進められていく#21 ZENT Audi R8 LMS ultra。公式練習で記録したタイムは2分3秒948。Audi R8 LMS ultraが得意とする鈴鹿ではあるが、現状BoPではクラス16位が精一杯。これは昨年の同じセッションでリチャードが記録したタイムより約1秒速くなっており、マシン・タイヤは間違いなく進化していることが見てとれるが、それ以上にライバル勢のタイム短縮は著しく、BoPによる調整がAudi R8 LMS ultraにとって不利な状況であることを裏付けている。午後の公式予選は気持ちを切り替え、Q2進出を懸けてリチャードがQ1を担当。コースインをギリギリまで遅らせタイミングを見計らうリチャード。計測1周目に2分3秒797を記録しQ1突破を確実にすると、タイヤをセーブすべくピットに戻る。結果クラス9位を獲得し、今シーズン初のQ2進出を果たした。Q2担当の都筑にとっては久々の予選アタック。ここ数戦、練習走行でトラブルが続いていたことも有り、Hankookのニュータイヤでのアタック経験を持たない都筑にとって、Q2アタックは辛いものであったが、しっかりとクラス12位のタイムを記録し、6時間の決勝レースに望みをつないだ。

  • P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 山野哲也 / 佐々木孝太
  • P2 #3 S Road NDDP GT-R 星野一樹 / 佐々木大樹 / ルーカス・オルドネス
  • P3 #50 Exe Aston Martin 加納政樹 / 安岡秀徒 / 坂口良平
  • P12 #21 ZENT Audi R8 LMS ultra 都筑晶裕 / リチャード・ライアン

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8月18日 決勝レース

 12時30分、36,000人の観客が注目する中、6時間の決勝レースがスタート。単独での決勝ペースには自信があるAudi R8 LMS ultraだが、バトルになるとBoPによるパワー差で競り負けてしまい、#21 ZENT Audi R8 LMS ultraのリチャードはスタート直後から徐々にポジションダウンしてしまう。さらに序盤の#0 Porsche 911とのバトル中にコース脇まで追いやられてしまい、タイヤダストを拾ってしまったリチャードは全くペースを上げることが出来ず、20周目に急遽ピットイン。ドライバーも都筑に交代し、巻き返しを狙う。ほぼ最後尾までポジションを落としてしまった#21 ZENT Audi R8 LMS ultraだが、都筑は持ち前の安定した走りを披露。タイヤを労わりつつ30周を担当し、ポジションもクラス15位まで挽回し再びリチャードに託す。このスティントでは炎上マシン撤去のためにセーフティーカーが導入され、ピット・コース上ともに大混乱。リチャードはコース上に留まり続け、結果的にはクラス12位までポジションアップ。セーフティーカーの恩恵を受けることに。さらにレース再開後、#0 Porsche 911や#11 Mercedes SLS、#50 Aston Martinとバトルを展開。レースの折り返し地点までにはクラス9位まで浮上してきた。だが、その後はレースも落ち着き、#21 ZENT Audi R8 LMS ultraも9~11位でのバトルが続いたことから、チームはポイント獲得に向けタイヤと燃費のセーブを意識した戦略に変更。残り20周弱で最後のピットストップを行い都筑がコースイン。この時点ではポイント圏内を死守していたものの、最終スティントで#33 Porsche 911に交わされてしまい、残念ながらクラス11位でレースを終えることとなった。

 第6戦は9月7~8日に静岡県・富士スピードウェイにて開催されます。引き続き、皆様からの沢山のご支援・ご声援をお待ちしております。

  • P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 山野哲也 / 佐々木孝太
  • P2 #52 OKINAWA-IMP SLS 竹内浩典 / 土屋武士 / 蒲生尚弥
  • P3 #62 LEON SLS 黒澤治樹 / 黒澤翼 / 中谷明彦
  • P11 #21 ZENT Audi R8 LMS ultra 都筑晶裕 / リチャード・ライアン
チーム代表 一ツ山幹雄
 「今回はペナルティを受けるチームも多かったので、そういった判断ミスや、つまらないトラブル、接触が起きなかったことはチームの力だと考えています。ただ、全体的にもう少し良いペースで走れるかと思っていたので、その結果最終スティントでポイントを失ってしまったのは悔しいです。それから序盤のポジションダウンを見ると良くわかりますが、バトルになると、加速が弱いので瞬く間に抜かれて離されていってしまいます。現状のBoPではこれが限界なのかとも感じています。今シーズンはこのままのBoPだという噂も聞いていますので、残り3戦をどう戦っていくか・・・。まずは、しっかりと完走できたのでドライバーとチームスタッフ、そしてチームをサポートしてくださっている方々に感謝致します。」
Hitotsuyama Racing Press release


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