Formula Nippon

FN第9戦鈴鹿決勝 ロッテラーが2勝目を挙げ、シーズンを締めくくる

全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の決勝が11月27日、鈴鹿サーキットで行われ、#31アンドレ・ロッテラー(PIAA NAKAJIMA)が#23本山哲(Arting IMPUL)の猛追を凌ぎきって今季2勝目を挙げた。
3位には#20井出有治(mobilecast IMPUL)が入った。
なお、今回でフォーミュラレースを引退する#2服部尚貴(DoCoMo DANDELION)は最終ラップで惜しくもストップ。14位で最後のレースを締めくくった。
(観客動員数24,000人)

1127_start-s 2005シーズンの最終戦、51周の決勝が午後2時にスタートした。
ポールの#5松田次生と2番手スタートの#7片岡龍也が、あわや接触という激しい先陣争いを繰り広げ、片岡がトップで1コーナーに飛び込んだ。
3番手には#8土屋武士がつけ、#31ロッテラーがそれに続く。

片岡は懸命に松田の猛攻を押さえ込むが、その間に3位の土屋、4位のロッテラーも次第に接近し、4台がトップグループを形成し始める。
その後方からは、#32小暮卓史が#1リチャード・ライアン、#23本山を次々に攻め落とし、ファステストラップを更新しながらトップ集団を追い上げてくる。

予選では振るわなかった、#20井出、#19ブノワ・トレルイエらのインパル勢も決勝では快調に飛ばしている。

あっという間にトップ集団に追いついてきた小暮は、15周目のスプーンで僚友ロッテラーのインを突いて4位に浮上すると、すかさず3位土屋のテールに食らい付く。
しかしストレートでのあと一伸びが足りず、小暮は土屋の後塵を拝し続ける。
それは2番手を走行する松田も同様で、片岡を激しく攻め立てながらも今ひとつ決め手を欠いている状態が続く。

この事態を打開するため、松田は18周目で早めのピットストップを敢行するが、右リヤのホイールナットが中々嵌らず、停止時間32秒と大きなロスを背負ってしまった。

20周目には、ロッテラー、ライアンが相次いでピットストップ。ロッテラー15.5秒、ライアン14.9秒と手際よい作業でコースに戻っていった。

松田、小暮の猛攻を抑え続けていたルマン勢だったが、23周目に土屋がピットイン。これで2位に繰り上がった小暮が24周目の130Rで片岡のインを突いてトップに立つ。
片岡は26周目にピットへ。

これでオーダーは小暮、本山、井出、トレルイエとなったが、その小暮も28周目にピットイン。
ここでなんと小暮は給油に30秒を要し、速めにストップを済ませたロッテラー、ライアンらの先行を許したばかりか、1コーナーで片岡にまで抜かれてしまう。
小暮は43周目に片岡を抜き去るが、どうしてもライアンを攻略することが出来ず、結局このレースを6位で終えることとなった。

本山は32周目、井出は37周目まで引っ張ってピットイン。本山17.5秒、井出は17秒でピットアウトするが、いずれもロッテラーの後ろでコース復帰する羽目に。

1127_lotterer-s これでロッテラーがトップに立った。
本山は一時3秒以上あったロッテラーとの差を次第に削り取っていく。その差は40周目に遂に1秒を切った。
しかし本山は向かい風の中で行われた午前中のフリー走行にギヤレシオを合わせたのが仇となり、バックストレッチで早めにリミッターに当たってしまうため、どうしても130Rからシケインにかけてでロッテラーを攻略することが出来ず、両者はテール トゥ ノーズの状態で10周あまりを走り続け、0.3秒という僅差でチェッカーをくぐり抜けた。

1127_harttori-s

Text: Kazuhisa SUEHIRO (FMOTOR) / Photo: FMOTOR



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース