2006 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦の公式予選1回目が4月15日、鈴鹿サーキットで行われ、#56小暮卓史(ARTA)が2分1秒414で暫定ポールを獲得した。
2番手には#41平中克幸(DoCoMo DANDELION)、3番手には#19ブノワ・トレルイエ(mobilecast TEAM IMPUL)がつけ、ルーキーでは#32武藤英紀(PIAA NAKAJIMA)の8番手が最上位だった。
公式予選日の鈴鹿は朝から小雨が降り続いていたが、スーパーバイクの予選の途中から小降りになり、フォーミュラニッポンの予選が始まるまでには雨は上がった。
しかし路面はまだウェット状態だ。
今日の気温は一日中10度前後で推移するとの予報が出ている。
フォーミュラニッポンの公式予選は当初予定より5分遅れの10時20分に開始された。
ロイック・デュバルを先頭に各車一斉にコースイン。
全車ウェットタイヤでの走行。メインポストからは「WET PRACTICE」のボードが提示されている。
開始5分で早くも山本左近がヘアピンでコースアウト。コース復帰できない状況だ。
松田次生が3周目に2分1秒622を出してトップに。ロニー・クインタレッリが2分1秒631で続く。松田は5周目に1秒498、6周目に1秒470までタイムを縮める。
開始から15分経過したところで小暮卓史が2分1秒414を出してトップに立つ。
平中克幸が2分1秒418の僅差で2番手につけるが、タイムを出した翌周にデグナーで大きくはらんで縁石に乗り上げ、ピットイン。
第1戦ではトヨタエンジンを積むインパル勢の速さが際立っていたが、鈴鹿ではホンダ勢も巻き返してきているようだ。
開始からしばらくは様子を見ていた昨年王者の本山哲だが、20分経過したところで漸く5番手タイムを出してきた。
立川祐路は7周走ったところでピットへ。クルマはガレージに引っ込められ、エンジンカウルを開けられた。ミッションから煙が出ており、修復に時間が掛かりそうだ。
35分経過したところで高木虎之介がデグナーでコースアウトしたが、そのままコースへ復帰してピットへ戻る。
残り10分の時点での順位は
小暮、平中、松田、クインタレッリ、本山、金石、トレルイエ、武藤の順。
トップ8はトヨタエンジンとホンダエンジンが4台づつと互角の状態になっている。
残り7分を切ったあたりから各車ニュータイヤに履き替えて最後のアタックに出て行く。
残り3分を切ったところで、本山、トレルイエが相次いで区間ベストを更新して走行、しかしセクター3、4が伸び悩んだ本山は2分1秒台には入ったものの順位は変わらず。
続いてトレルイエが1秒460を出して3番手に。
本山は2周連続でタイムアタックを敢行するが、1秒569に留まり、このセッションを5番手で終えた。
ここでチェッカー。
結局上位陣で最後に順位を上げたのはトレルイエのみとなり、4周目にベストタイムを記録した小暮の暫定ポールが決定した。
2番手に平中、3番手にトレルイエ、4番手松田、5番手本山、6番手クインタレッリの順で午前中の予選は終了した。
ルーキー勢では武藤英紀が8番手で最上位、9番手に柳田真孝がつけている。
公式予選2回目は今日午後2時40分から、午前中と同じく45分間で行われる。
(TEXT:Kazuhisa SUEHIRO)