Formula Nippon

FN第1戦決勝 王者ライアンが初戦を制す!

050403_12 全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の決勝が、4月3日ツインリンクもてぎで行われ、#1リチャード・ライアン(DoCoMo DANDELION)がピットストップをうまく生かしてトップに立ち、そのまま後続を引き離して開幕戦を制した。 ポールポジションの#20井出有治(mobilecast IMPUL)は必死の追撃も空しく2位に終わり、3位には#2服部尚貴(DoCoMo DANDELION)が入った。
(天候:晴れのち曇り 観客動員数:18,000人)

午後2時25分、2005年シーズン最初のフォーミュラニッポンがスタートした。
勢い良く飛び出したのは#19ブノワ・トレルイエ。#23本山哲に1コーナーで並びかけ、3コーナーで抜き去ると、すかさずトップを快走する#20井出を猛追する。しかし最終コーナー手前でトレルイエは痛恨のスピンを喫し、必死に立て直して戦列に復帰するも、順位は8番手に落ちてしまった。
1周目を終えた時点でトップは井出、2位に本山、3位にはディフェンディングチャンピオンのライアンがつけ、その後方に少しはなれて#5松田次生、#2服部、#32小暮卓史、#31アンドレ・ロッテラーらが集団で続く。松田のペースが上がらないために後続が詰まってしまっているようだ。対照的に小暮、ロッテラーらのPIAA NAKAJIMA勢はハイペースだ。この辺りはスタート時の燃料搭載量が影響しているのかもしれない。
しかしこの集団の中から小暮が最初に脱落。1コーナーで服部を捉えた3周目、V字コーナーでコースアウトし、グラベルに捕まってクルマを降りた。
ロッテラーは6周目に服部を、8周目には松田をいずれも1コーナーでインをこじあけて攻略すると、いち早くラップタイムを39秒台に乗せて3位のライアンとの間隔を詰めていく。
ライアンも本山との間隔を詰め、12周目の3コーナーでインを突いて2位に浮上する。本山は13周目にはロッテラーにも抜かれ、16周目には一旦は後退していたトレルイエに再び抜かれてしまう。予選好調で決勝にも自信を覗かせていた本山だったのだが、レースがはじまってみると全くいいところがない。一体何が起きているのだろうか。
17周目を過ぎた辺りからピットに入ってくるチームが出始めた。ロッテラー17周、トレルイエ20周でピットイン。これらのドライバーは今回、2ピットストップを選択した。
レース距離が300kmに増えたことで、戦略に幅が出来たようだ。
トップ2台はレース半ばの32周目にライアン、33周目に井出がピットへ。
ライアンはタイヤ4つを交換しながら18.5秒でコースに復帰したが、井出はフロントタイヤの交換に手間取り、21秒以上掛かってしまう。なんとかライアンの前でピットアウトしたものの、タイヤの冷えた状態では抵抗することも出来ず、1コーナーで抜かれてしまった。
この時点で服部が暫定トップに。後続に次々と抜かれても、タイヤを温存して我慢の走りをしていた服部は、ピットストップを36周目まで引き伸ばし、16秒で作業を終えて井出の後ろ、平中の直前でコース復帰。平中にはすぐに抜かれてしまうが、平中は41周目に2度目のピットストップを行い、服部が3位に浮上。久々の表彰台が見えてきた
ライアンと井出のトップ争いは、当初0.5秒前後の間隔で井出が必死に追いすがっていたが、46周を過ぎた辺りからライアンがペースを上げると、じわじわと井出が遅れ始め、ファイナルラップを迎える頃には7秒差にまで開いてしまった。
結局、62周の長丁場を制したのは2004年チャンピオンのリチャード・ライアン。
通算4勝目にして、初めての「2ヒート制以外のレース」での優勝だ。
また、ファステストラップはルーキーの#11平中克幸(TEAM CERUMO)が44周目に記録した1分38秒961であった。

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