9月22日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦の公式予選がスポーツランドSUGOで行われ、シリーズチャンピオンの可能性を残している#40伊沢拓也がポールポジションを獲得。チームメイトの#41塚越広大が僅差の2位を奪い、ドコモ・チーム・ダンディライアンレーシングがフロントローを独占した。
今シーズン、ここまでポールシッターの勝率は6割。第2戦・第5戦もてぎ、第3戦オートポリスでポールシッターが勝利を収めている。これは両サーキットがテクニカルコースであることが大きな要因だが、低中速コーナーの多いSUGOも決してパッシングのチャンスは多くない。優勝のためにはフロントローに並ぶことが必要条件ともいえる。
昨年はポールの大嶋がスタートで失速し、フロントロー(予選2位)のロッテラーが優勝を飾っている。
■Q1(18台→13台)
? 予選開始の午後1時40分には、空もすっかり晴れ上がった。風はややあるものの、絶好のコンディションのなかQ1が始まった。
各車がアタックを始めたのは残り5分。それまでトップだった#41塚越の1分08秒137を#32小暮が更新すると、この後各ドライバーが次々に自らのベストタイムを更新。タイムチャートの順位が目まぐるしく変わっていく。このセッションのトップは最後に#40伊沢のタイムを上回った#8デュバルが奪った。
注目の#15佐藤はコーナーの立ち上がりでマシンが安定せず14位。#16山本に僅か100分の4秒届かず、目標としていたQ1突破はならなかった。以下、#3安田、#38平手、#62嵯峨、#18折目の5人がここで弾き出された。
■Q2(13台→8台)
計測時間7分。実質ほぼワンチャンスのアタックがそのまま順位になるQ2では、Q1でもトップだった#8デュバルが1分07秒198でトップ。ポイントリーダーの#2中嶋は7位でかろうじてクリア。2位は#7大嶋。好調のドコモ・チーム・ダンディライアンコンビ#40伊沢、#41塚越は3、4位に就けた。
チャンピオンを争うシリーズ上位陣のうち、ここで脱落したのが#19オリベイラ。10番グリッドに沈むことになり、優勝のチャンスはここで潰えた。
■Q3
このセッションもワンチャンスのアタックをいかに上手くまとめるかがポイント。タイムが拮抗しているだけに誰にでもポールポジションの可能性はある。
このチャンスを見事に生かしたのが#40伊沢。1発目のアタックで1分07秒062を叩き出し、第1戦に続き今季2度目のポールを決めた。2位は僅か100分の2秒差でチームメイト#41塚越。ホンダエンジンにとっても第3戦以来のポールとなった。
3位は「最終コーナーで飛んでもいいというつもりで踏んでいった」というベテラン#20松田が入った。
決勝は、明日23日、午後3時スタート。68周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum