全日本フォーミュラ・ニッポン第5戦は5日、大分県のオートポリスで2回目の予選を行ない小暮卓史(ARTA)が1回目のタイムでポールポジションを獲得した。2位にはロニー・クインタレッリ(INGING)、3位には小暮のチームメイト金石年弘(ARTA)が入った。
午後の路面状況は午前よりスリッピーだったようだ。小暮卓史(ARTA)が午前中に出したタイム1'33.424を上回るドライバーは現れず、このタイムでポールポジションが決まってしまった。
午後になると、雲量も徐々に増え、ときおりサーキットに降り注ぐ日差しを遮っている。阿蘇の高原を渡る風が1コーナーから最終コーナーかけ吹き始め、体感気温は下がり気味だ。午後2時、予定通り第2回目の予選が始まった。午前の予選と違い、多くのドライバーが予選開始直後からコースインを始めた。
予選開始開始5分過ぎ、荒聖治(KONDO)が第2ヘアピン手前でクラッシュ、リアセクションとフロント右側部分を大きく損傷しコース上にストップしたためこのセッションも開始早々赤旗中断となった。
午後2時18分、予選が再開された。雲はさらに増え、ほぼ曇りの天候となる。予選中盤、ピットに待機するドライバーが多くなり、コース上を走るマシンが少なくなるなか、暫定ポールの小暮卓史(ARTA)が出撃。1'34.282を出し、このセッションのトップに躍り出た。2位にはブノワ・トレルイエ(mobilecast IMPUL)、3位に金石年弘(ARTA)がつけている。
予選終了15分前、各ドライバーがタイムアップしてくるが小暮は依然としてトップのまま。しかし、ついにトレルイエが1'34.214を出してトップに立つと今度は金石年弘が34.044でトレルイエを上回りトップが入れ替わった。しかしまだ小暮の午前のタイムには届いていない。
予選終了10分を切った。ここから各車ニュータイヤを投入して本当の予選アタックが始まる。まずは小暮が午前に自身が出したタイムに迫る1'33.472でこのセッションのトップを奪い返した。
終了直前、最後のアタック合戦に突入。しかし誰も小暮のタイムに届かない。2位にはロニー・クインタレッリ(INGING)が上がってきた。3位には金石。結局、午後は路面状態が良くなかったのか、午前の小暮のタイムを上回れないまま2回目の予選は終了した。
決勝レースは明日5日、午後2時30分より64周にて行われる。
Text: Yoshninori OHNISHI / Photo: FMOTOR



