AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP 1998 GT INSIDE REPORT Round 1 SUZUKA GT300km 11 March '98 Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版 ------------------------------------------------------------------------- 開幕接近! '98AUTOBACS CUP GTC第1戦 SUZUKA GT300km(3/21,22) 開幕からニューマシン続々登場!! 王者スープラに挑む新型スカイライン&NSX 1997年はスープラのシーズンだった。全6戦中予選を4度制し、開幕戦を逃 した以外は5つのレースすべてを制した。 しかし、1998年はどうなるだろうか。スカイラインGT-Rが王座奪還に燃え、 NSXが真の実力を見せだした。その三つ巴の争いにバイパーやディアブロ、ポ ルシェも間隙を狙っている。GT300には新たな車種の登場が見込まれ、さらに 混線の度を深めそうだ。 1998年、GTCは「AUTOBACS CUP全日本GT選手権」と銘打たれた。新たなエモ ーションが動き出した。開幕戦・決勝は3月22日、鈴鹿サーキット。その日、 熱き闘いが始動する。 98型こそ真のNSX。そして"攻撃的進化"を遂げたGT-R 昨年は制作が間に合わなく、ホンダのお膝元とも言える鈴鹿を欠場・ファン の失望を買ってしまったNSX。今季はその雪辱を果たすべく、他車種に先駆け て2月早々に98年型マシンをシェイクダウンした。外見上は一見大きな改革は ないが、昨年時間が無くて投入できなかった技術や実戦データを基に全く新し いものになっているという。2月のテストで出したタイムは昨年カストロール・ トムス・スープラが記録したレコード2分5秒426を大きく上回る3秒40。参 戦チームも昨年の2チームに加え、Castrol無限とMobil1 NAKAJIMA RACINGの 2チームが加わって4台が登場する。ドライバーはCastrol無限が98JTCCチャ ンピオン中子修に道上龍、Mobil1 NAKAJIMAは新鋭の山西康司、97全日本F3チ ャンプのトム・コロネルが登場する。 一方、昨年はわずか1勝に終わったスカイラインGT-R。新鋭のNSXの後塵も 浴び、屈辱のシーズンだった。そこで、98年型GT-Rは大幅に変えられた。空力 デザインが一新され、エンジン排気量も140cc拡大され、ウィークポイントと なっていた直線スピードもかなり改善されそうだ。新しいスポンサーを得た PENNZOIL NISMOの岡監督が「コンセプトは攻撃的」と言うだけに、その走りが 期待される。しかも開幕戦にはやくもNISMOの2台、TEAM IMPUL、ハセミ・モー タスポーツの計4台の98GT-Rが登場するということだ。さらにドライバーとし て、昨年のランキング2位、影山正美がNISMOに移籍。E.コマスとコンビを組 んで、念願のタイトル制覇を目指すことになった。 スープラの敵はスープラ!大量8台が参戦か? 一方、ディフェンディング・チャンピオンのスープラだが、98年型は大きな 変更をせずに残っていた課題を確実にクリアする方針のようだ。新型車はチー ム・サードがまずテストを行い、開幕戦にはさらにトムスに1台が手渡される 予定という。また、スープラにおいては今季採用するチームが増える。JTCCで 活躍するINGINGがスープラを得て、開幕戦から登場する。開幕戦でも8台のス ープラが登場すると予想され、さらに1,2チームがスープラでの参戦を検討 中という。ドライバー陣で注目なのが、今季トヨタでル・マンも目指す土屋圭 市がチーム・サードから参戦。昨年のチャンピオンのM.クルムとP.デ・ラ・ロ サが抜けたトムスには、昨年フォーミュラニッポンでも活躍したノルベルト・ フォナタナとBTCCでボルボ・ワークスだったケルビン・バートが参加する。 外国車勢では、昨年第5戦から登場したチーム・タイサンのダッヂ・バイパ ーが今季も登場し、国産GTの争いに割り込もうと狙っている。JLOC CORSAのデ ィアブロGT1は今年も参戦し、さらに開幕は一昨年走ったディアブロ・イオタ だが、新たなディアブロGT1を準備中で今後は2台体制を取るという。ポルシ ェGT2は残念ながら台数が減りTEAM TAKE ONEの1台だけと思われるが、ドライ バーとしてはJTCCでも活躍した人気者の岡田秀樹が登場する。 変わるか勢力図!? 戦乱GT300クラス 新たにFTOが参戦決定! 昨シーズンはシルビア、MR2、ポルシェが激しく覇権を争ったGT300。ディフ ェンディング・チャンピオンのRACING PROJECT BANDOHだが、昨年とは違う新 たなマシンでGT300へ挑戦することを検討中のようだ(3月当初時点)。チャ ンピオン・マシンのシルビアを使うチームとしては、昨年に続くチームダイシ ンと、NISMOによる2台が予定されている。 ポルシェで昨年ランキング2位となったチーム・タイサンJr.は、昨年1勝 を挙げている土屋エンジニアリングとジョイントし、MR2で参戦する。この他、 MR2ではタイサンで活躍した新田守男がアペックスに移籍して参戦を予定して いる。3年に渡ってコンビを組んだタイサンの鈴木恵一との新たな対決も注目 だろう。ポルシェではナインテンレーシングがドライバーに砂子智彦を起用。 今季も同じ体制で参加するコブラレーシング、シグマテックレーシングが主力 となるだろう。忘れてはいけないのが、フェラーリF355だ。今季も太田哲也を 中心にシリーズ戦初勝利とチャンピオン獲得に挑む。さらにRE雨宮レーシング も今季は注目だろう。新スポンサーに話題のドラッグ・ストア・チェーン「マ ツモトキヨシ」を得て、今季はさらに上の成績を狙ってくるだろう。 また、昨年の最終戦に登場したクスコレーシングのインプレッサが今季はフ ル参戦を行う予定だ。WRCで活躍を見せるベース車だけに今後が楽しみだ。そ して、開幕戦・鈴鹿にはもう1台注目の国産GTカーが登場する予定だ。チーム・ テイボンラリアートから登場する三菱FTOだ。ドライバーには中谷明彦が予定 されており、新たな旋風を巻き起こせるかが期待される。 Report by GTインサイドレポート班 ☆'98 AUTOBACS CUP全日本GT選手権 第1戦 SUZUKA GT300km 予想エントリーリスト(3月9日現在) [GT500] 21台 No. マシン ドライバー エントラント タイヤ ---------------------------------------------------------------------------- 2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里/影山正彦 NISMO BS 3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS 5 5ZIGEN SUPRA マーク・グーセン(B)/桧井保孝 TEAM 5ZIGEN DL 6 ESSO Tiger Supra ピエール・ラファネル(F)/高木真一 INGING BS 8 FET SPORTS SUPRA ワイン・ガードナー(AUS)/田中 実 TEAM POWER CRAFT BS 12 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤琢弥 TEAM IMPUL BS 13 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ/藤村満男 ENDLESS SPORTS YH 16 Castrol無限NSX 中子 修/道上 龍 Castrol無限 BS 18 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智/山本勝巳 童夢レーシングチーム BS 23 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス(F)/影山正美 NISMO BS 30 綜警 PORSCHE 山田洋二/岡田秀樹 TEAM TAKE ONE BS 36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/ノルベルト・フォンタナ(RA) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL 37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男/ケルビン・バート(GB) TOYOTA Castrol TEAM TOM'S DL 38 マッシモセルモスープラ 竹内浩典/野田英樹 マッシモトヨタチームセルモ BS 39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/谷川達也 TOYOTA TEAM SARD YH 50 ARTAスカイライン 本山 哲/土屋武士 AUTOBACS RACING TEAM AGURI BS 55 STPタイサンバイパー 松田秀士/T.B.N. TEAM TAISAN with ADVAN YH 64 Mobil1 NSX 山西康司/トム・コロネル(NL) Mobil1 NAKAJIMA RACING BS 88 ディアブロ GT1 和田 久/古谷直広 JLOC CORSA DL 100 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 チーム国光 with MOONCRAFT BS 777 レイン・Xディアブロ DL 和田孝夫/杉山正巳 JLOC CORSA DL [GT300] 19台 7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一/松本晴彦 RE雨宮レーシング DL 9 PCJ大黒屋ぽるしぇRSR 日置恒文/佐々木秀六 TEAM大黒屋 DL 10 アビリティポルシェ993GT2 麻生英彦/石川 朗 アビリティ DL 15 ザナヴィシルビア 近藤真彦/青木孝行 NISMO YH 17 東京科芸専:REロードスター 野上敏彦/細野智行 KAGEISEN RACING TEAM DL 21 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山 康/加藤寛規 HITOTSUYAMA RACING DL 25 つちやMR2 鈴木恵一/舘 信吾 TEAM TAISAN Jr. WITHつちや YH 27 TFCJ フェラーリF355GT 太田哲也/アンダース・オロフソン(S) TEAM FERRARI CULB of JAPAN YH 44 アペックスDLモモコルセMR2 新田守男/T.B.N. アペックス DL 51 コブラポルシェ 石原将光/池谷勝則 コブラレーシングチーム YH 60 TOYOTA CAVALIER 佐藤久実/長島正興 KRAFT DL 61 ライボン・トランピオ・FTO 中谷明彦/原 貴彦 チーム・ライボン・ラリーアート TY 70 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/パトリック・バン・スクート TEAM GAIKOKUYA DL 71 シグマテック911 星野 薫/城内政樹 シグマテックレーシングチーム DL 77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄/玉井秀幸 クスコレーシング YH 81 ダイシンシルビア 大八木信行/T.B.N. チームダイシン DL 91 コーセー&バーディークラブMR2 松永雅博/T.B.N. ファーストレーシングチーム YH 910 ナインテンポルシェ 砂子智彦/余郷 敦 910 RACING DL 911 ナインテンPCJポルシェ 高橋規一/小林正吾 910 RACING DL *このエントリーリストはGTインサイドレポート班の取材により作成 されたものです。公式発表ではありませんので、ご注意ください。 *他のホームページやメディアへの無断転載はご遠慮ください。 マスメディアの方へは別途資料がございますので、古屋までメール でご連絡ください。 ☆第1戦鈴鹿チケット購入のご案内 各種前売り券、好評発売中!! 下記のプレイガイドまたは鈴鹿サーキットへ 【チケット料金】 ■前売り券 ●大人:5,000円●女性:3,200円●高校生:1,600円 ■決勝当日券 ●大人:6,000円●女性:4,000円●高校生:2,000円 *小・中学生は当日券(800円)のみにて、自由席でご観戦いただけます。 ■指定席券(決勝日有効・税込み) ●S1:4,000円●S2/Aエリア/Eエリア:2,000円 *レース観戦には観戦券が必要です。指定席券は3才以上から必要です。 【チケット発売所】 鈴鹿サーキットチケットセンター/チケットぴあ/チケットセゾン/ 関西プレイガイド/ローソンチケット/CNプレイガイド他 【お問い合わせ】 鈴鹿サーキットチケットセンター TEL:0593-78-1111 FAX:0593-70-4382 ☆タイムスケジュール 3月20日 練習走行 GTフリー走行1回目 8:00~09:30 GTフリー走行2回目 12:30~ 14:00 3月21日 公式予選 F3公式練習 10 20~10:50 GT予選1回目 11:10~12:10 ピットウォーク 12:30~14:25 F3予選 14:40~15:10 GT予選2回目 15:30~16:30 3月22日 決勝レース GTフリー走行 8:30~ 9:00 F3決勝スタート 10:45~ 17周 ピットウォーク 11:40~13:15 GT決勝スタート 14:15~ 51周(終了予定16:10) ☆テレビ放送 4月11日(土)16:00~17:15 テレビ東京系全国6局ネット テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/ ティー・エックス・エヌ九州 以上 GTアソシエイション事務局 GTインサイドレポート班 古屋 知幸 = QYB04322 =