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SGT:第5戦富士決勝 待ちに待った勝利!!#12カルソニックGT-Rが独走で富士500kmの雪辱を果たす。GT300は#55ARTA BMW M6が接戦を制す

不運続きの12号車がついに勝った!!!

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オートバックス スーパーGT第5戦「富士GT300kmレース」の結晶が8月7日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が後続を大きく突き放し、待ちに待った今季初勝利を手にした。
GT300クラスもまたポールポジションの#55ARTA BMW M6 GT3(高木真一/小林崇志組)がフィニッシュラインまで続いた#21Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/藤井誠暢組)とのバトルを制し、こちらも今季初勝利を挙げた。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選18,400人/決勝33,500人/大会総入場者数51,900人)

2016シーズンの折り返し点となる第5戦決勝は午後2時35分より66周で行われた。
ポールシッターの#12カルソニックGT-R(J.P.デ・オリベイラ)が快調にトップをひた走る。
2位につけた#46S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲)との差は13周を終えた時点で5.19秒に広がっていた。
ところが19周目に差し掛かったところで後続のGT300クラスでアクシデントがあり、車両回収とコース清掃のため、セーフティカーが導入されることになった。
SCランは24周目まで続き、25周目からリスタート。
規定周回数の1/3をわずかに過ぎたタイミングということもあり、ここから各チームが相次いでピットストップを行うことになる。
上位陣では4位の#17KEHIN NSX CONCEPT-GTが28周め、#100RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが29周め、2位の#46S Road CRAFTSPORTS GT-Rが32周め、そしてトップの#12カルソニックGT-Rと3位の#1MOTUL AUTECH GT-Rは33周めにそれぞれピット作業を行った。

この結果先に動いた#100レイブリックNSXが見事2位に浮上することに成功、その一方で前半2位を走行していた#46S Road GT-Rはおそらくはブレーキと思われるトラブルから35周めの1コーナーでスピン状態に陥り、凄まじい勢いでバリアに突っ込んで、そのままレースを終えてしまった。
なお、ドライバーの千代は自力で脱出している。

こうした混乱もあり、トップの#12カルソニックGT-Rのリードは10秒以上に拡大。
その後も安田はハイペースで後続を突き放しにかかり、最後は25秒以上の大量リードを築き上げて66周を走りきり、まさかのタイヤバーストでレースを失った第2戦富士の雪辱を果たした。
2位には#100レイブリックNSX(伊沢拓也)との激しいバトルを制した#17ケーヒンNSX(塚越広大)が入り、ポイントリーダーの#1モチュールGT-Rは#100レイブリックNSXに次ぐ4位を獲得、上限一杯100kgものウェイトハンデを搭載して次戦鈴鹿1000kmに臨むこととなった。

GT300クラスは、スタートからポールシッター#55ARTA BMW M6 GT3(高木真一)と#21Hitotsuyama Audi R8 LMS(藤井誠暢)が逃げ、この2台を#61SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)が追うという展開になった。この3台は、17周過ぎに下位マシンの接触によってセーフティカーが導入されても、28周目から始まったルーティンのピットインを終えても、その差が大きく変わることはなかった。
逆にピットインを終えると、トップ#55BMW(小林崇志)と#21Audi(リチャード・ライアン)との差は一時6秒まで開き、#61BRZ(山内英輝)はさらに8秒後方と間隔が開いたため、#55BMWの楽勝かと思われた。
しかし、残り15周となったあたりから、タイヤがきつくなってきた#55BMWを#21Audiが猛追。50周目4.4秒、55周目2.4秒、60周目1.2秒と両者の差は見る見るうちになくなっていき、最後の1コーナーでついに#21Audiが#55BMWの背後にピタリとつける。そのまま最終コーナーを立ち上がり、チェッカー手前の直線で#21Audiが#55BMWの横に並ぶが、僅かに届かず。「こんなにきついレースは初めて」(小林)という#55BMWが薄氷の勝利を手にした。

次戦決勝は8月28日、伝統の鈴鹿1000kmだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Keiichiro TAKESHITA


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