2007スーパーGT第6戦決勝はスタートから2時間を経過。
この時点でのトップは#8ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン/井出有治)。59周を消化した。
GT300クラスは依然として#2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)が順調にトップを快走している。
序盤からアクシデントの頻発する荒れたレースとなった今年のポッカ1000kmだが、1時間を過ぎてもまだ波乱は相次いだ。
まず序盤トップに躍り出た#38ZENTセルモSCが高木虎之介に後退して間もない32周目の1-2コーナーでコースアウト。
コース復帰後もスロー走行のままピットへ向かう。
左のリヤタイヤのエアが完全に抜け切っており、高木はタイヤ交換してそのままコースへ復帰した。
周回遅れをかわす際に#39デンソーSCと接触した#24ウッドワンZには危険行為の最低が下されてドライブスルーのペナルティが課せられた。
24号車は33周終わりでピットへ。
#18TAKATA童夢NSXは33周終わりでピット作業を行った際、燃料漏れから出火。しかしすぐに消し止められ、
コースへ復帰した。
34周終わりではトップの#25エクリプスSCと2位の#8ARTA NSXが同時にピットイン。
両者ともリヤタイヤのみの交換でドライバーチェンジを済ませてコースイン。
ここでいち早く作業を済ませたARTAがトップに立った。
2位には#23ザナヴィZが割って入った。
更にザナヴィZを駆るリチャード・ライアンは36周目の1コーナーで#8伊藤大輔のインを突いてトップに躍り出る。
その一方で、
130Rでコースアウトを喫した#22モチュールZはフロントタイヤのスローパンクチャーにより40周終わりでピットインを強いられることになり、
同じニスモ勢で明暗が分かれる格好となった。
23号車の背後には8号車、25号車がぴったりとつけ、一時は団子状態で周回を重ねていたが、
3位の25号車は50周目のダンロップで右リヤタイヤがバースト、これにより右側のボディーワークの大半がダメージを受けてしまい、
ここで戦列を離れることとなってしまった。
4位以下も#1宝山SC、#3イエローハットZ、#6フォーラムエンジSC、#32エプソンNSXらが激しいバトルを展開するが、
6号車は度重なるスピンとコースアウトにより下位に後退。しかし走行は続けている。
#23ザナヴィZは50周終わりで2度目のルーティンストップ。
この間に#8ARTA NSXがトップに立つ。2番手には#1宝山SCが繰り上がった。
2時間終了時点での順位は、59周を消化したGT500クラスが
8-1-32-100-17-18-23-3-24-39-38-6-22の順。
GT300クラスは
2-26-7-62-43-46-13-55-47-19-333-31-77。
2位以下がめまぐるしく順位を入れ替える一方で、#2紫電は快調にトップをひた走っている。
Text:Kazuhisa SUEHIRO