今回もスタートの出来が全てだった(Photo:K.Takeshita)
全日本F3選手権第12戦決勝が、8月1日スポーツランド菅生にて行われ、#4ロニー・クイン タレッリ(INGING)が昨日の第11戦に続いて連勝した。 2位は#10ファオ・パオロ・デ・オリベイラ(Honda M-TEC F106) ポールポジションの#3横溝直輝(INGING)は今回もスタートを決められず、3位に終わった。 午前11時40分、レースは定刻にスタートした。 昨日スタートを失敗して初優勝を逃した横溝は、今回もクインタレッリに先行される が、1コーナーまでに必死の挽回を試みる。しかしチームメイトとの同士討ちを避ける ために立ち上がりでアウトに膨らんでしまい、直後につけていたオリベイラにまで抜か れてしまう。 トップのクインタレッリは序盤から順調にリードを築き上げていくが、9周目以降は オリベイラのラップタイムが勝り始め、徐々にトップ3のギャップは縮まっていく。 そして遂に18周目でトップとの差は0.8秒にまで迫り、さらに3位の横溝もオリベイラ との差を1.1秒まで縮めてきた。しかしここからクインタレッリも再びペースを上げ、 1秒前後の間隔を守りきってフィニッシュ、今季6勝目を挙げた。 その後方では4番手スタートの#14柳田真孝と#12ファビオ・カルボーンのスリーボンド勢 同士の激しい4位争いが2周にわたって繰り広げられ、カルボーンが3周目の1コーナー 立ち上がりで柳田をかわして4位に立ち、トップ3を追う。 カルボーンは3位横溝との差を一時は1.4秒まで縮めて見せたものの、追撃もそこまで だった。 さらにその後では#7山本左近(トムス)を先頭に#1リチャード・アンティヌッチ(トムス)、 #8中嶋一貴(トムス)、武藤英紀(戸田レーシング)らが一団となって柳田を追う。 この集団の中では中嶋に勢いがあり、6周目のハイポイントコーナーでアンティヌッチ を抜き去ると、そのまま猛然と山本の追走にかかり、遂に13周目の4コーナーで並びかけ る。両者はそのままサイドバイサイドでハイポイントコーナーへ突入するが、イン側の 山本の左フロントタイヤが中嶋の横腹にヒットしてしまい、中嶋はスピンオフ。山本も 左フロントタイヤをバーストさせてクルマを止めてしまった。 この混乱に乗じて#2武藤が6位に上がるが、既に5位柳田との差は大きく開いてしまって いた。
2004年8月1日 スポーツランドSUGO(宮城県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
-P.-No.-Driver--------------------------Car---------Engine----Lap--Gap--- 1 4 ロニ・クインタレッリ D F302 T 3S-GE 25 - 2 10 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ L-D F106/03 H MF204C 25 0.921 3 3 横溝直輝 D F303 T 3S-GE 25 4.272 4 12 ファビオ・カルボーン D F303 N SR20VE 25 5.655 5 14 柳田真孝 D F302 N SR20VE 25 18.871 6 2 武藤英紀 L-D F106/03 H MF204C 25 20.694 7 1 リチャード・アンティヌッチ D F304 T 3S-GE 25 26.289 8 32 小早川済瑠 L-D F106/03 T 3S-GE 25 34.418 9 19 柴田裕吉 D F302 T 3S-GE 25 52.137 10 50 磯崎元彦 D F304 T 3S-GE 25 52.812 --------------------以上完走--------------------------------------------- 8 中嶋一貴 D F304 T 3S-GE 20 5Lap 7 山本左近 D F304 T 3S-GE 12 13Lap 33 池田大祐 L-D F106/03 T 3S-GE 9 16Lap *36 番場琢 D F304 T 3S-GE 9 16Lap -------------------------------------------------------------------------- 参加台数:14台 出走台数:14台 完走台数:10台 ファステストラップ #10ファオ・パオロ・デ・オリベイラ 1'20.780(9/25Lap) *印のカーナンバー36の車両は、国際モータースポーツ競技規則付則L項違反により、 訓戒及びペナルティポイント1点が課された。 Dはダラーラ、L-Dはローラ童夢 Tはトムストヨタ、HはM-TECホンダ、Nはスリーボンドニッサン