8月2日に富士スピードウェイで行われた、スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」のレース1決勝は、チャーリー・ファグ(D'station Vantage GT3)がGT300クラスを制した。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの平良響(HYPER WATER INGING GR86 GT)。山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が2番手で続き、予選4位のファグが3番手に浮上。4番手は片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)だ。
一方、スタートで5番手に後退した予選3位の小林利徠斗(CARGUY Ferrari 296 GT3)は8周目の1コーナーでロベルト・メルヒ・ムンタン(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)に捉えられ、6番手に落ちてしまった。しかし6号車には6周目のリスタートの際、コントロールラインの手前で追い越したとしてドライブスルーペナルティが下る。
上位陣では10周目にファグが山内を捉えて2番手に。さらに21周目のコカコーラコーナーではトップの平良を捉えてトップに浮上した。ペースの上がらない61号車を捉えて3番手を走行していた片岡もこの周のヘアピンで平良を抜いて2番手に。
続いてセクター3で7号車の小林、予選7位から着実に順位を上げてきた蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)も平良を抜き去り、2号車は5番手まで後退してしまった。
そしてレース終盤。7号車を捉えて3番手に浮上した蒲生が31周目の1コーナーで4号車のインに飛び込む。しかし片岡はかろうじてこれを抑え込んだ。
こうして2台がバトルを展開する間にトップのファグはリードを広げることに成功。その差は0秒785と大きなものではなかったが、なんとか逃げ切って蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が今季初優勝をものにした。
2位は片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)。蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)が3位と、FIA-GT3勢が表彰台を独占してレース1は幕を閉じた。
スーパーGT第4戦、レース2決勝は3日の午後2時15分より50分間の時間レースで行われる。混走のレース1とは異なり、今度はGT300のみの戦いだ。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Kazuhiro NOINE





