2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第3戦公式予選が7月19日(土)にスポーツランドSUGOで開催され、吉田馨(TAKE first kks-2)が1分26秒906というコースレコードを叩き出してポールポジションを獲得した。
前日に梅雨明けが宣言された宮城県に位置するスポーツランドSUGO。午前9時40分の予選開始時刻の気温は24.5度とまだ控えめだが日差しはすでに夏の強さで路面温度38度、これからさらに上昇が予想される。スーパーFJのエントリーは14台で、ジェントルマンクラスは畠山退三(Hobbybace&zap-ED)の1台のみ。ほとんどは今年のシリーズ開幕から出場している面々だが、加えて昨年の終盤2戦のみ出場した今瀬統哉(ALBIREX-RT GIAED)と今回初のS-FJ参戦の新渡戸歩(ZAP SPEED 10V ED)が名を連ねている。開幕戦で2位獲得の松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)を先頭にコースイン開始。20分間の予選が始まった。
温度が高いためタイヤの発動も早いようで、計測1周目から早くも酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)が1分27秒676と、今年5月の第2戦決勝で酒井自身が出した27秒712というレコードタイムを破ってみせる、さらに残り時間15分15秒に吉田馨(TAKE first kks-2)が27秒223と酒井を上回るトップタイムをマーク。スポーツランドSUGOは昨年オフの路面改修でコンディションがよくなったということだが、ここからトップ争いはコースレコードをめぐる戦いに突入する。3番手は中村ブンスーム(ファーストガレージKKSⅡ)の27秒948。中村は第2戦でポールポジションを獲得して以来SUGOに自信を持っているようだ。以下4番手石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)、5番手KODAI YOSHIDA(T’s TECHNO RF KKS 2)、6番手五十嵐文太郎(Drago CORSE)が28秒前半のタイムで続く。
吉田は続く周回もセクター2、3でトップタイムを出して1分27秒082までレコードタイムを削り取る。残り時間13分35秒、三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)が28秒260で5番手へ浮上。今シーズンここまでやや精彩を欠いているTeam RiNoAだが、そろそろ復調か。 残り12分、酒井が27秒470と2番手タイムを更新、さらに27秒194まで自己ベストを上げて吉田に0.112秒の差と迫る。3番手に五十嵐が27秒778、以下中村27秒819、YOSHIDA27秒873、石井27秒912と続く。
予選の折り返し直前の残り10分50秒。吉田はさらにタイムを詰めて1分26秒906とついに1分26秒台に突入。中村27秒660で五十嵐を上回り3番手へ浮上。石井も27秒797でYOSHIDAを追い落として5番手。そして残り時間9分20秒、そこまで7番手以下で鳴りを潜めていた松原が27秒587を出して3番手に躍り出る。中村4番手、五十嵐5番手、石井6番手。唯一のジェントルマンクラス畠山は28秒698で10番手。
残り時間8分、五十嵐が1分27秒620で4番手へ。序盤からタイムを出していいただけに各車ペースダウンしたかに見えたが、残り6分40秒、酒井が27秒084と2番手タイムを更新。吉田とは0.178秒差だ。さらに中村も27秒513を出して3番手へ再浮上するが、残り4分を切って五十嵐が27秒399で中村を再逆転、石井も27秒556で5番手に上がり松原6番手までドロップ。
残り1分20秒、三ツ井1分27秒589で7番手、小野大地(RiNoA Racing project)28秒542で10番手とTeam RiNoAが揃ってトップ10入りしてジェントルマンクラスの畠山は11番手へ。松下彰臣(Abel HOSHO&PARM zap 10v ED)12番手、今瀬13番手でルーキー新渡戸は30秒872で14番手。残り30秒、五十嵐27秒245も3番手変わらず、松原は27秒538とタイムを刻んで石井を逆転の5番手。
チェカードフラッグが振られる直前に吉田はピットイン。一方酒井はこの周もタイムアタックを続け1分27秒012まで自己ベストを削ったが、0.106秒及ばず吉田のポールポジションが確定、酒井2番手。以下3番手五十嵐、4番手中村、5番手松原、6番手石井というトップ6で予選は終了した。
第3戦決勝は本日午後1時40分スタート予定。開幕戦もてぎではポール・ツー・ウイン、第2戦SUGOでは吉田に4秒以上の差で2連勝してきた酒井に対してポールポジションの吉田がどんなレースを見せるか注目だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA






