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SUPER FORMULA

公式・ルーキーテスト鈴鹿3日目 ルーキーディのトップはイゴール・オオムラ・フラガ、野中誠太も速さを見せる

イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

 12月13日、スーパーフォーミュラの公式テスト3日目が、鈴鹿サーキットで行われ、2日目までも速さを見せていたイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)がトップタイムをマークした。注目のF1ドライバー、オリバー・ベアマン(Kids com Team KCMG)は、午前中にいきなり3位タイムをマークし、実力の片鱗を見せた。

 テスト3日目はルーキーディ。2024年のレギュラードライバーは参加できず、今季SFライツでランキング1〜3位の50号車・小出峻(San-Ei Gen with B-Max)、36号車・小林利徠斗(VANTELIN TEAM TOM'S)、昨日の7号車から乗り換えた8号車・野中誠太(Kids com Team KCMG)、そして、GT300ドライバーで、2023年にSFライツにスポット参戦した38号車・堤優威(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)。これに、FIA-F4で活躍する39号車・⼘部和久(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)も加わる。

 そして、参加3日目となる64号車・イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)、今日のみ参加の65号車・大草りき(PONOS NAKAJIMA RACING)。昨日のクラッシュから修復なった20号車・高星明誠(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。

 海外勢では、注目はやはりF1で入賞経験があり、2025年のレギュラーシートを確定している7号車・オリバー・ベアマン(Kids com Team KCMG)、そして、FIA-F2ランキング5位の24号車・ザック・オサリバン(KONDO RACING)。この二人は今日からの参加だ。これに昨日から参加の3号車・ジェームズ・ヘドリー(KONDO RACING)と19号車・オリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を加えた4台。

 以上、全12台が3日目のルーキーディに参加した。

■セッション5

 コースインしたラップに65号車・大草がヘアピンを立ち上がった200Rでコントロールを失い、コースオフ。ピットに戻ったが、リアをヒットした模様で、チームからはその後SNSで「65号車はアクシデントで本日の走行は終了となりました」とアナウンスがあり、1周も走らずに終わってしまった。

 計測3周目、64号車・フラガが1分37秒033と好タイムをマーク。このタイムはセッション最後のアタックまで更新されることはなかった。フラガは3日も好調を維持し、余裕すら感じさせる。

 注目の7号車・ベアマンは、40分過ぎに1分38秒789、60分過ぎに1分37秒609と、着実にタイムを削り、最後のアタックで1分36秒940まで上げて、3番手で最初のセッションを終えた。初のコースとクルマでいきなり36秒台をマークするのはさすがだ。

 このセッションのトップは、最後に1分36秒077を出した64号車・フラガ。3日間とも安定した走行を見せている。これに続いたのは8号車・野中。そして、ベアマン、20号車・高星を挟んで、5位に入ったのは1分37秒567をマークした38号車・堤。今季GT300を中心に活躍し、SFライツ経験も少ない堤だが大健闘といえる。

 ルーキーのみで台数こそ少ないが、見応えのあるテストとなっている。

■セッション6

 いよいよ、これが最後のセッション。

 このセッションで速さを見せたのが、8号車・野中と38号車・堤。

 野中は、序盤1分38秒396でトップに立つと、その後38秒054にタイムを上げトップタイムを更新。70分経過時には1分36秒999をマーク。その後、64号車・フラガ(1分36秒848)に逆転されたが、常にトップに居続けた。

 一方、フォーミュラ経験の少ない堤は、序盤で野中に次ぐ2番手タイム(1分38秒794)をマークすると、1時間経過後には37秒834までタイムアップ。

 しかし、残り5分から始まった最後のアタックでは、その堤がS字でクラッシュ。このアクシデントでセッションは3分を残して終了。最後のアタック合戦が繰り広げられずに終わってしまった。

 海外勢のなかで、最も注目された7号車・ベアマンは、序盤に3番手につける1分38秒891をマークしたものの、その後はアタックすることなく、最後もコースインすることなく走行を終えた。

 フラガ、野中に続くタイムをマークしていた50号車・小出も、後半に1分37秒490をマークした後に、最後のアタックに入ったが、堤のクラッシュで中断せざるを得ず、3位で走行を終えた。

 以下、19号車・ラスムッセン、36号車・小林、38号車・堤と続いた。

 これで、今年のスーパーフォーミュラの全日程は終了。来シーズンは、3月8〜9日に鈴鹿サーキットで開幕を迎える。

ジェームズ・ヘドリー(KONDO RACING)

ファン・マヌエル・コレア(KONDO RACING)

野中誠太(Kids com Team KCMG)

小山美姫(Kids com Team KCMG)

オリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

小林利徠斗(VANTELIN TEAM TOM’S)

卜部和久(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)

小出峻(San-Ei Gen with B-Max)

オリバー・ベアマン(Kids com Team KCMG)

ジェームズ・ヘドリー(KONDO RACING)

ファン・マヌエル・コレア(KONDO RACING)

小山美姫(Kids com Team KCMG)

オリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

堤優威(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO


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