TCRジャパンのサタデーシリーズ第2戦は15日、オートポリスで決勝を行い、予選2位からスタートしたヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が雨の中10周を走り優勝を飾った。
レースは予定より20分遅れて午後2時25分、本降りの雨がコースに降り注ぐ中フォーメーションラップが始まった。予選3位の三浦愛(DOME RACING)と予選6位の大山正芳(ダイワN通商アキランドCIVIC)はエンジン交換のためそれぞれ7位と8位グリッドからのスタートとなった。
スタートを制したのはポールポジションの白坂卓也(若甦ドリームドライブwith KCMG)。予選2位のヒロボン(バースレーシングプロジェクト【BRP】)とのバトルを制し1コーナーをトップのまま通過。2位にはヒロボンが、3位には加藤正将(Audi Team Mars)が続く。
トップに立った白坂だったが、オープニングラップの100Rでコースアウトして大きく順位を落とす。また、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)もコースアウトと波乱の幕開けとなった。
これでトップに立ったのはヒロボン、2位には加藤が上がるが、2周目には後方から追い上げてきた三浦にパスされ3位に落ちる。
2位に上がった三浦はさらにトップのヒロボンを追う。3周目にはその差を0秒3とし、最終セクションで背後まで迫るがストレートの速いヒロボンにメインストレートで離されパスする決め手がない。
ヒロボンと三浦の一進一退の攻防だったが、結局10周を回って三浦を抑えきったヒロボンが優勝、2位には三浦が入った。
3位にはトップ2台から大きく離された加藤が付けていたが、その後方から猛然と追い上げてきたのは序盤にコースアウトで後退した白坂だった。白坂はときに加藤より5秒前後速いラップで一時は30秒近くあった差を削り始める。
加藤と白坂の差は3周目に22秒、4周目に15秒、5周目に11秒、6周目には2秒を切った。この流れで白坂が加藤をあっさりパスすると思われたが、ここから加藤もペースアップ。最終ラップまで白坂を押さえ込んだ加藤が3位に入った。
サンデーシリーズ決勝は、明日16日午前9時45分より20分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Kazuhiro NOINE