9月25日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第7戦および第9戦の予選が静岡県・富士スピードウェイで行われ、古谷悠河(TOM'S YOUTH)が第7戦の、三浦愛(Super License)が第9戦のポールポジションを獲得した。
マスタークラスは、#39田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)が第7,9戦のダブルクラスポールを獲得した。
今大会はシリーズで最も多い16台がエントリー。D'Stationレーシングのオーディションを勝ち抜いた#77澤龍之介(D'stationF111/3)、そのオーディションで澤と争った#5塩津佑介(Sutekina Racing)、そして#3小川颯太(Sutekina Racing)とFIA-F4で実績のある3人が参戦。これを迎え撃つレギュラードライバーの#28古谷、#8三浦愛とのポールポジション争いが注目された。
季節はすっかり秋めいてきた。未明に雨が降ったため、コースはやや濡れたところも見られるという難しいコンディションでのアタックとなった。この予選1回目のベストタイムが午後に行われる第7戦の、セカンドタイムが明日行われる第9戦のグリッドとなる。
コースに濡れている部分もあったため、各ドライバーはコンディションの確認とタイヤを温めるために2周を費やし、3周目からアタックに入る。
ここでリードしたのはレギュラー組の#28古谷。路面コンディションの回復につれてベストタイムを更新し続け、タイムチャートのトップに名を連ね続けた。
これに食い下がったのが開幕戦でポールシッターとなった#5塩津、初参戦の#3小川、そして初のポールを狙う#8三浦愛。3人は常に#28古谷に迫るタイムをマークして逆転ポールを狙う。
このなかから予選終了直前、路面の回復とともに一気に台頭してきたのが#8三浦愛。その時点でトップに立っていた#5塩津(1分40秒592)、#28古谷(1分40秒719)の2人を上回る1分40秒531を叩き出し、トップに躍り出る。
しかし、最後のラップに#28古谷が意地を見せて1分40秒048をマーク。再逆転で第7戦のポールポジションを決めた。2番手は#8三浦愛、3番手は#3小川と続いた。
セカンドタイムで決まる第9戦のグリッドは、#8三浦愛が嬉しい初ポール。#28古谷、#3小川と続き、トップ3は第7戦と同じ顔ぶれとなった。
総合と同様に熾烈なアタック合戦を見せたマスタークラスは、#7畑享志(F111/3)、#11植田正幸(Rn-sportsF111/3)、#30DRAGON(B-MAX ENGINEERING FRJ)、#39田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)の4人が順位を入れ替えながらアタックを続けたが、「単独走行で自分のペースで走れた」という#39田中が安定した速さを見せ、第7,9戦のクラスポールを獲得した。
第7戦の決勝は、本日午後12時05分から15周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum