スーパー耐久

S耐:第4戦もてぎ決勝 ST-Xクラスの山脇大輔/ショウン・トン/根本悠生組が総合優勝

 ピレリスーパー耐久シリーズ第4戦「もてぎスーパ耐久5時間レース」は22日、栃木県のツインリンクもてぎで決勝を行い、ST-Xクラスの山脇大輔/ショウン・トン/根本悠生組(HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3)が5時間150周で総合優勝を飾った。(観客:7,500人)

グループ1のスタートシーン

グループ2のスタートシーン

総合&ST-Xクラス優勝は山脇大輔/ショウン・トン/根本悠生組(HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3)

ST-Zクラス優勝は星野辰也/織戸学/篠原拓朗/浜健二組(D\'station Vantage GT4)

ST-TCRZクラス優勝は植松忠雄/井出有冶/川端伸太朗組(F・Link Home CIVIC TCR)

ST-2クラス優勝は井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO組(ROOKIE Racing GR YARIS)

ST-3クラス優勝は平木玲次/平木湧也/高橋知己組(HELM MOTORSPORTS RC 350)

ST-4クラス優勝は平中克幸/国本雄資/ヒロ・ハヤシ/石川京侍組(林テレンプSHADE RACING 86)

ST-5クラス優勝は梅田真祐/久保田英夫/蘇武喜和組(J\'S RACING☆FIT)

ST-Xクラスの表彰式

ST-Zクラスの表彰式

ST-TCRクラスの表彰式

ST-2クラスの表彰式

ST-3クラスの表彰式

ST-4クラスの表彰式

ST-5クラスの表彰式

 決勝は午前11時にローリングラップが始まった。曇り空だがこの時期にしては暖かい。

 スタートでトップに立ったのはポールシッター777号車・星野敏/藤井誠暢/近藤翼組(D'station Vantage GT3)の星野敏。しかし3周目にバックマーカーと接触。足回りを壊し、スピンしてピットイン。マシンをガーレジに入れ、早くも勝負権を失った。代わってトップに立ったのは9号車・ジョー・シンドウ/柴田優作/影山正美/井上恵一組(MP Racing GT-R)の柴田だったが、こちらも888号車・山脇大輔/ショウン・トン/根本悠生組(HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3)のトンとの接触のためドライビングスルーペナルティーを科せられる。

 トップにはトンが立ち、2位には31号車・永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗/上村優太組(DENSO LEXUS RC F GT3)の嵯峨が、柴田は3位に落ちた。4位には81号車・大八木信行/星野一樹/⼤⼋⽊⿓⼀郎/藤波清斗組(DAISHIN GT3 GT-R)の大八木信行が続く。

 トップ3チームはそれぞれ38周目に888号車が山脇に、9号車がシンドウに、31号車が永井秀貴に交代。トップは888号車で2位のシンドウを40秒近く離してトップのまま。3位には30周目に藤波に交代した81号車が上がってきた。45周目には藤波がシンドウがをかわして2位に上がる。

 さらに81号車・藤波はトップ888号車・山脇と40秒近くあった差を3秒ほど速いラップで追いかける。57周目の90度コーナーでついにトップに立った。

 81号車・大八木信行は67周で星野一樹に、888号車・山脇と9号車・シンドウは74周でそれぞれ根本、影山に交代。81号車・星野一樹は2位の888号車・根本を1分以上離してトップを独走。3位の9号車・影山はラップダウンとなった。

 トップを走る81号車・星野一樹は105周目に藤波に、2位の888号車・根本は113周目にトンとそれぞれ交代。81号車・藤波は2位888号車トンを1分近く離してトップを維持する。

 このままの順位でレースは終わるかと思われたが、トップを走る81号車・藤波は給油のため134周でピットイン。ドライバーを⼤⼋⽊⿓⼀郎に交代してピットアウトすると、888号車のトンが81号車に先行、トップが入れ替わった。

 レースはこのまま終了。5時間・150周を走って山脇/トン/根本組が優勝。前戦で大クラッシュしたマシンをチェンジしてレースに臨んだ執念が結実した。2位には、81号車・大八木信行/星野一樹/⼤⼋⽊⿓⼀郎/藤波組が、3位には9号車・シンドウ/柴田/影山/井上組が入った。

 6チーム参加のST-Zクラスは、ポールシッター47号車・星野辰也/織戸学/篠原拓朗/浜健二組(D'station Vantage GT4)の織戸がリードして始まる。中盤には3号車・内田優大/山内英輝/高橋翼/菅波冬悟組(ENDLESS AMG GT4)がトップに浮上。23号車・DAISUKE/元嶋佑弥/森山鉄也/ハマダタカアキ組(TKRI松永建設AMG GT4)の元島と3位に落ちた47号車・篠原の2位争いとなる。

 最終ドライバーとして再び乗り込んだ47号車・織戸は23号車・森山をかわして2位に上がると、トップ3号車菅波を追う。60キロのウエートハンディーを積んだ菅波のペースは上がらず、134周目についに織戸が菅波をかわしトップ。そのままゴールし、47号車・星野辰也/織戸/篠原/浜組が優勝した。2位には内田優大/山内英輝/高橋翼/菅波冬悟組が、23号車が接触でリタイアしたため3位には福田幸平/松本武士/塩津佑介/奥村浩一組(BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR)が入った。

 5チームが参加したST-TCRクラスは、ポールシッター97号車・遠藤光博/中野信治/大津弘樹/小出峻組(Racerホンダカーズ桶川DOME CIVIC)のリードで始まるが、中盤には290号車・植松忠雄/井出有冶/川端伸太朗組(F・Link Home CIVIC TCR)がトップに浮上。2位に落ちた97号車も290号車との接近戦を演じるが、パスするには至らず、植松/井出/川端組が逃げ切り優勝をかっざった。2位は遠藤/中野/大津/小出組が、3位には、33号車・中原英貴/富田竜一郎/柳田真孝/藤井優紀組(Audi RS 3 LMS)が入った。

 ST-1クラスに唯一1チーム参加で、昨日の予選中にトラブルに見舞われた28号車・蒲生尚弥/豊田大輔/小倉康宏/河野駿佑組(ROOKIE Racing GR SUPRA)のマシンの修復ならず、リタイア届が出されレースに出走できなかった。

 6チームが参加したST-2クラスは序盤からポールシッターの32号車・井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO組(ROOKIE Racing GR YARIS)がトップを快走。MORIZOこと豊田章男トヨタ自動車社長は第2スティントと最終スティントのチェッカードライバーを担当。井口/佐々木/MORIZO組が優勝を飾った。2位には59号車・大澤学/後藤比東至/石坂瑞基組(DAMD MOTUL ED WRX STI)が、3位には6号車・冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄組(新菱オート☆NeoGlobe☆DXLエボX)が入った。

 5チームが参加したST-3クラスは、序盤からポールシッターの62号車・平木玲次/平木湧也/高橋知己組(HELM MOTORSPORTS RC 350)がトップを快走。終盤シフトレバーが折損するトラブルを抱えながらもトップでゴールした。2位には244号車・田中徹/田中哲也/三宅淳詞組(QUEEN EYES 34Z)が、3位には39号車・大島和也/冨林勇佑/石井宏尚/伊藤善博組(エアーバスターWINMAX RC 350 TWS)が入った。

 7チームが参加したST-4クラスは、ポールシッター884号車・平中克幸/国本雄資/ヒロ・ハヤシ/石川京侍組(林テレンプSHADE RACING 86)のリードで始まる。中盤からは2位に上がってきた13号車・小河諒/宮田莉朋/松井孝允/花里祐弥組(ENDLESS 86)に迫られるが、終盤13号車がトラブルで後退。大きく差が開いたため終了直前には、4回目のピットストップを行いオーナードライバーのハヤシが乗り込んでチェッカーを迎えた。2位には225号車・野中誠太/平良響/翁長実希組(KTMS 86)が、3位には310号車・久保凜太郎/細川慎弥/坪井翔組(GR Garage水戸インターGR86T)が入った。

 13チームが参加したST-5クラスは、ポールシッターの456号車・橋本陸/草野貴哉/加賀美綾佑/小原康二組(odula AVANTECHロードスター)のリードで始まる。中盤には37号車・井尻薫/吉岡一成/関豊/加藤芳皓組(DXLワコーズNOPROデミオSKY-D)がトップに浮上するもトラブルで後退。代わってトップに立ったのは69号車・梅田真祐/久保田英夫/蘇武喜和組(J'S RACING☆FIT)でそのまま逃げ切り優勝した。2位には456号車が、3位には182号車・谷岡力/大崎達也/猪股京介/霜野誠友組(CLOSE UP RACING R's FIT3)が入った。

 第5戦は舞台を大分県のオートポリスに移し、12月13日に5時間レースとして決勝が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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