スーパー耐久

S耐:第6戦オートポリス DENSO Le Beausset RC350が最終戦オートポリスで3位入賞。ランキング2位を死守して、シーズンを締めくくる。 (Le Beausset)

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 ル・ボーセモータースポーツにとって第2シーズンとなる、スーパー耐久シリーズの第6戦がオートポリス(大分県)で11月19日(土)〜20日(日)に開催された。引き続き挑むのは、2001〜3500ccの二輪駆動車が対象のST-3クラスで、「DENSO Le Beausset RC350」としてレクサスRC350を走らせる。レギュラードライバーも代わらず、嵯峨宏紀と中山雄一、そして山下健太に代わりCドライバーには、ル・ボーセフォーミュラアカデミー出身で、かつてスーパーFJやF3-Nクラスをともに戦った、久保凜太郎が起用された。

 前回の岡山国際サーキットでのレースでは、終盤にブレーキトラブルが発生し緊急ピットインするも、メカニックの懸命な作業によってコースに戻ることができ、7位で完走。貴重なポイントを獲得しランキング2位を守り、この最終戦でその位置を死守できるかが焦点のひとつとなる。

予選 11月19日(土)天候/濃霧のり雨 コース状況/ウエット

 今回も岡山戦同様、ST-XからST-3クラスのグループ1とST-4・5クラスのグループ2のグループ分けによる3時間のレースとなり、専有走行の設けられた木曜日から走行を開始。もちろん、「DENSO Le Beausset RC350」を初めてドライブする久保にも、多くの走行機会を与えることとなった。

 金曜日のコンディションは、午前こそドライコンディションが保たれたが、午後はウェットコンディションに転じてしまう。しかしながら、天気予報では日曜日こそ曇りと告げているが、土曜日は雨とのことなので、両方のセットアップが可能となったのは、むしろ好都合。

 そして迎えた土曜日の予選は、残念ながら悪天候のため中止に。早朝は雷を伴う暴風雨に見舞われ、これがおさまると霧が出るという状態の中、午前中に行われるはずだったフリー走行がまず中止とされた。

 その後、スケジュールが調整されて、グループ2の予選こそ行われたものの、グループ1の予選は天候回復が見込めないため、早々に中止の発表。

 なお、予選は改めて行われることなく、ここまでのランキングでグリッドが決定されたことから、「DENSO Le Beausset RC350」はクラス2番手で決勝のスタートを切ることとなった。

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決勝 11月20日(日)天候/曇り コース状況/ドライ

 日曜日には天候も回復し、晴れ間こそほんの一時しか見られなかったが、グループ1の決勝レースは午後からとあって、ほぼドライコンディションに恵まれることとなった。予選もフリー走行も行われなかったことから、スタート進行の初めには、10分間のウォームアップが設けられ、ここにスタートを担当する嵯峨が走行。3周計測されて、ラスト2周は決勝の想定タイムをマークしたところでチェッカー。いったんピットに戻った後、最終チェックを行って「DENSO Le Beausset RC350」はスターティンググリッドに並べられた。

 1周のフォーメイションラップの後、グリーンシグナルの点灯と同時に決勝レースが開始。トップが鋭いダッシュを決めて逃げる中、続いていきたいところだが、ST-2クラスの車両が壁になってしまう。一方、ランキング2位を争い合う車両に1コーナーで接触があり、コースアウト。上位入賞の可能性はなくなったことから、確実な作戦をとることに。

 嵯峨は2分3秒台でコンスタントにラップを刻んで、後続の追随を許さず。ライバルよりドライバー交代を遅らせたこともあって、一時はトップも走行する。そして、1時間27分経過した42周目に、中山とバトンタッチ。3番手でレースを折り返し、また先行する車両が間もなくピットに戻ったことで、再び2番手を走行することとなる。中山もまた2分3秒台でコンスタントに周回を重ねて、ポジションをキープ。最後のドライバー交代はラスト10分で行い、再び嵯峨が乗り込むことに。「DENSO Le Beausset RC350」は3位でしっかり完走を果たして表彰台に上がり、そしてランキング2位をキープすることに成功した。

 来シーズンは、これに満足することなく、ソフト、ハード両面を更に進化させ、もうひとつ上のシリーズチャンピオン獲得を目指す。

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チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 オートポリス特有のタイヤに厳しい路面は「RC」の重量にも相まってスピードを追及すればタイヤのグリップダウンが激しく、ドライバーには非常に難しい状況でタイヤマネージメントをして貰った。ランキング2位を争う直接的なライバルがレース序盤で順位を下げたので、リスクを回避し戦略を変更した。今回はスピードをあげることは出来なかったが、攻めながら守ると言う、いつもと違った戦い方が出来たことに満足している。
Driver 嵯峨宏紀(koki Sagaw)COMMENT
 直近のランキングを争っているクルマが圏外に落ちてくれたことで、僕らは今回、攻めた作戦よりも堅実な作戦に討って出て、確実にポイントを獲ることにしました。1年間やってきた中でRC350特有の重さという部分と戦ってきた中で、少しずつ改善の方向は見えてきましたが、ライバルを脅かすまでに行かなかったというのは、このオフの間に根本的な部分を見直していきたいと思うし、ドライビング面もまだまだやれることはあると思うので、来年につなげていきたいと思います。
Driver 中山雄一(Yuichi Nakayama)COMMENT
 まわりにトラブルが相次いだので、とにかく確実に走りきったということが、今回いちばん良かったですね。完走し表彰台に立てて、ランキング2位も守れるという、思い描いていたとおりの結果になったと思います。やはりコーナーの多いコースなので、IS350との重量の差は、けっこう大きいと改めて思いました。1年間応援ありがとうございました。
Driver 久保凜太郎(Rintaro Kubo)COMMENT
 セーフティーカーがはいった時に、すぐ乗れるように準備していたのですが、今回はアクシデントもなく順調なレース展開で、ふたりの走りを安心して見守っていました。でも、練習では走らせてもらい、すごく勉強になりました。もう少し慣れたら、ふたりと変わらないぐらいで走れる自信はあるんですけど、限られた時間で慣れきれなかった自分には反省しています。次にチャンスをもらえたらシッカリ成長したところを見せれるように、これからも努力していきます。
Le Beausset Motorsports


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