SUPER GT

SGT:公式テスト富士セッション2 新人マーデンボローがコースレコード超えを達成して#3B-MAX GT-RがGT300トップに!GT500クラスは#38ZENT RC Fがトップ

富士スピードウェイで行なわれている2016スーパーGT公式テストのセッション2は#38ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)が1’27.936でトップ。わずか1,000分の2秒差で午前中トップの#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が続くという接戦となった。
GT300クラスはFIA-GT3勢が上位10台を独占する中、#3B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー組)が昨年のポールタイムを上回る1’36.151を叩き出してトップだった。

GT500クラストップの立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO RC F)

GT500クラストップの立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO RC F)

GT500クラス2位の安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(カルソニックIMPUL GT-R)

GT500クラス2位の安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(カルソニックIMPUL GT-R)

GT500クラス3位のヘイッキ・コバライネン/平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD RC F)

GT500クラス3位のヘイッキ・コバライネン/平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD RC F)

GT300クラストップの星野一樹/ヤン・マーデンボロー組(B-MAX NDDP GT-R)

GT300クラストップの星野一樹/ヤン・マーデンボロー組(B-MAX NDDP GT-R)

GT300クラス2位の織戸学/平峰一貴/青木孝行組(マネパランボルギーニGT3)

GT300クラス2位の織戸学/平峰一貴/青木孝行組(マネパランボルギーニGT3)

GT300クラス3位のヨルグ・ミューラー/荒聖治組(Studie BMW M6)

GT300クラス3位のヨルグ・ミューラー/荒聖治組(Studie BMW M6)

公式テスト2回目の走行は午後2時より混走110分、専有走行各クラス10分で行われたが、コースオープンしてすぐに#12カルソニックGT-Rがコカコーラコーナー手前でメカニカルトラブルによりストップしてしまい、赤旗中断となってしまった。
12号車は先週の岡山でも2回トラブルに見舞われており、開幕に向けて不安の残る状況となっている。
セッションは車両回収ののに2時11分に再開。
すると富士をホームコースとするレクサス勢が相次いで上位に。
最初にトップに立ったのは#37KeePerトムスRC Fで1’28.534だったが、立川祐路のドライブする#38ZENTセルモRC Fがセッション半ば過ぎに1’28.173、1’27.936とタイムを縮めてトップに立った。
そこへ修復を終えてコースに復帰した12号車が食い込んできて、専有走行の終盤に1’27.398と僅差に迫ってきた。
3番手にはヘイッキ・コバライネンが1’28.024を叩き出した#39DENSO KOBELCO SARD RC Fがつけた。

一方、ハイブリッドシステムを下ろして身軽になったNSX勢は今回も下位に沈む。
最上位は#17KEIHIN NSX CONCEPT-GTの5位だが、他の4台は全て10位以下という結果に終わった。

GT300クラスは午後の走行でもFIA-GT3車両が上位を独占。
しかし今期のGT3はこれまでと違ってストレートスピードだけでなくコーナリング性能も格段に向上しているように見える。
特にJLOCが今季から投入したランボルギーニ・ウラカンは織戸学が1’36.978とコースレコードまであとコンマ4秒という好タイムを記録して見せた。
しかしそれをはるかに上回るタイムを叩き出したのが今季から3号車をドライブすることになったルーキーのヤン・マーデンボローだ。
彼は1’36.151と従来のレコードをコンマ4近く上回る好タイムでトップに立ち、その非凡な才能をこのセッションで見せつけた。

対するJAF-GT勢は#61SUBARU BRZ R&D SPORTの11位が最高という厳しい状況。
タイムも1’37.659と1.5秒もの差をつけられた。

なお今回、事前にエントリーしていた車両のうち#26Team TAISAN、#86braille Audi R8 LMs、そして#108Direction Racingらが直前になってエントリーを取り消している。
一説には先日発生したベルギーでのテロ事件が物流に影響を及ぼした結果とも言われている。

スーパーGT公開テストは明日27日も同じく富士スピードウェイにて午前午後2回のセッションが予定されている。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI


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