スーパーGT公式テスト岡山、最後の走行となるセッション4は#12カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が1’19.397でトップタイム。
しかし12号車はセッション中盤にアトウッドカーブの立ち上がりでトラブルによりストップしており、今後に課題の残る二日間となったようだ。
GT300クラスは#11GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が1’27.288でトップだった。
(天候:晴れ コース:ドライ 入場者数:土曜日4,890人/日曜日9,698人/総入場者数14,588人)
公式テスト二日目の最後の走行となるセッション4は、午後1時30分からのスタート練習に続いて1時45分から行われた。
午前中の走行が始まってすぐにトラブルで止まってしまった#46S Road GT-Rもスタート練習こそ欠席したものの、45分からのテスト走行には最初から参加することができた。
ところが始まって10分あまりで#25VivaC 86 MCがアトウッドカーブで飛び出し、まっすぐクラッシュバリアに突っ込んでしまい、赤旗中断となってしまう。
乗っていた土屋武士は無事だったが、25号車はそのまま走行を終えることになった。
セッションは午後2時15分頃に再開。
それから程なくしてオリベイラが1’19.397を記録して#12カルソニックGT-Rがトップに立った。
するとその20分後、今度は#55ARTA BMW M6からオイル漏れが発生。1コーナー周辺のオイル処理のために2度目の赤旗が出される。
55号車はそのまま回収されて修復作業に入ったが、セッション終盤になって漸くコース復帰を果たした。
開幕前の最初の公式テスト、しかも最後の走行ということもあり、各チーム様々なトライをしていたのだろうか、このセッションではその後もトラブルが相次ぐ。
初日の午後にトップタイムを記録したaprの2台もトラブルからセッション終了を待たずして撤収作業に入り、午後3時過ぎにはトップタイムを記録していた12号車もメカニカルトラブルからアトウッドカーブの先でストップ、3度目の赤旗の原因となってしまった。
しかし12号車は車両回収後直ちに修復作業に着手、30分後には再びコースに姿を現した。
このように3度もの赤旗中断があったため、セッションは当初予定より10分延長され、午後3時55分にチェッカー。
中盤以降はほぼ全チームがロングランに入ったこともあり、タイムの更新は見られず、そのまま12号車がトップタイムとなった。
2位には#6ワコーズRC F、3位には#37KeePer RC Fと昨日から好調な2台がつけ、NSX勢最上位は9位の#100レイブリックNSXと、ホンダ勢にとっては厳しい二日間となったようだ。
GT300クラスは今季新たにメルセデスAMG GT3を投入した#11ゲイナーTANAX AMG GT3が5周目に1’27.288を記録してトップに立ち、そのまま精力的に53周を走り込んだ。
2番手にはこれまた新型のアウディR8を持ち込んだ#21Hitotsuyama Audi R8 LMSが1’27.363で続き、こちらも新型AMG GT3にスイッチした#4グッドスマイル 初音ミク AMGが3番手と、ここではFIA-GT3が上位6台までを占めた。
JAF-GT勢トップは#2シンティアム・アップル・ロータスで7位だった。
スーパーGTはこのあと富士スピードウェイに舞台を移し、3月26-27日に開幕前最後の公式テストを実施する。
Text:Kazuhisa SUEHIROPhoto: Hiroyuki MINAMI