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Japanese F3

JF3:第3戦富士決勝 接戦を制したのは#21佐々木。Nクラスは僅か0.014秒差で#5ヤンが今季初勝利

全日本F3選手権第3戦の決勝レースが5月14日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、予選3番手からスタートした#21佐々木大樹(B-MAX NDDP F3)が終盤トップに立ち、今季初勝利を挙げた。2位にもポールシッターの#22ヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が入り、B-MAXが1-2フィニッシュを達成した。
Nクラスはフィニッシュ直前に#5アレックス・ヤン(ALEX YANG Hanashima F3)が#30DRAGON(B-MAX)を鼻差でかわして優勝した。
(天候:曇り コース:ドライ)

午後2時10分より15周で行われた第3戦決勝は、序盤から終盤まで接戦につぐ接戦の激しいレースとなった。

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ホールショットを決めたのはポールシッターのマーデンボロー。
予選2番手の#37坪井翔(トムス)は2周めのダンロップコーナーで果敢にマーデンボローのインに飛び込んだが、曲がりきれずにアウトへ膨らんだところをかわされて再びマーデンボローの先行を許したばかりか、その周終わりのホームストレートで佐々木に並びかけられ、1コーナーで3位に後退してしまう。
坪井は4周めの1コーナーで佐々木のインを突くが、佐々木もアウト側で踏ん張り、両者は並走のままコカコーラコーナーへ。
ここで佐々木は坪井の鼻先を抑えて2位を守り切ると、5周めには1’35.113とこのレースのファステストラップを叩き出し、一気にマーデンボローとの差を縮めにかかる。
5周終わりで1.032秒あった両者の差は6周終了時点ではわずか0.465秒と、佐々木はマーデンボローを完全に射程圏内に収めた。

そして7周終わりのホームストレートで佐々木はインからマーデンボローに並びかける。これに対してマーデンボローも1コーナーでアウトから佐々木を抑え込みにかかり、両者はコカコーラコーナーまで並走。
ちょうど4周めの佐々木と坪井のバトルそのままの状態でマーデンボローがポジションを守りきった。

その後は数周にわたってコンマ4秒、コンマ5秒というギャップでにらみ合いが続く。
セクター3をうまくまとめるマーデンボローは最終コーナーの立ち上がりで佐々木を引き離し、なかなかスリップストリームに入れさせない。

それでも13周めにはうまく走りをアジャストした佐々木が1コーナーでマーデンボローを仕留め、そのまま2周を逃げ切って今季初勝利をものにした。
佐々木にとってF3での総合優勝は2014年10月の第15戦富士以来1年半ぶり、通算3勝めとなる。
2位はマーデンボロー、3位には坪井が入った。

一方、Nクラスの戦いもまた、フィニッシュ直前まで接戦が続く激しいものとなった。
まずスタートで予選トップの#30DRAGON(B-MAX)がエンジンをストールさせて出遅れると、続く2コーナーでは予選2番手の#78片山善博(プチルマン)が最後尾スタートのヤンに追突されてスピン、この際に右リヤのプッシュロッドを傷めてしまい、早々とレースを終えることに。

これでトップに立ったのは#9廣田築(アルビレックスRT)。しかしスタートで出遅れたDRAGONが次第に追いついてきて接近戦となり、ここにチームメイトの#10岡崎善衛割って入る形になってトップの座を明け渡すことに。さらにこの三つ巴のバトルが展開されている間に最後尾スタートのヤンにも追いつかれてしまった。

その結果この4台はレース後半には団子状態となり、コースのいたるところで順位を入れ替える激しいバトルを展開することに。
ファイナルラップをトップで迎えたのはDRAGON。
しかし最後のストレートでヤンがスリップストリームを使い、フィニッシュライン直前でDRAGONに並びかけた。
勝ったのはアレックス・ヤン。しかし両者の差はわずか0.014秒だった。
3位には#9廣田が入り、今季3度目の表彰台を獲得した。

次戦決勝は明日午前10時55分より21周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Hiroyuki MINAMI


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