全日本GT選手権

GT選手権Rd.2レポート10

'94全日本GT選手権
Rd.2 仙台ハイランド                                            Date 6/12
6月11~12日
GT インサイド・レポート             No.13
44.*29 KORG KEGANIポルシェ
 第1戦で華々しく優勝を飾ったケガニ・レーシングだが、ここ仙台では今ひとつ元
気がない。フリー走行でも、2分5秒台に入れるのがやっという状態だ。重量ハンデ
の30kgが意外と効いているのだろう。KEGANIポルシェのリアの左サイドウィ
ンドウには、重量ハンデを示す「10kg」の分銅印ステッカーが3枚貼られている
のだが、そのには黒マジックで「-1sec」という落書きが。つまりは「本当はあ
と3秒は速いんだぞ!」と言いたいのでしょうか?
45.#88 池沢さとし
 昨日から今日にかけてさらにオーバーヒート対策を施しているのですが、依然一番
の心配点です。決勝に際して、クラッチがノーマルなのも気をつけなければいけない
ところです。長丁場なので、重いステアリングと格闘し続けるのが厳しいですね。
46.#40 タイサンアドバンF-40
 とにかくギアをいわりながら走るしかない。オーバーヒートの問題はないのが唯一
の救いだろう。
47.鈴鹿500キロと鈴鹿1000キロが今年のGT選手権に入っていない理由
①世界の主要なGTシリーズには、ADAC(ドイツ)、イタリア、IMSA、
GTA(日本)の4つが存在しているが、いずれのマシンもそのままでは他のシリー
ズには参加することは出来ない。
 そのため、各国の主催者は主要なGTイベントを各々のマシンが一緒にレースを闘
える場として用意する努力を行っている。
 アメリカのIMSAのデイトナ24時間とセブリング12時間、ヨーロッパでは
ACOのルマン24時間がこの統一戦の場であり、日本では鈴鹿の500キロと
1000キロが、この交流の場としてイベントを組み立てているのである。
②また、レースをより楽しくするために実施されている“ウエイトハンデ”は本来、
シリーズ全戦にすべてのチームが参戦することでこそ意味を持つものであり、GTA
が参戦チームに対して1戦ごとのエントリーではなく、GTAの会員として全戦参加
を奨励している理由の1つでもある。
 そのウエイトハンデ制が、1~2レースしか参加しない海外からエントラントによっ
て成立し難くなるという問題がある。同じウエイトハンデを実施しているDTMが、
全戦参加を基本としていることと同様である。
③日本では今年が事実上のGT元年であるため、費用のかかる耐久レースをシリーズ
に組み込むことによって、参戦チームの負担を増やすことが難しいという理由もあっ
た。
④ルマン24時間レースのように、年に1度か2度だけであっても、参戦チームが積
極的に参加したいと思うようなイベントを日本でも育てる必要があった。
                    提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸   = MGG01235 =


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