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SUPER GT第5戦菅生スーパーラップ ZENTセルモSCが今季2度目のポール!

スーパーGT第5戦、SUGO GT 300KMの公式予選2回目と、スーパーラップが22日午後、小雨と濃霧のスポーツランド菅生で行われ、#1ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介組)が今季2回目のポールポジションを獲得した。
GT300クラストップは#88アクティオムルシエRG-1(マルコ・アピチェラ/桧井保孝組)。
霧に翻弄されるライバル達を尻目に見事なジャンプアップを果たした。

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予選2回目は当初予定より20分遅れ、午後2時50分より開始された。
相変わらず霧が深くなったり浅くなったりと、予断を許さないコンディションだ。

まずはGT300クラスの専有が15分間。
続いてGT500クラスの専有が15分間で行われ、GT500の専有走行終了から5分のインターバルを経て、スーパーラップが行われる。

この予選2回目でも、各クラス1回づつの赤旗中断があり、タイムスケジュールはまたしても変更を余儀なくされた。

しかも、その赤旗原因のうちの一つは、暫定ポールの#32EPSON NSXによるものだった。
ロイック・デュバルのドライブする32号車はここでも悠々とクラストップタイムを記録した後、に最終コーナー立ち上がりのガードレールに右リヤからヒット、ウィングと足回りを破損することとなってしまったのだ。

このため、明日の決勝上位10台のスターティンググリッドを決めるスーパーラップは、当初予定よりも25分遅れの午後3時50分より行われることとなった。

GT300クラスは午前中10番手の#77クスコスバルインプレッサが出走できなかったため、午前中9番手の#88アクティオムルシエRG-1から走行を開始。マルコ・アピチェラのドライブで1分28秒040を叩き出した。

続いては#47吉兆宝山DIREZZA Z。
午前中5番手タイムを出していたにもかかわらず、赤旗中に追い越しをしてしまったためにベストタイム、セカンドタイムを抹消されて8番手となっていた47号車は、安田裕信のドライブにより挽回を目論んだが、32秒004に留まった。

3番手出走は#2プリベチューリッヒアップル紫電。
加藤寛規のタイムは28秒161に終わり、僅かにアピチェラのタイムに届かなかった。

紫電がアタックを開始した辺りから徐々に霧が濃くなってきたため、この後に出走したドライバーはいずれも霧に視界を阻まれて30秒台が精一杯の状況となってしまう。

それはここまで4戦して3度のポールを獲得し、午前中の予選でも暫定ポールとなった佐々木孝太をもってしても覆せない状況で、佐々木の駆る#46吉兆宝山DIREZZA Zは大きく順位を落として5番手スタートとなってしまった。

結局、最初に出走した#88号車は午前中9番手から一気にジャンプアップ、今季初のポールポジションから明日の決勝に臨むこととなった。

GT500のスーパーラップは、開始早々からいきなりの波乱。
トップ出走の#6Mobil1 SCのアタック中に#18TAKATA童夢の小暮がレインボーコーナーで川に乗り上げてスピン、コースアウトを喫してしまったのだ。
小暮の脇をすり抜けた飯田章は暴れるマシンをねじ伏せて1分24秒504を叩き出した。
レギュレーションによりアタックの権利を失った小暮はそのままピットへ。
これで18号車の10番手スタートが確定してしまった。

GT300のアタッカーを苦しめた霧は、徐々に晴れていき、路面も一部乾き始めていたため、各ドライバーともタイヤチョイスには相当悩まされたようだ。

#35バンダイSCの服部尚貴は1分24秒314。セクター1で飯田に出遅れるも、後半挽回してみせた。
しかしその直後、#22モチュールオーテックZを駆るミハエル・クルムが1分23秒615を出してその服部を上回る。
続く#36オープンインターフェースSCの脇阪寿一はクルムには僅かに届かず、24秒165で2番手に割ってはいる。

次は#100レイブリックNSX。
セバスチャン・フィリップは1分23秒273を記録してこの時点でのトップに立った。
続く#23ザナヴィZの本山はセクター1からフィリップをコンマ6秒上回るも、最終コーナーで姿勢を乱したのが祟って23秒605に終わった。

本山に続いて出走した#1ZENTセルモSCを駆る立川祐路は、難しい路面コンディションの中敢えてウェットタイヤを選択したのが功を奏したか、一気にフィリップのタイムを1秒4上回る1分21秒823を叩き出して堂々トップに躍り出た。

午前中から好調ぶりを見せていた#12カルソニックZのブノワ・トレルイエは縁石に乗り上げるアグレッシブなアタックで立川のタイムを追うが、最終コーナーで痛恨のスピン。なんとかガードレールへのヒットは避けられたものの、ノータイムに終わった。

最後にアタックするのは、その最終コーナーで予選二回目にガードレールの餌食となった#32エプソンNSXのロイック・デュバル。
クルマ、ドライバーともにクラッシュの影響が心配されたが、22秒977をマーク。
立川の1秒落ちながらもフロントローを守った。

明日の決勝は午後2時スタート予定。81周の戦いだ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA



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