JAF Grand Prix | SUPER GT

SGT:特別戦富士スプリントカップGT300クラス第1レース 平中克幸(JIMGAINER)が驚異の追い上げで優勝!

 JAFグランプリ富士スプリントカップは13日、富士スピードウェイでGT300クラス第1レースの決勝を行い、いったんは順位を落とした平中克幸(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430)がオーバーテイクショーを演じ、前車を次々とパスして優勝を飾った。

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 レースは14時、フォーメーションラップがスタートした。1周を回ってGTレースでは久しぶりの スタンディングスタートが切られた。

 トップで1コーナーに飛び込みホールショットを奪ったのはポールシッターの高木真一(ARTA Garaiya)。2位には予選2位の国本雄資(COROLLA Axio apr GT)がつけ、3位には予選5位の吉本大樹(triple a Vantage GT2)が上がってきた。4位には予選6位の阿部翼(アップスタートMOLA Z)、予選3位の平中克幸(JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430)は出遅れ、後方集団に埋もれてしまった。

 スタート直後のヘアピンで阿部が吉本を捉え3位に上がるが、2周目のAコーナーで吉本が阿部を抜き返し3位に復帰。

 トップに立った高木のペースが上がらない。4周目の1コーナーで国本にかわされ2位に落ちると、8周目の1コーナーで3位に上がってきた安岡秀徒(911GT3Rポルシェジャパン)にもかわされると、その後もずるずると後退。結局7位でレースを終えた。

 トップに立った国本だが、ストレートスピードでは吉本が勝る。ついに10周終わりのストレートで吉本が国本を捉えてトップに立った。

 10周終了時点でトップは吉本、2位国本、3位は安岡だが、その後方にはオープニングラップで12位まで順位を落としていた平中がファステストラップを叩き出しながら背後に迫ってきた。

 平中は安岡も捉えると、トップ2台より2秒近く速いペースで走行。みるみるトップ2台に迫ってきた。16周目にはトップ争いが3台となり、平中は18周目のAコーナーでついにインから国本を捉え2位に上がった。

 平中の追撃は続く。ついに20周目の1コーナーで吉本に並びかけるとそのまま併走してAコーナーへ。接触しながらついにインから吉本をかわしトップに躍り出た。

 レースはこのまま終了。なんと後方集団から驚異の追い上げをみせた平中が優勝。2位には終盤、国本の追撃を振り切った吉本が入ったが、平中に追い越された際の接触行為に30秒加算のペナルティが課され13位に後退した。このため2位には国本が繰り上がった。

 3位には17周終わりでストレートでマシンを止めた安岡の脱落などで順位を上げてきた藤井 誠暢(HANKOOK PORSCHE)が、5位には折目遼(M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7)が、6位には星野一樹(TOMICA Z)が、6位には坂本祐也(JLOCランボルギーニRG-3)が入った。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA


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