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SGT:第3戦富士公式予選1回目 レクサス勢が上位独占!暫定ポールはMJクラフト

2010スーパーGT第3戦富士の公式予選1回目は、#35MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が1分34秒406で暫定ポール。以下4位までをレクサスSC430勢が占めた。一方暫定8位で予選を終えた#100レイブリックHSV(伊沢拓也/山本尚貴組)が赤旗中断中に追い越しを行ったとしてベストタイム、セカンドタイムを削除されてしまい、この結果9位の#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が繰上げでスーパーラップに進出するものと思われる。
GT300クラスは#43ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)がトップタイム。8位までのスーパーラップ進出枠のうち4つをFIA-GT仕様が占めた。

100501Q1GT500 100501Q1GT300

第1戦鈴鹿、第2戦岡山とノックダウン方式を採用してきた2010シーズン。
この第3戦富士の公式予選が今季初のスーパーラップ方式となった。今回は各クラス8台が予選2回目のスーパーラップに進出できる。
その枠を争う予選1回目は午後1時50分より45分間で行われた。

今回は最初に混走25分間、GT300の専有10分間、GT500の専有10分間の順。
午前中の公式練習で#24HIS GT-Rと接触した#1ペトロナスSCには最初の5分間の走行を禁じるペナルティが下っている。
その1号車はまず脇阪寿一から走り始め、セッション半ばでアンドレ・ロッテラーにチェンジ。
ロッテラーはニュータイヤを投入して1分35秒589を記録、混走終了5分前でトップに躍り出た。 それまでリーダーボードの最上段に位置していたのは#35MJの大嶋和也、1分35秒676だった。
この混走セッションは終了間際に観客のレジャーマットが風で飛ばされてコース上に落下したために赤旗中断となり、そのまま走行終了、GT300の専有走行から再開となった。
この時点での500クラスの順位は#1ペトロナスSC、#35MJ SC、#17ケーヒンHSVの順で、スーパーラップのボーダーラインとなる8位には#8ARTA HSVがつけていた。

GT300クラスは混走の開始直後に#2紫電を駆る加藤寛規がトップに立ち、#11JIMゲイナーフェラーリ、#19ウェッズスポーツISがそれに続く。19号車を駆る織戸学は先週オートポリスで開催されたD1GPでクラッシュし、ヘリで福岡の病院に搬送され、一時は今週の出走が危ぶまれたが、今日の走りを見る限りその影響はないようだ。
注目の#31エヴァンゲリオンRT初号機カローラは混走終了時点で8位と、スーパーラップ進出に期待が掛かる。

赤旗中断が解除となって始まった300クラスの専有走行では、序盤から激しいタイムアタック合戦が繰り広げられ、終わってみれば#43ガライヤ、#11フェラーリ、#74カローラの順。好調なaprの2台とは対照的に、#31カローラは結局14位に終わりSL進出は叶わなかった。一方今季初参戦の#25ZENTポルシェはこのセッションを7位で終え、見事SL進出を果たしている。

続いて行われた500クラスの専有走行は、開始直後に#23モチュールGT-Rのブノワ・トレルイエがコカコーラコーナーでいきなりスピン。チェックのために一旦ピットへ。
この出遅れが響いてか、23号車は結局9番手で予選1回目を終えることとなった。
ところが赤旗中断の際に300クラスの車両を追い越したとして#100レイブリックHSVにベストタイム及びセカンドタイム抹消のペナルティが下り、100号車は最後尾に降格。これにより23号車が8位に繰り上がってこの後のスーパーラップ出走の権利を得ることとなった。

一方上位陣ではレクサス勢の速さが際立っており、終了間際に#35大嶋、#1ロッテラー、#38立川、#6伊藤らが次々にタイムを更新、終わってみれば上位4台が全てレクサスSCという結果となった。残る4台は23号車のほか#17ケーヒンHSV、#8ARTA HSV、#24HIS GT-Rとホンダ、ニッサンが2台ずつの状況だ。

第3戦の公式予選2回目はこのあと午後3時30分より、各クラス8台ずつ出走のスーパーラップ方式で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA


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