SUPER GT

SGT:アジアンルマン第2戦富士 GAINER DIXCEL SLS、今できる最高の走りと素早いタイヤ交換で2位をゲット (GAINER)

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  • GAINER DIXCEL SLS
  • DRIVER:KATAUYUKI HIRANAKA / BJORN WIRDHEIM
  • 予選:4位 決勝:2位
  • 予選日入場者数:5,800人 決勝日入場者数:7,800人
2013年9月20日(金曜日)
  • 公式練習:9:00~10:50 気温:26度・路面温度:40度・天候:晴・路面状況:ドライ

gt_aslms-gainer-02.jpg  富士スピードウェイで、4年ぶりに日本でアジアンル・マンが開催された。今回のみSUPER-GT300クラスが新設され、シリーズポイントも与えられることから、10台の車両がSGTクラスとして参戦している。ハンディウエイトも無く、シリーズを争う上でも重要な1戦と思われる。

 今回GAINERは、シリーズランキング2位の11号車のみの参戦。金曜日は練習走行が1時間で行われた。まず、走り出しは平中克幸がハンドルを握る。やはり路面はなかなか出来ず、普段のSUPER-GTの走り出しよりもグリップが良くない。セットを進めるが、アンダーステアが強くフロントタイヤが食いついてこない。

 やはりGT500車両が走っていないと、路面が出来るのも遅いのかもしれない。40分走行後、Bjorn WIRDHEIMと交代。ウイングを調整し、あっという間に1時間の走行は終了した。

平中 克幸コメント
 タイム的に言えばBR-Z、マクラーレンの次の3番手で、タイム差も僅差で終えることが出来ましたし、初日としては順調にスタート出来たと思います。ライバル勢がどれくらい速くなるかはわからないので、やるべき事は集中して明日の予選に備えたいと思います。
Bjorn Wirdheimコメント
 今日はハンディを下ろしての走行でしたが、マシンもタイヤも良かった。GTカーも走っていますので、明日を楽しみに見ててください。

2013年9月21日(土曜日)
  • 公式練習:10:15~11:15 気温:24度・路面温度:34度・天候:晴・路面状況:ドライ
  • 公式予選:13:55~14:25 平中 克幸 気温:28度・路面温度:40度・天候:晴・路面状況:ドライ

gt_aslms-gainer-03.jpg  土曜日は午前中に練習走行の2回目が予定され、午後からは予選が行われる。今回予選は1名のみの走行で、練習走行で2名ともがタイムを出すことが義務づけられている。今日も走り出しは平中から。走り出しは少しオーバー気味。平中は18周、Bjornは15周の周回を終え、最後の練習走行は終了した。この時にいつもと違うピット作業のため、メカニックの練習も行われた。

 予選はオンタイムで開始された。30分間でいつアタックするかも、Teamによって異なる。アタックするのは平中。開始10分後にコースへ。徐々にタイムを上げていき、3周目にベストの1分38秒880をマーク。

 これ以上走行してもタイムアップは無いと判断しピットへ。この時はまだアタックしていないマシンがあったため、暫定トップ。しかしこの後トップタイムを出してきたのは、ランキングトップのNo.16CR-Zの1分38秒241だった。明日の決勝は、4番手のポジションからのスタートとなった。

平中 克幸コメント
 今日は4番手だったんですけど、FIA勢の中ではトップだったので、出来る限りのことは出来たと思っています。自分の走りも出来たと思いますし、JAF勢は絶対予選では速いと思っていました。ただ決勝は別で、Rd6富士戦同様コンスタントにラップを刻めると思うので、僕らにもチャンスはあると思っています。しかっかりとした走りをして、決勝では優勝したいと思います。
Bjorn Wirdheimコメント
 予選では良いパフォーマンスで4番手を獲得しました。FIA勢の中でトップを取ることも出来ました。トップ3のJAF勢は速かったですが、決勝ではチャンスもあると思っています。タイヤも良いし、3時間のレースですからコンスタントに走れば明日は優勝出来ると思っています。

2013年9月22日(日曜日)
  • 決勝3時間(106周):14:00~ 気温:28度・路面温度:38度・天候:晴・路面状況:ドライ

gt_aslms-gainer-04.jpg  SUPER-GTの場合は、決勝日の朝にフリー走行が行われるが、アジアンル・マンの場合はそれがない。決勝前に8分間行われるウォームアップ走行と似た様式で行われるのが、グリッドへの試走で、10分間の走行枠があり、ストレートは通過する事が出来ず、ピットレーンを走行し周回する。そこでセットの最終確認を行い、スタートドライバーの平中はグリッドに収まる。

 14時に決勝レースがスタートし、無難に1コーナーへ消えていく。しかしBコーナーで前を行くNo.61BR-Zと平行して走った際に、コース外を走行するがポジションを落とすことなく1周目を消化。そのまま前を走るNo.61と後ろから迫ってくるNo.5GT-Rとのバトルを周数繰り返すが、前はNo.61からNo.55CR-Zに代わり、後方のNo.5がタイヤバーストでピットへ。そのまま前車との攻防は続き、24周目にNo.55を交わし3番手に。

gt_aslms-gainer-05.jpg  続いてバックマーカーと接触したNo.61をあっさりと交わし、2番手に浮上。トップをいくNo.16との差は5秒差まで縮まって来ていた。そのまま差が開くことも、縮まることもなく周回が重ねられる。

 36周目にBjornと代わるべくルーティーンのピットへ。給油に少しトラブルが起きるが、タイヤ交換は他車を圧倒する早さで終わらせコースへ送り出す。しかし、ピットに入る前には5秒しかなかった差も、ピット作業を終えた時点ですでに16秒以上の差が付いてしまっていた。

 今回はポイントウエイトもなく、尚かつ給油スピードにも規制が外されたJAF-GT車両には、どんなに早いピット作業を行ったとしても、給油で10秒~20秒の差を付けられると、どうやっても前に出ることは不可能。しかし、チャンピオンを獲得するためには嘆いていても仕方がない。Bjornもハイペースで前車を追いかけ、69周目には3.5秒まで差を縮めていた。

 やはりその後も差を縮めることが出来ず、73周目に再び平中と交代する為にピットへ。今度は完璧に全てのピット作業をこなし、平中を送り出す。

 ここでの順位の変動は無く、平中もNo.16を追いかけるが、平中のペースが上がると、No.16のペースも上がり、ギャップコントロールされてしまうレース運びだ。平中もなんとか差を詰めたいと思うが、思うように詰めることが出来ず、最後は8秒ほどの差を保たれたまま2番手でチェッカーを受けることになった。

 セパン以来の表彰台だったが、全力で戦ってもペースを自在にコントロールされてしまうのでは2位表彰台でも、手放しでは喜べない。シリーズリーダーとの差は16ポイントと離されてしまったが、GAINERは全力で残り2戦を戦い、連勝してチャンピオンを取りにいきます。

平中 克幸コメント
 優勝を狙ってレースをしていましたが、2位という結果は僕らが今出来るベストな結果だったのかなと思います。16号車は圧倒的に速く、今回はそれを思い知らされるレースでした。そんな中でもチームの力は、今まで落としていたレースもあった中で、今回は全てが上手くいったと思います。これでチームの士気も上がったと思いますし、残り2戦を優勝、優勝で終われるように引き続きみんなで力を合わせて全力で戦いたいと思います。
Bjorn Wirdheimコメント
 今日のチームはベストだったと思います。チームも平中もダンロップタイヤもロスもなくパーフェクトだった。しかし、16号車はそれ以上に速かった。レースを終始コントロールし、ギャップも一定を保っていた。それでも今日のポジションは良かったと思うし、チャンピオンシップも今のポテンシャルで戦えば何とかなると思います。

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Text & Photo: GAINER


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