SUPER FORMULA

SF:第3戦富士サタデーミーティング SF14は鈴鹿で1分34秒台を目指す

全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第3戦の公式予選日である7月13日、日本レースプロモーション(JRP)主催による恒例のサタデーミーティングが行われた。
今回の話題は勿論先日シェイクダウテストが実施されたニューマシン、SF14について。
出席者は白井裕JRP社長とテストを担当した中嶋一貴(トムス)、伊沢拓也(ダンデライアン)の両選手のほか、トヨタからは永井洋治プロジェクトリーダー、ホンダからは坂井典次プロジェクトリーダー、佐伯昌浩LPLが出席。
今回のテストの感想と今後の予定について語った。

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永井プロジェクトリーダー(トヨタ)
シェイクダウンテストにしては順調でした。ペンチテストでは判らない実車テストならではのこと、例えば振動であり、ターボがついた事によるスロットルレスポンスや熱の問題など、色んな事問題の洗い出しをやったんですが、大きな問題はありませんでした。
良いシェイクダウンでした。

中嶋一貴(トムス)
初日はシェイクダウンテストらしく、色々ありましたが、二日目は非常に順調でした。
エンジンは色々やるたんびに速くなるし、クルマの方はまだしっくり来ない部分があるんですけど、タイムは出せてましたし、出だしとしては良かったんじゃないかなと。この先に期待の持てるテストだったと思います。
フロントウィングが大きくて、低いところについているので、ダウンフォースの抜けが少ないのかなあ、という気がしています。
今までのクルマよりレースがしやすいかなあと思っています。

坂井プロジェクトリーダー(ホンダ)
エンジンやギヤボックス、パワステ、車体のロガー、ディスプレイなど、全部のコントロール系が新しくなっています。それぞれの協調制御や、我々に取っての新しいECUの確認をメインに進めていって、初日はその制御の部分にいろいろ不具合が出て充分に走れませんでした。二日目になって漸くタイムが出せるようになりましたが、ここで頑張っていると色々いわれるので(笑)ほどほどに、と。そんな状況でした。
ここで、これから担当していく新しいエンジニアを紹介します。
LPLの斉木です。

佐伯昌浩LPL(ホンダ)
やはり走ってみないと判らない事が出ていまして、今回は9割弱ぐらいのパワーで走っていました。早急に帰って対策をして、次のもてぎではフルパワーで走れるようにしたいです。
引き継ぐ。という形になっていますが、おそらくこれからも坂井と二人三脚でやっていく事になると思いますので、よろしくお願いします。

伊沢拓也(ダンデライアン)
エンジンについては坂井さんのいった通りですが、車体は走り始めからすごく調子が良くて、動きはクイックだし、ブレーキはよく止まるし、非常にフォーミュラらしい乗り物だなと思いました。
今週末改めてSF13に乗ってみたら特性の違いを改めて感じました。
今乗ってるクルマとは全く違う乗り物になっています。
基本的にフォーミュラカーは空気を使って走っていますし、レースは速いもの順で並んでスタートするので、追い抜きは簡単じゃ無いという前提がありますが、ダラーラの方が空力の感度はダルに作られてると思うし、ダウンフォースが抜けたところの作りもしっかりしているので、意外と踏ん張れるように感じています。

白井裕社長(JRP)
今回はシェイクダウンですから問題点の顕在化、というところがメインでしたが、そんな中でタイム的には良いところまでいっていました。
これからも国内3レースの前後にテストを実施していきますが、鈴鹿の最終戦前のテストで1分34~35秒台に入れれば嬉しいなと思います。
ドライバーのレースだから、極限状態でどこまでのタイムが出るか、という点が楽しみですね。そこに向けてドライバーの皆さんもトレーニングしていって欲しいし、車体が軽い分タイヤもソフトにできると思うので、より面白いレースになれば、と思います。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


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