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スーパー耐久シリーズ第2戦 ハイランド・スーパー耐久レース ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2002年4月27日-28日 ■開催場所:仙台ハイランド ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■エンドレスアドバンGT-Rが逆転優勝。 クラス3のアイエーテックシルビアはクラス5位完走で シリーズランキング首位をキープ。 【予選】 S耐のシリーズ第2戦は仙台ハイランド。今大会には開幕戦と同じくクラス1に3台 のスカイラインGT-Rとクラス3に1台のシルビアが参加。全クラス合計では38台の エントリーを集め、フルグリッドの32台に対し按分比例によりクラス3からも1台 の予選落ちが発生する状況となった。 26日午前11時からのフリー走行では#3エンドレスアドバンGTRが1分52秒083を記 録し、1分53秒063どまりの#1ファルケン☆GT-Rに対してタイヤのアドバンテージ を感じさせた。午後2時からの公式予選でも早々とピットエンドにマシンをつけ、 早期にクリアラップを獲る作戦に出た#3GT-Rだったが、木下みつひろはタイヤが 温まりきらず、アタック1ラップ目のベストは1分52秒262。これがターゲットタイ ムとなった。 その様子を確認してコースインした#1GT‐Rの田中哲也は、アタック1周目で1分51 秒802という昨年PPを獲得した際の1分53秒868を実に2秒縮める驚異的なタイムを記 録、#1GT-Rの2戦連続PPが決定した。もう一台のGT-R、#19JMCダンロップGT-R・ EDは練習走行時からセッティングが煮詰まらず苦戦してクラス3番手、クラス3の# 48アイエーテックシルビアは練習走行時からトランスミッション、ディファレン シャルに続きエンジンが吹けないトラブルに見舞われたが、無事クラス6位で予選 通過を果たした。 ■正式予選結果 Pos.--Cls Machine Driver 1.--1 FALKEN☆GT-R(日産スカイラインGT-R/BNR34) 竹内 浩典・田中 哲也 2.--1 エンドレスアドバンGT-R(日産スカイラインGT-R/BNR34) 木下みつひろ・青木 孝行 3.--2 三菱PUMAランサ-EVO VII(三菱ランサーエボ VII/GH-CT9A) 中谷 明彦・木下 隆之 4.--1 JMCダンロップGTR・ED(日産スカイラインGT-R/BNR34) 輿水 敏明・吉富 章 5.--3 FORTUNE科芸専RX-7(マツダRX7/E-FD3S) 大井 貴之・山下 潤一郎 6.--2 RSオガワADVANランサー(三菱ランサーエボ VI/CT9A) 小川日出生・福山 英朗・伊藤 勝一 7.--2 アイフェルダンロップインプレッサ(スバルインプレッサ/GH-GDB) 吉田 寿博・清水 和夫 【決勝】100LAP PPの#1GT‐Rの田中哲也、#3GT-Rの木下みつひろの順にスタートを切るが、#3 GT-Rのペースは速く、8周目に#1GT-Rを捕らえトップに。2台のGT-Rは他車を引き 離しながらハイペースでトップ争いを展開した。 26ラップ目に首位の#3GT-Rが4秒あまりのマージンを持って予定どおりの早めの ピット作業を行い青木孝行に交代。これで再びトップの座に戻った#1GT-Rは42周 まで引っ張って竹内浩典に代わり、この時点で再び#3GT-Rが約40秒差で首位に 立った。 1分57秒~58秒台の安定したペースで逃げる青木を1分55秒~56秒台で竹内が追う。 青木は63周目に26秒の差をつけて再び木下に交代し、その際タイヤも再び4輪とも 交換するが、83周目に2回目のピットに向かった#1GT-Rはドライバーを交代せず 竹内のまま、タイヤも無交換で送り出す。トップでコースに戻った#1GT-Rの竹内 だったが、見る見る間に#3GT-Rの木下が追いつき、84周目に両者は逆転。今度は #1GT-Rの竹内が#3GT-Rの木下に追いすがるが、木下は後ろとの距離を見ながらの 息が詰まるような走行を続ける。 そんな中、終盤94周目にシケイン先でストップした車両を排除するためセーフティ カー導入に。ここで#1GT-Rはタイヤを交換して#3GT-Rをプッシュする賭けに出 た。竹内はセーフティカー解除の混雑の中でまるで予選アタックのような鬼気迫 る走りを見せスタンドを沸かせるが、隊列の最後尾から2番手にポジションを上げ るのがやっと。結局9.186秒差で#3GT-Rが優勝を果たした。#1GT-Rは2位入賞でシ リーズランキングは首位をキープ。#19GT-Rは総合5番手を走行中、55周目のシケ インでブレーキトラブルによりコースアウトして戦列を去った。 また、クラス3の#48シルビアはエンジン不調の症状が完治しないまま苦しい走行 となったが、マイペースを保ってクラス5番手で完走。シリーズランキング首位の 座を守ることに成功した。 ■木下みつひろ選手 「終盤にセーフティカーが入っても抑えきれる自信はありました。開幕戦を落とし ていたので勝てて良かったですね」 ■青木孝行選手 「最後はピットでモニターを見ながらもうドキドキで、運転している方がいいです よ(笑)。この勢いで鈴鹿も取りたいです」 ■正式決勝結果 Pos.--Cls--Cls Pos. Machine Driver Race Time(Lap) 1.--1--1 エンドレスアドバンGT-R(日産スカイラインGT-R/BNR34) 木下 みつひろ・青木 孝行 3:21'22.503(100) 2.--1--2 FALKEN☆GT-R(日産スカイラインGT-R/BNR34) 竹内 浩典・田中 哲也 3:21'31.689(100) 3.--2--1 三菱PUMAランサ-EVO VII(三菱ランサーエボ VII/GH-CT9A) 中谷 明彦・木下 隆之 3:21'39.559(99) 4.--2--2 RSオガワADVANランサー(三菱ランサーエボ VI/CT9A) 小川日出生・福山 英朗・伊藤 勝一 3:21'44.996(99) 5.--N+--1 ADVAN ALTEZZA(トヨタアルテッツァ/SXE10) 谷口 信輝・織戸 学 3:21'55.615(97) 6.--N+--2 MAZIORA ALTEZZA(トヨタアルテッツァ/SXE10) 黒澤 琢弥・本吉 正樹 3:22'18.232(97) 7.--N+--3 5ZIGEN INTEGRA(ホンダインテグラ/DC5) 服部 尚貴・西垣内 正義 3:21'45.822(96) 8.--2--3 RENEWCARアドバンランサー(三菱ランサーエボ VI/CP9A) 三上 和美・村田 信博 3:22'00.877(96) 9.--3--1 C-WESTアドバンRX7(マツダRX7/FD3S) 尾本 直史・長島 正明・山田 英二 3:22'04.543(96) 10.--3--2 FORTUNE科芸専RX-7(マツダRX-7/E-FD3S) 大井 貴之・山下 潤一郎 3:22'04.765(96) 21.--3--5 アイエーテックシルビア(日産シルビア/S15) 中村 啓・小原 健一・大塚 英一 3:22'16.259(93) 上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。 http://www.nismo.co.jp/M_SPORTS/contents.html