全日本F3選手権第9戦は7日、ツインリンクもてぎで20周の決勝レースを行い、Cクラスは関口雄飛(B-MAX)が独走優勝、Nクラスはがギャリー・トンプソン(KCMG)が初優勝を果たした。
決勝レースは定刻より5分遅れて10時45分にフォーメーションラップを開始。全車1周を回ってグリッドに着いた。シグナルブラックアウトで勢いよく飛び出したのは安田裕信(スリーボンド)。ポールシッターの関口雄飛(B-MAX)の前に出、1コーナーでホールショットを奪った。しかし関口も2~4速の伸びが良く、安田に2コーナーで並びかけ、3コーナーまでにパス、1周目をトップで戻ってきた。
ここから関口の独走劇が始まる。2周目にはこのレースをファステストラップとなる1分48秒041を叩き出すと、毎ラップ安田を上回るペースで逃げる逃げる。10周目には5秒3の差を付け、レース周回数の20周が終わってみれば7秒9差とぶっちぎりでの優勝を果たした。
2位には安田が、3位にはオープニングラップで安田に迫ったが、その後は決め手がなく安田の後方3秒弱をたんたんと走り続けた山内英紀(ハナシマ)が入った。4位はオープニングラップで僚友のリチャード・ブラッドレー(トムス)を捉えた蒲生尚弥(同)。
Nクラスは、予選2位のギャリー・トンプソン(KCMG)がポールシッターの千代勝正(NDDP)を従えオープニングラップを終える。千代はトンプソンとの接近戦を演じていたが、7周目の90度コーナーでコースアウト。コースには復帰したが、予選クラス6位から3位まで上がってきた中山雄一(トムス)の先行を許すこととなった。
クラス3位に落ちた千代は、中山に迫るがパスするに至らず、このままの順位でレースは終了した。クラス優勝はトンプソンで初。2位には中山が、3位には千代が入った。ポイントリーダーの野尻智紀(HFDP)はクラス6位と振るわなかった。
次大会第10、11戦は8月27~28日、岡山国際サーキットで開催される。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum