- コース:鈴鹿サーキット(5.807km)
- 予選:7月11日(土)晴後曇:ドライ
- 第9戦決勝:7月11日(土)曇:ドライ
- 第10戦決勝:7月12日(日)晴:ドライ
ランキングでは2人が同ポイントで首位に並ぶ
第9戦で今季3勝目を挙げた国本雄資(#37)
全日本F3選手権の第5大会(第9戦、第10戦)が7月11日(土)と12日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
11日(土)午前10時40分より第9戦の予選(15分間)が行われ、TDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)、井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)が2、3番手につけ、マーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)、嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)と続いた。
但し、ポールポジションのケイ・コッツォリーノ(TODA RACING)が前戦のペナルティで2グリッド降格が決まっており、国本、井口は第9戦決勝を最前列からスタートすることとなった。4番手のエリクソンも、予選中コースオフからの復帰が危険行為と判定され、2グリッド降格。
10分間のインターバルを経て行われた第10戦の予選では、エリクソンがコースレコードを更新するタイムでポールポジションを獲得。国本、井口と続いた。
Nクラスでは、2戦共に山本尚貴(HFDP RACING)がポールポジションとなった。
フォーミュラ・ニッポンとヴィッツレースの予選の後、午後4時より第9戦決勝レース(12周)が開始された。最前列の国本、井口は順当なスタート。2グリッド降格で6番手からスタートを切ったエリクソンは、毎周順位を上げ、3周目には3位に浮上。
首位争いを繰り広げていた国本と井口は、6周目のシケインで接触。2台はコースオフし、コース復帰時にスピンを喫した井口は大きくポジションを落としてしまった。
なんとか首位でコースに戻った国本だったが、追い上げてきていたエリクソンがその先の1コーナーで国本をパスし、首位を奪取。
接触でダメージを受けた国本はペースを上げることができず、エリクソンがそのまま逃げ切るかと思われたが、11周目に突然エリクソンがスローダウン。これを難なくパスした国本が今季3勝目を挙げた。ファイナルラップにエリクソンをパスした嵯峨が4位、エリクソンが5位、井口は6位に終わった。
Nクラスでは、ポールポジションの山本がスタートをミス。好スタートを切ったアレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)が今季2勝目を挙げた。
12日(日)やや雲が出ていたが、暑いコンディションの下、午後0時48分に第10戦決勝(17周)がスタート。ポールポジションのエリクソンは順当なスタートを切ったが、2番手グリッドの国本がエンジンストール。後方へとポジションダウンを余儀なくされてしてしまった。
3番手の井口が2位、3位には好スタートを切った嵯峨がコッツォリーノをパスして浮上。井口は首位のエリクソンを追い、一時は1.6秒差まで詰めたが、それ以上の追撃は叶わず。
一方、エンジンストールで順位を落とした国本は、追い上げを開始。5周目に5位、11周目には4位へとポジションを戻した。その後も、3位の嵯峨との差を周ごとに詰めていった。
首位のエリクソンは、終盤は井口との差を広げ、トップでチェッカー。今季3勝目。井口が2位。3位には、国本の猛追を抑えきった嵯峨が入り、表彰台を獲得。国本は僅か0.1秒及ばず4位となった。
この結果、ドライバーズランキングでは、エリクソンと国本が同じ70ポイントで並び、4ポイント差で井口が追う形となった。
Nクラスでは、山本がポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社