全日本GT選手権

GTC-Rd.2:富士GT 無限+童夢Pリリース

                                                           1998年 5月 4日
                                                   無限+童夢プロジェクト

'98 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権シリーズ第2戦 “ALL JAPAN FUJI GT RACE”

                      悪天候によりレース中止!
              ホンダNSX幻のポールポジション!


○開催日 :1998年5月2(土)~3日(日)
○開催地 :静岡県 富士スピードウェイ(コース全長:4.470km)
○決勝レース:悪天候により中止(67周/299.49km:予定)
○天 候 :予選日/雨決勝日/雨
○コースコンディション:予選日/ウェット決勝日/ウェット
○観客数:47,500人(決勝日/主催者発表)


 1998年全日本GT選手権の第2戦が、静岡県富士スピードウェイで開催さ
れた。
 4チーム4台のホンダNSXは、2日(土)に行われた公式予選において、
Mobil 1 NSXを駆るトム・コロネル選手がポールポジションを獲得。予選2位は
TAKATA 童夢無限 NSXと予選1-2位、フロントローを独占。RAYBRIG NSXが予選
4位、Castrol 無限 NSXも予選9位と好位置につけ、決勝レースに期待を持たせ
た。
 しかし、翌3日(日)の決勝レースは、フォーメーションラップ中のクラッシュ
事故のためスタートが遅れ、その後も雨と霧のためスタート時間を順延。天候の
回復を待ったが時間切れとなり、17時、公式通知により正式に中止が公示され
た。

●ALL JAPAN FUJI GT RACE 出場チーム
│No.│マシン名            │エントラント名            │ドライバー   │タイヤ
│16 │Castrol 無限 NSX   │Castrol 無限              │中子 修  │BS
│   │                    │                          │道上 龍  │   
│18 │TAKATA 童夢無限 NSX │童夢レーシングチーム      │金石勝智  │BS
│   │                    │                          │山本勝巳  │   
│64 │Mobil 1 NSX        │Mobil1 Nakajima Racing    │山西康司  │BS
│   │                    │                          │トム・コロネル
│100│RAYBRIG NSX         │チーム国光 with MOONCRAFT │高橋国光  │BS
│   │                    │                          │飯田 章  │   

 「無限+童夢プロジェクト」による4チーム4台のN-GT仕様ホンダNSX
は、今大会から全チームとも'98年型となり、富士スピードウェイに勢揃いした。
 事前に行われた合同テストでも好タイムをマークしていたNSX勢は、金曜日
のフリー走行でもRAYBRIG NSXの1分27秒327を筆頭に、TAKATA 童夢無限 NSX、
Mobil 1 NSX、Castrol無限 NSXと、揃って27秒台を記録し上位を独占した。

○5月2日(土) 公式予選[第1回/10:10~11:10 第2回/15:05~16:05]
 心配されていた天候は雨となり、コースコンディションはウェット、気温も低
い中、10時10分からの公式予選第1回、最初の20分間がGT500クラスの
専用として開始された。
 小雨の中更なる天候の悪化を予想して各チームとも開始と同時にコースイン、
激しいタイムアタックが始まった。その中、トム・コロネル選手がドライブする
Mobil 1 NSXは、いきなり1分41秒582をマークしトップ。その後もアタッ
クを続けたコロネル選手は、38秒台からついに37秒台に入り、1分37秒
961をトップタイムをマーク。結局このタイムが公式予選第1回のベストタイ
ムとなり、暫定のポールポジションを手中に収めた。しかし、その直後エンジン
トラブルが発生、チームでは予選第2回までのインターバルにエンジンの換装を
行うこととなった。
 TAKATA 童夢無限 NSXは金石勝智選手のドライブでスタート、3~4番手につけ
ていたが、予選開始17分過ぎ頃1分38秒659をマークし2番手に浮上して
きた。
 RAYBRIG NSXの飯田章選手は、懸命のアタックを行い12分過ぎ頃1分39秒
541をマークし、この時点の3番手に食い込みピットイン、タイヤ交換を行い
すぐにコースへ戻ったが、タイムアップはならず、結局4番手で最初の20分を
終了した。
 Castrol 無限 NSXは道上龍選手がタイムアタック、途中タイヤ交換を行いなが
ら懸命にアタックしたが、9番手で最初の20分を終了した。。
 GT300クラスの20分間の間に徐々に雨が強くなり、最後の混走の20分
の頃には、タイムアップは望めない状況となっていた。NSX勢はエンジン換装
中のMobil 1 NSXを除く3チームが、まだ走行していないドライバーが乗車し予
選基準タイムをクリアするためにスタート。その後、ウェット・コンディション
の確認のためドライバーチェンジして走行し、公式予選第1回を終了した。
 結局、公式予選第1回は、トップがMobil 1 NSX、2番手がTAKATA 童夢無限 
NSX、RAYBRIG NSXが4番手、Castrol 無限 NSXが9番手で終了し、各チームは第
2回に向けて準備にかかった。

 公式予選第2回は、ウェットコンディションのためサポートレースの予選が長
引き、15時5分から開始された。雨は激しく降り続きタイムアップは望むべく
もない状況の下、出走を見合わせるチームも見られる中、第1回で出走できなか
ったMobil 1 NSXの山西康司選手が、予選基準タイムをクリアするためにコース
イン。ところがその1周目、300Rでコースを横切る川状の水たまりに足をす
くわれスピン、コースアウトしてしまった。ほぼ同じ頃ストレートでも他車がク
ラッシュ、コース上にストップしてしまったため赤旗が振られ、予選は一時中断
となった。その間にピットに戻ったMobil 1 NSXは、破損したリアウィングを交
換、各部をチェックして再度予選にスタートしていった。山西選手は降りしきる
雨の中、各部のチェックをしながら慎重に1ラップし、徐々にタイムを上げてい
った。懸命にタイムアップを図る山西選手であったが、激しくなる一方の雨もあ
りタイムはなかなかクリアできない。4周目、一気に3秒のタイムアップを果た
し2分05秒796、次周2分04秒936をマークし予選基準タイムをクリア
。Mobil 1 NSXのポールポジションを確定した。
 Castrol 無限 NSXは、中子選手のドライブでスタート。最後の20分間で雨の
中子の意地を見せ、第2回のベストタイム1分45秒596をマークして予選を
終了した。

 この結果ポールポジションは、Mobil 1 NSXが獲得。第2位はTAKATA 童夢無限
 NSXで、ホンダNSXはフロントローを独占しながら、昨年のMINE大会から
4戦連続のポールポジションを獲得。翌3日の決勝レースに期待を持たせた。


○5月3日(日) 決勝レース
                  [悪天候により中止(13時43分スタート 67周 予定)]
 9時からのフリー走行は、TAKATA 童夢無限 NSXとRAYBRIG NSXが1-2番手の
タイムを記録し、4台のNSXは金曜日のフリー走行からこのフリー走行までの
全セッションでトップタイムをマークしスタートを待つ。

 予定より25分遅れの13時15分、10分間のウォームアップランがスター
ト。14時10分、フォーメーションラップが開始された。
 1周のフォーメーション後、ペースカーはそのままストレートを直進し、さら
に1周のフォーメーションラップが行われた。しかし、この2周目のストレート
においてGT300クラスで多重クラッシュが発生、2台が炎上し赤旗中断とな
ってしまった。
 このクラッシュ事故の後始末を行う間にコース上は霧に覆われだし、再スター
トのスタート進行の合図が出されたが、そのまま、10分間のスタート・ディレ
イが表示された。その後、レース距離を51周としてスタートする旨がアナウン
スされ、一度フォーメーションラップのスタート10分前が掲示されたが、結局
天候は回復せず、16時40分頃、場内放送でレースの中止が案内され、17時
発行の[公式通知No.17]により正式に中止が公示された。


資料提供:無限+童夢プロジェクト「株式会社無限」「株式会社童夢」

                              *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685)***



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