日本レースプロモーション(JRP)は7日、ファン感謝デーの行われている鈴鹿サーキットでデモンストレーションレースを行い、その後、今シーズンの体制を発表した。
今シーズンは、全7戦とノンタイトル1戦。4月の鈴鹿で開幕し、11月の鈴鹿でシーズンを終える。予選方式はすべてノックアウト方式で行い、レース距離も短縮され200km~250kmと各ラウンドで異なる設定となっている。タイヤ交換の義務も各レース毎に設定され、全体的にスプリント的要素の多い息の詰まる戦いになりそうだ。また、第3戦の富士は予選および決勝を日曜日に行うワンデーレースとなっている。
ポイントシステムは昨年と同じ。ポールポジション1点。決勝レースは1~8位まで、10-8-6-5-4-3-2-1と与えられる。ただし、最終戦の鈴鹿のみ2ヒート制で行われ、各レース優勝者には3点が上乗せされる。これにより、最終戦までチャンピンの行方が分からない可能性が高く、ファンの興奮は最終戦まで持ち越されそうだ。
■ポイントシステム
PP | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位以下 | ||
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1大会1レース | 1 | 10 | 8 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 | |
最終戦 1大会2レース | 第1レース | 1 | 5+3 | 4 | 3 | 2.5 | 2 | 1.5 | 1 | 0.5 | 0 |
第2レース | 1 | 5+3 | 4 | 3 | 2.5 | 2 | 1.5 | 1 | 0.5 | 0 |
参加台数は昨年の13台より増え、9チーム/14名のドライバーがこの時点での参戦が確定した。今シーズから参戦するルーキーは、全日本F3からステップアップしたケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)、井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO/INGING)、山本尚貴(NAKAJIMA RACING)の3名。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)、平中克幸(KCMG)は復帰組だ。また、2007年、2008年と連続チャンピオンの松田次生が今回の参戦リストから漏れている。なお、一昨年まで参戦していた有力チームが参戦準備中との情報もあり、ここが2カーエントリーすれば参加台数は最大16台まで増える可能性がある。
■参加チーム/ドライバー
昨今の経済不況で、今シーズンの参加台数は一桁になるのではないかと噂されたなか、14台以上を参戦させるという涙ぐましい努力、ぎりぎりの決断を行った関係者ならびにスポンサーする企業に敬意を表したい。今シーズンのフォーミュラ・ニッポンが素晴らしいシーズンになることを期待したいものである。
開幕第1戦は、鈴鹿サーキットで4月17日(土)予選が行われ、翌18日(日)に決勝を迎える。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum